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公開番号2025025482
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023130282
出願日2023-08-09
発明の名称排水設備用蓋
出願人アロン化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E02D 29/14 20060101AFI20250214BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】内蓋を備える排水設備用蓋において、大型化することなく、より確実に開閉可能な排水設備用蓋を提供する。
【解決手段】排水設備用蓋10は、蓋体30と、蓋枠20と、内蓋40と、蝶番金具50と、蝶番補助具60と、を備えている。蝶番補助具60は、蓋枠20に回転可能に支持され、蝶番金具50と当接位置64aにて係合する。蝶番補助具60は、根元部分62と先端部分63とを備えている。先端部分63は、根元部分62の下端から上方に延びているため、蝶番補助具60の下端の位置は、先端部分63が根元部分62の下端から真っすぐ延びている場合に比べ、上方に配置される。したがって、内蓋40と蝶番補助具60との干渉が発生しにくい。これにより、排水設備用蓋10を大型化することなく、より確実に排水設備用蓋10を開閉することができる。
【選択図】図3A
特許請求の範囲【請求項1】
上方に開いた開口を有する管路に設けられる蓋枠と、
前記蓋枠に着脱可能に取り付けられる蓋体と、
前記蓋体の下方に配置され、前記管路の前記開口に嵌め込まれる内蓋と、
前記蓋体に回動可能に支持され、前記蓋体から下方に延びる蝶番金具と、
前記蓋枠に支持され、かつ前記蝶番金具と係合する蝶番補助具と、を備え、
前記蝶番補助具は、
前記蓋枠に回動可能に支持された支持部分と、
前記支持部分から下方かつ前記蓋枠の径方向内側に向かって延びる根元部分と、
前記根元部分の下端から上方に曲がった先端部分と、を備えている、排水設備用蓋。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記蓋枠は、前記支持部分が係合される案内部を備え、
前記案内部は、
前記蓋枠の径方向内側に開口し、かつ前記蓋枠の径方向に延びる第1通路と、
前記第1通路に接続され、前記第1通路から下方に延びる第2通路と、
前記第2通路の下端に接続され、前記蓋枠の径方向に延びる第3通路と、を備えている、請求項1に記載の排水設備用蓋。
【請求項3】
前記第3通路は、前記蝶番補助具を支持する蝶番補助具支持部を備え、
前記案内部は、蝶番補助具支持部よりも前記蓋枠の径方向外側にて前記第3通路の下面から突設したストッパを備えている、請求項2に記載の排水設備用蓋。
【請求項4】
前記先端部分は、前記蓋体をスライド可能に支持する支持面を備えている、請求項1に記載の排水設備用蓋。
【請求項5】
前記蝶番金具は、前記蓋体と当接する上端部を備え、
前記蝶番金具は、前記上端部が前記蓋体に当接しているときに前記蓋枠の径方向外側に延びる状態に配置されている、請求項1に記載の排水設備用蓋。
【請求項6】
前記根元部分の平面視における長手方向の長さは、前記先端部分の平面視における長手方向の長さよりも短い、請求項1に記載の排水設備用蓋。
【請求項7】
前記根元部分および前記先端部分は、それぞれの長手方向に真っすぐに延び、
前記蝶番金具は、前記根元部分または前記先端部分の下面に当接する抜け止め部を備えている、請求項1に記載の排水設備用蓋。
【請求項8】
前記蝶番金具は、前記内蓋が前記開口に嵌め込まれているときに、前記内蓋よりも上方かつ前記内蓋よりも外側に延びている、請求項1に記載の排水設備用蓋。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排水設備用蓋に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、マンホール蓋などの地下構造物用蓋に係る蝶番構造が開示されている。図10に示すように、地下構造物用蓋100の蝶番構造Aは、受枠200と、受枠200に支持される蓋本体300とを開閉可能に連結する。蝶番構造Aは、受枠200の内周に連接され、上下方向に回動可能なロッド400と、蓋本体300の下面に吊下され、ロッド400の長手方向に沿って摺動可能な連接体500と、ロッド400の先端に備えられた突起により形成され、連接体500の抜けを規制する拘束部410と、を備えている。連接体500は、蓋本体300の下面に揺動可能に吊下されている。ロッド400の形状は、受枠200から上方に向かって真っすぐに延びる形状である。
【0003】
係る蝶番構造Aでは、作業者により蓋本体300が持ち上げられると、連接体500は、蓋本体300に引っ張られて上方に移動するとともにロッド400の長手方向に沿って移動する。このとき、ロッド400は、連接体500に引き上げられることにより、受枠200に支持された点を中心に上方に回動する。作業者により蓋本体300がさらに持ち上げられると、連接体500は、ロッド400の拘束部410に当接する。この状態から、蓋本体300がさらに持ち上げられると、ロッド400がさらに上方に回動し、蓋本体300、ロッド400、連接体500および受枠200が連結されたまま蓋本体300を開けることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平08-109649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、蓋本体300は、連接体500およびロッド400が連結された状態にて持ち上げられる。したがって、蓋本体300を動かすことのできる範囲を広くするには、図10の状態に比べ、連接体500をその長手方向にさらに長くなるように形成すればよい。連接体500の長手方向の長さをさらに長く形成したときに、連接体500がロッド400と連結するには、ロッド400の形状が図10のときよりも下方に向かって延びる形状である必要がある。図11は、連接体500よりも長手方向の長さが長い連接体500Aがロッド400に連結している状態を示している。ところで、図11に示すように、蓋本体300の下方には、内蓋600が配置されていることがある。内蓋600は、蓋本体300の下方に配置された管路などの上端に脱着可能に取り付けられるものである。このような場合において、蓋本体300を動かす範囲をさらに広くしようとすると、ロッド400の形状は、さらに下方を向く形状となる。したがって、蓋本体300を動かす範囲を広くしようとすると、ロッド400が内蓋600に干渉する虞がある。ロッド400が内蓋600に干渉すると、ロッド400が内蓋600に引っ掛かり、回動することができず、蓋本体300の開閉が妨げられる虞がある。蝶番構造Aと内蓋600との上下方向の間隔を比較的広くすることにより、ロッド400と内蓋600との干渉を防ぐことができるが、この場合、地下構造物用蓋100の全体が大型化する。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、内蓋を備える排水設備用蓋であって、大型化することなく、より確実に開閉可能な排水設備用蓋を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる排水設備用蓋は、上方に開いた開口を有する管路に設けられる蓋枠と、前記蓋枠に着脱可能に取り付けられる蓋体と、前記蓋体の下方に配置され、前記管路の前記開口に嵌め込まれる内蓋と、前記蓋体に回動可能に支持され、前記蓋体から下方に延びる蝶番金具と、前記蓋枠に支持され、かつ前記蝶番金具と係合する蝶番補助具と、を備えている。前記蝶番補助具は、前記蓋枠に回動可能に支持された支持部分と、前記支持部分から下方かつ前記蓋枠の径方向内側に向かって延びる根元部分と、前記根元部分の下端から上方に曲がった先端部分と、を備えている。
【0008】
本発明の排水設備用蓋によれば、蝶番補助具は、支持部分と、根元部分と、先端部分と、を備えている。蝶番補助具は、支持部分にて蓋枠に回動可能に支持されている。蝶番金具は蓋体に支持されているので、作業者により蓋体が持ち上げられると、蝶番金具は蓋体に引っ張られて上方に移動する。蝶番金具に係合する蝶番補助具は、蝶番金具に引っ張られ、上方に回動する。したがって、作業者は、蓋体、蝶番金具、蝶番補助具および蓋枠が連結された状態にて蓋体を上方に移動させることができる。このとき、先端部分が根元部分の下端から上方に向かって曲がっているため、蝶番補助具の下端の位置は、先端部分が根元部分の下端から真っすぐ延びている場合に比べ、上方に配置される。したがって、蝶番補助具の根元部分と先端部分が比較的長く形成されていても、蝶番補助具と内蓋とが干渉しない。蝶番補助具と内蓋とが干渉しないため、作業者は、確実に排水設備用蓋を開閉することができる。また、このとき、排水設備用蓋を大型化する必要もない。
【0009】
本発明の好ましい一態様によれば、前記蓋枠は、前記支持部分が係合される案内部を備えている。前記案内部は、前記蓋枠の径方向内側に開口し、かつ前記蓋枠の径方向に延びる第1通路と、前記第1通路に接続され、前記第1通路から下方に延びる第2通路と、前記第2通路の下端に接続され、前記蓋枠の径方向に延びる第3通路と、を備えている。
【0010】
かかる態様によれば、蓋枠は、案内部により蝶番補助具を取り付け、取り外し可能な構成となっている。蝶番補助具を取り外せることができるので、作業者は、内蓋の取り外しなどの際に、蝶番補助具により作業を阻害されない。
(【0011】以降は省略されています)

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