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公開番号
2025014930
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023117902
出願日
2023-07-19
発明の名称
水陸両用浚渫機
出願人
株式会社高知丸高
代理人
弁理士法人清原国際特許事務所
主分類
E02F
9/02 20060101AFI20250123BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】
本発明は、氷水域や湿地帯等の軟弱地盤で浚渫を行う際、従来の船型の浚渫機では、走行性能の著しい低下による、浚渫作業の効率が低下するという技術的課題を解決するためになされ、優れた走行性と高い推進力を兼ね備えかつ、安定した浚渫作業を可能とする水陸両用浚渫機を提供することを目的とする。
【解決手段】
水陸両用浚渫機であって、機体の底部にそれぞれ独立して長手方向の軸心の周りに回転できる円筒状の第1及び第2のフロートを備え、各フロートが螺旋構造体から成るブレードを備え、螺旋構造体は、第1及び第2のフロートに等しいピッチで構成され、各フロートの両端部には、フロートを回転させる動力部と、動力部を取り囲むように構成された保護部と、前記機体の上部平面に対して垂直方向の軸心の周りを回動自在に接続部が設けられ、当該接続部は、ネジ構造を有してなることを特徴とする水陸両用浚渫機を備えている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水陸両用浚渫機であって、当該水陸両用浚渫機は、
当該水陸両用浚渫機の機体の底部に設けられ、それぞれ独立して長手方向の軸心の周りに回転できる円筒状の第1及び第2のフロートを備え、
前記第1のフロートが、機体後方から見て右回りの第1の螺旋構造体から成るブレードと、前記第2のフロートが、機体後方から見て左回りの第2の螺旋構造体から成るブレードを備え、
前記第1及び第2の螺旋構造体は、それぞれ前記第1及び第2のフロートに等しいピッチで構成され、
前記第1及び第2のフロートそれぞれの両端部には、前記第1及び第2のフロートそれぞれを回転させる動力部が設けられ、
当該動力部には当該動力部を取り囲むように構成された保護部が設けられ、
前記機体の上部平面に対して垂直方向の軸心の周りを回動自在に接続部が設けられ、
当該接続部は、外ネジ構造を有し、
前記接続部に油圧ショベルが接続され、当該油圧ショベルは内ネジ構造を有してなる
ことを特徴とする水陸両用浚渫機。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記第1及び第2のフロートは、前記機体の長手方向の中心軸に対して線対称に位置づけられてなることを特徴とする、請求項1に記載の水陸両用浚渫機。
【請求項3】
前記螺旋構造体が、金属、合金と合成金属からなる群から選択される1種以上から成ることを特徴とする、請求項1に記載の水陸両用浚渫機。
【請求項4】
前記第1及び第2のフロートは、当該フロートの中心部をそれぞれ貫通する前記長手方向の軸心に沿って構成され、かつ前記第1及び第2のフロートと軸部が一体的に回転するように動力部が構成され、当該軸部は前記動力部と接続されることを特徴とする、請求項1に記載の水陸両用浚渫機。
【請求項5】
前記螺旋構造体からなるブレードが、前記第1及び第2のフロートにそれぞれ溶接されてなることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の水陸両用浚渫機。
【請求項6】
前記接続部が、内ネジ構造を有し、
前記接続部に接続される油圧ショベルが、外ネジ構造を有してなることを特徴とする、
請求項1に記載の水陸両用浚渫機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水陸両用浚渫機に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
浚渫作業においては浚渫船と呼ばれる作業船が使用され、例えば、グラブバケットを備えるグラブ浚渫船、バックホーを備えるバックホー浚渫船などが挙げられる。
また氷水域や、大雨、地震により発生する液状化に伴う地盤沈下や浸水時に、湿地帯、軟弱地盤や水中などにおいて、岸部、海岸など以外でも、土砂やヘドロを取り除く、いわゆる浚渫を行う際は、水陸両用浚渫機を使用する必要がある。
従来は、船型やクローラ型の浚渫機を用いた作業を行ってきたが、例えば、無限軌道を有するクローラ型の水陸両用浚渫機では、水上での移動速度が極端に低下し、浚渫作業の
効率が大幅に低下することが課題となっている。
【0003】
この課題を解決するために、車輪にプロペラを設けた浚渫機も開発されたが、水上での移動速度は改善したものの、湿地帯等の軟弱地盤では、ヘドロにより走行が極めて困難となり、水上及び軟弱地盤等で、移動速度と耐久性を維持し、作業を効率化する課題は解決していない。
【0004】
この状況に鑑みて、特許文献1では、グラブ装置の車体の底部に、螺旋状のブレードが配設されたブレード付き回転フロートを有する水陸両用浚渫機を開示しているが、あくまで水上や湿地帯で移動可能となったのみであり、各フロートの推進力や耐久力等については依然として課題が残り、長期にわたり安定した浚渫作業を行うことができない。
【0005】
さらに、近年災害が増加し、大雨や地震などにより発生する液状化に伴う地盤沈下や浸水時に湿地帯等の軟弱地盤での浚渫作業が増加している。しかし、寒冷地域での浚渫作業は、前述した軟弱地盤であるだけでなく、気温の低下により軟弱地盤が氷結し、推進力の低下や推進による機体の耐久性の低下について、十分に対策がなされておらず、この対策が必要となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実願昭59-129610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明に係る水陸両用浚渫機は、雪上、氷海、氷雪地帯等の寒冷地帯、湿地帯と、大雨や地震により発生する液状化に伴う地盤沈下や軟弱地盤等、幅広い地形での浚渫作業を行うことが可能であり、尚且つ本発明に係る水陸両用浚渫機は、優れた走行性と高い推進力を兼ね備えているため、安定した浚渫作業を行うことを可能とする浚渫機として最適な水陸両用浚渫機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明は、水陸両用浚渫機であって、当該水陸両用浚渫機は、当該水陸両用浚渫機の機体の底部に設けられ、それぞれ独立して長手方向の軸心の周りに回転できる円筒状の第1及び第2のフロートを備え、前記第1のフロートが、機体後方から見て右回りの第1の螺旋構造体から成るブレードと、前記第2のフロートが、機体後方から見て左回りの第2の螺旋構造体から成るブレードを備え、前記第1及び第2の螺旋構造体は、それぞれ前記第1及び第2のフロートに等しいピッチで構成され、前記第1及び第2のフロートそれぞれの両端部には、前記第1及び第2のフロートそれぞれを回転させる動力部が設けられ、当該動力部には当該動力部を取り囲むように構成された保護部が設けられ、前記機体の上部平面に対して垂直方向の軸心の周りを回動自在に接続部が設けられ、当該接続部は、外ネジ構造を有し、前記接続部に油圧ショベルが接続され、当該油圧ショベルは内ネジ構造を有してなることを特徴とする水陸両用浚渫機に関する。
【0009】
請求項2に係る発明は、前記第1及び第2のフロートは、前記機体の長手方向の中心軸に対して線対称に位置づけられてなることを特徴とする、請求項1に記載の水陸両用浚渫機に関する。
【0010】
請求項3に係る発明は、前記螺旋構造体が、金属、合金と合成金属からなる群から選択される1種以上から成ることを特徴とする、請求項1に記載の水陸両用浚渫機に関する。
(【0011】以降は省略されています)
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