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公開番号2025030292
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135454
出願日2023-08-23
発明の名称移動式土留装置、およびその移動式土留装置を用いた埋設工法
出願人株式会社光建
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類E02D 5/06 20060101AFI20250228BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】牽引を含む前方側への移動に対する支障を軽減することができる移動式土留装置、および移動式土留装置を用いた埋設工法を提供すること。
【解決手段】所定距離をおいて対向した状態で保持され、作業領域Wを形成する一対の土留めパネルと、一対の土留めパネルのそれぞれの移動方向に沿った前方側に設けられた刃部材と、一対の土留めパネルのそれぞれの外側面の一部分に設置されたプレートと、を備え、プレートの外側面と土との摩擦係数は、土留めパネルの外側面と土との摩擦係数よりも低く、刃部材には、プレートの外側面と同一平面上に含まれる外側面が形成され、刃部材の外側面、およびプレートの外側面は、土留めパネルの外側面よりも、一対の土留めパネルが対向する方向において外側に形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
掘削された溝を掘削方向に移動させつつ、埋設管を敷設するための作業領域が内側に形成された移動式土留装置であって、
所定距離をおいて対向した状態で保持され、前記作業領域を形成する一対の土留めパネルと、
前記一対の土留めパネルのそれぞれの前記移動方向に沿った前方側に設けられた刃部材と、
前記一対の土留めパネルのそれぞれの外側面の一部分に設置されたプレートと、を備え、
前記プレートの外側面と土との摩擦係数は、前記土留めパネルの外側面と土との摩擦係数よりも低く、
前記刃部材には、前記プレートの外側面と同一平面上に含まれる外側面が形成され、
前記刃部材の外側面、および前記プレートの外側面は、前記土留めパネルの外側面よりも、前記一対の土留めパネルが対向する方向において外側に形成されていることを特徴とする移動式土留装置。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
請求項1に記載された移動式土留装置であって、
前記一対の土留めパネルのそれぞれの前記移動方向に沿った後方側先端には、少なくとも撓むことが可能な程度の柔軟性を有する板状部材が、前記一対の土留めパネルが対向する方向において所定距離をおいて設けられていることを特徴とする移動式土留装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載された移動式土留装置であって、
前記刃部材の前方側端部のそれぞれに跨がって、当該移動式土留装置を牽引するためのひも状体が接続され、前記ひも状体は、全体として、前方へ向けて投げることができる程度の重量を有することを特徴とする移動式土留装置。
【請求項4】
請求項1に記載された移動式土留装置を用いた埋設工法であって、
前記溝内に設置された前記移動式土留装置の内部に形成された前記作業領域で埋設管を敷設する配管工程と、
前記配管工程の後に、当該移動式土留装置の前方側を掘削する先掘り工程と、
前記先掘り工程の後に、当該移動式土留装置を外部の駆動手段、または内部の推進手段を用いて前記溝内を前方側に移動させる移動工程と、を有する埋設工法。
【請求項5】
請求項3に記載された移動式土留装置を用いた埋設工法であって、
前記溝内に設置された前記移動式土留装置の内部に形成された前記作業領域で埋設管を敷設する配管工程と、
前記配管工程の後に、当該移動式土留装置の前方側を掘削する先掘り工程と、
前記先掘り工程の後に、当該移動式土留装置の前方に前記ひも状体を投げ出す牽引準備工程と、
前記牽引準備工程の後に、前記ひも状体を外部の駆動手段に連結させ、当該外部の駆動手段を用いて当該移動式土留装置を、前記溝内を前方側に移動するように牽引する牽引工程と、を有する埋設工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電力ケーブル保護管などの埋設管を敷設する工事(埋設工事)に際し、掘削した溝の側壁を保護しつつ、内部空間内で配管作業を行うことができる移動式土留装置、およびその移動式土留装置を用いた埋設工法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電力ケーブル保護管などの埋設管を敷設する工事(埋設工事)に際し、掘削した溝の側壁を保護しつつ、内部空間内で配管作業を行うことができる移動式土留装置が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。特許文献1に記載の移動式土留装置は、掘削された溝の側壁に接して、土留めする一対の矢板ユニットと、矢板ユニット同士を連結する連結部材などを備える。
【0003】
埋設工事においては、最初に、移動式土留装置を設置するための溝を掘削し、その溝に移動式土留装置を設置する。次に、移動式土留装置の内部の作業領域に埋設管を投入し、先に敷設した埋設管に連結する。最後に、移動式土留装置の前方を掘削し、バックホウで移動式土留装置を牽引して前進させ、移動式土留装置の後方を埋め戻す。埋設工事において、この一連のサイクルが繰り返し行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-21894号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、移動式土留装置を牽引して前進させるが、牽引時における矢板ユニットの外側面と溝の側壁と摩擦が大きく、牽引に支障を来すという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、牽引を含む前方側への移動に対する支障を軽減する移動式土留装置、およびその移動式土留装置を用いた埋設工法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る移動式土留装置は、上記課題を解決するために、
掘削された溝を掘削方向に移動させつつ、埋設管を敷設するための作業領域が内側に形成された移動式土留装置であって、
所定距離をおいて対向した状態で保持され、前記作業領域を形成する一対の土留めパネルと、
前記一対の土留めパネルのそれぞれの前記移動方向に沿った前方側に設けられた刃部材と、
前記一対の土留めパネルのそれぞれの外側面の一部分に設置されたプレートと、を備え、
前記プレートの外側面と土との摩擦係数は、前記土留めパネルの外側面と土との摩擦係数よりも低く、
前記刃部材には、前記プレートの外側面と同一平面上に含まれる外側面が形成され、
前記刃部材の外側面、および前記プレートの外側面は、前記土留めパネルの外側面よりも、前記一対の土留めパネルが対向する方向において外側に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、牽引を含む前方側への移動に対する支障を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
移動式土留装置の斜め前方からの斜視図である。
移動式土留装置の斜め後方からの斜視図である。
下部ユニットの右側面図である。
下部ユニットの底面図である。
下部ユニットの正面図である。
上部ユニットの右側面図である。
上部ユニットの平面図である。
上部ユニットの正面図である。
右側の下側土留めパネルの下側刃部材との接続付近を平面視で模式的に表した部分拡大図である。
埋設管敷設サイクル工程のフローチャートである。
埋設管が両方の土砂流入防止板状部材の内側面に接触している様子を表す具体例である。
土留装置の内部で既設の埋設管に新しい埋設管を連結させた後に、牽引用ひも状体を介してバックホウで土留装置を牽引する様子を表す具体例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1実施形態>
以下に、本発明の実施形態に係る移動式土留装置について、図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る移動式土留装置の斜め前方からの斜視図であり、図2は、第1実施形態に係る移動式土留装置の斜め後方からの斜視図である。
(【0011】以降は省略されています)

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