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公開番号2025025055
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129495
出願日2023-08-08
発明の名称柱と杭との接合構造
出願人JFEシビル株式会社,JFEスチール株式会社
代理人個人
主分類E02D 27/00 20060101AFI20250214BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】 柱と杭とを直接的に接合して基礎フーチングや基礎梁を省略する柱と杭との接合構造において、構造の合理性および経済性、ならびに接合作業の効率性を高める。
【解決手段】 柱と杭との接合構造であって、前記柱の下端には、ベースプレートと、該ベースプレートから下方に前記杭の上端よりも高い位置まで延出し前記柱よりも小さい外寸を有するアンカーパイプとが設けられ、前記杭の上端には、前記アンカーパイプを取り囲むように上方に延出する複数本のスタッドが設けられ、前記複数本のスタッドを外周側から取り囲むフープ筋が設けられ、前記杭が地盤上に突出する部分から前記ベースプレートの下面までの空間に、前記アンカーパイプ、前記複数本のスタッドおよび前記フープ筋の周囲を覆うようにコンクリートが充填されている、柱と杭との接合構造。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
柱と杭との接合構造であって、
前記柱の下端には、ベースプレートと、該ベースプレートから下方に前記杭の上端よりも高い位置まで延出し前記柱よりも小さい外寸を有するアンカーパイプとが設けられ、
前記杭の上端には、前記アンカーパイプを取り囲むように上方に延出する複数本のスタッドが設けられ、
前記複数本のスタッドを外周側から取り囲むフープ筋が設けられ、
前記杭が地盤上に突出する部分から少なくとも前記ベースプレートの下面までの空間に、前記アンカーパイプ、前記複数本のスタッドおよび前記フープ筋の周囲を覆うようにコンクリートが充填されている、柱と杭との接合構造。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記フープ筋は、前記スタッドに接する位置に配設されている、請求項1に記載の柱と杭との接合構造。
【請求項3】
前記フープ筋を外周側からさらに取り囲む補強フープ筋が設けられている、請求項1または2に記載の柱と杭との接合構造。
【請求項4】
前記ベースプレートと、前記アンカーパイプとの間を補剛するスチフナが設けられている、請求項1または2に記載の柱と杭との接合構造。
【請求項5】
前記ベースプレートの下面に、前記コンクリートと係合する係合部が設けられている、請求項1または2に記載の柱と杭との接合構造。
【請求項6】
前記杭が地盤上に突出する部分を取り囲むように、地盤上に設置または前記杭の上端に固定された、複数本の建方用アンカーボルトが設けられ、
前記ベースプレートには、建方用締結部が設けられ、
前記建方用アンカーボルトに前記建方用締結部が締結されることにより、前記柱の前記杭に対する位置決めがなされている、請求項1または2に記載の柱と杭との接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、柱と杭との接合構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
杭と上部構造物とを接合する方法としては、鉄筋コンクリート製の基礎フーチングや基礎梁等を介して接合する方法が多く用いられるが、配筋が繁雑になったり地盤の掘削土量が増えたりするため、コストの低減や工期の短縮が阻害される。
【0003】
そこで、掘削土量を削減すべく、基礎フーチングや基礎梁を省略して杭と柱とを直接的に接合する工法が試みられている。
【0004】
例えば、特許文献1に開示される鉄骨柱と既成杭との接合構造では、既製杭の上端部に拡頭部を設け、鉄骨梁の柱脚を、拡頭部に充填されたコンクリートに定着させて、鉄骨梁と既成杭とを接合している。このような構造とすることにより、鉄骨柱の平面的な接合位置の自由度を高め、既製杭の打設時に生じる施工誤差を吸収し、施工性の向上を図っている。また、既製杭の上端部に設けた拡頭部において、鉄骨柱の柱脚の定着部分を鉄筋コンクリートで包み込むことで、鉄骨柱と既製杭とを強固に接合することを可能としている。
【0005】
また、特許文献2に開示される杭と柱との接合構造では、柱の下端部に、ベースプレートから下方に延出するとともに、柱よりも小さい外寸を有するシアキー(アンカーパイプ)を設けている。そして、中空断面を有する杭の上端部内に、柱の下端部のシアキーを挿入した状態で、杭の上端部から少なくとも前柱のベースプレートの下面までの空間に、シアキーの周囲を覆うようにコンクリートを充填することで、杭と柱とを接合している。このような構造とすることにより、掘削土量の削減、使用鉄骨量の削減等により構造の簡素化、コストダウンを図るとともに、接合形態を半剛接合に調整することで、上方の柱から接合部に伝達される曲げモーメントを低減して、合理性及び経済性を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-255003号公報
特開2022-162221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に開示される鉄骨柱と既成杭との接合構造では、既製杭の上端部に設けられた拡頭部に、鉄骨梁の柱脚を直接挿入するか、鉄骨梁の柱脚のベースプレートを締結するアンカーボルトを挿入して、拡頭部内のコンクリートに定着させている。
【0008】
このため、既製杭の上端部に設ける拡頭部の内径は、鉄骨柱の外寸またはアンカーボルトの間隔よりも大きくする必要がある。したがって、鉄骨柱の外寸が大きい場合や、既成杭の外径が小さい場合には、鉄骨柱の平面的な接合位置の自由度を高める効果が発揮されにくい。
【0009】
また、特許文献1に開示される鉄骨柱と既成杭との接合構造では、鉄骨柱と既製杭とを強固に接合、すなわち剛接合することが記載されているが、一般的には、鉄骨柱と既製杭との接合を半剛接合にする方が、設計上有利である。
【0010】
また、特許文献2に開示される杭と柱との接合構造では、柱の下端部から下方に延出するようにシアキーを設け、中空断面を有する杭の上端部内に挿入して、その周囲を覆うようにコンクリートを充填することで、杭と柱とを接合している。
(【0011】以降は省略されています)

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