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公開番号2025017455
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023120476
出願日2023-07-25
発明の名称杭の定着方法
出願人株式会社技研製作所
代理人個人,個人,個人
主分類E02D 7/00 20060101AFI20250130BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】簡易かつ施工時間を要することなく、また支持層を乱さずに杭を支持層に定着できる、杭定着方法を提供する。
【解決手段】杭定着方法は、鋼矢板12の下端から突出するように筒状であって外径が鋼矢板12の幅よりも小さいアンカーケーシング14を鋼矢板12に固定する。そして、杭定着方法は、アンカーケーシング14に挿入されたオーガヘッドを回転させながら、アンカーケーシング14を地中に圧入し、アースオーガ16が掘削した支持層の孔に前記アンカーケーシング14を貫入させる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
筒状であって外径が杭の幅よりも小さいアンカーを、下端から突出するように前記杭に固定し、
前記アンカーに挿入されたオーガを回転させながら、前記杭を地中に打設又は圧入し、
前記オーガが掘削した支持層の孔に前記アンカーを貫入させる、
杭の定着方法。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記アンカーにオーガを挿入した後に前記アンカーを前記杭に固定する、請求項1に記載の杭の定着方法。
【請求項3】
前記アンカーは、板状の固定治具を介して前記杭に固定される、請求項1又は請求項2に記載の杭の定着方法。
【請求項4】
前記アンカーは、長軸方向に延在する切り込みが形成され、
前記オーガの掘削径は、前記アンカーの外径よりも小さく、
前記アンカーは、支持層に貫入すると前記切り込みの幅が収縮する、請求項1又は請求項2に記載の杭の定着方法。
【請求項5】
前記アンカーは、外周面に突部が設けられ、
前記オーガの掘削径は、前記アンカーの外径よりも大きく、前記突部の高さを含む前記アンカーの外径よりも小さく、
前記アンカーは、支持層に貫入すると前記突部が支持層に食い込む、請求項1又は請求項2に記載の杭の定着方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、杭の定着方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、地中(地盤)に埋設する杭を岩盤等の支持層に定着させるためにアンカーが用いられていた。
【0003】
例えば、特許文献1には杭を斜め方向に打込む斜杭打工法が記載されている。この斜杭打工法は、鋼管杭を所定の傾斜角度でもつて岩盤に達するまで堆積層に打込み、次いで拡径ビットを備えた掘削ロッドにチャック装置を介してアンカーパイルを取付けた掘削機をセットする。そして掘削機を鋼管杭内に通して拡径ビットによって堆積層に続いて岩盤を掘削し、所要深度で掘削を中断してアンカーパイルを掘削孔底まで押込める。この拡径ビットの掘削とアンカーパイルの押込めが反復して行われ、アンカーパイルが岩盤の所定深度に達したら、チャック装置からアンカーパイルが切り離される。その後に、掘削機を撤去して鋼管杭内を通してモルタルを充填することで、アンカーパイルを介して鋼管杭と岩盤とが一体化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭61-221413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように特許文献1の斜杭打工法では、アンカーパイルが岩盤の所定深度に達するまで、拡張ビットによる掘削とアンカーパイルの押し込みとを反復して行い、アンカーパイルが岩盤に達するとモルタルの注入を行うので、工程が煩雑かつ施工時間を要していた。さらに、特許文献1の斜杭打工法は、断面形状が閉じた円形の鋼管を前提としており、杭を鋼矢板やH鋼のような断面形状が閉じていない型鋼とした場合には適用できない。
【0006】
また、杭を鋼矢板やH鋼のような型鋼とした場合に、アンカーを用いることなく形鋼そのものを支持層に定着させるような工法では、支持層に対する削孔径を形鋼の幅以上とする必要がある。削孔径を形鋼の幅以上とすると、乱された支持層に形鋼を定着させることとなるので、支持層を乱すことなく形鋼を定着させることがより好ましい。
【0007】
そこで本発明は、簡易かつ施工時間を要することなく、また支持層を乱さずに杭を支持層に定着させることができる、杭の定着方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態の杭の定着方法は、筒状であって外径が杭の幅よりも小さいアンカーを、下端から突出するように前記杭に固定し、前記アンカーに挿入されたオーガを回転させながら、前記杭を地中に打設又は圧入し、前記オーガが掘削した支持層の孔に前記アンカーを貫入させる。
【0009】
本方法によれば、オーガを回転させつつ杭の打設又は圧入を行い、アンカーと杭とを同時に埋設するので、簡易かつ施工時間を要することなく杭を支持層に定着させることができる。なお、杭は、例えば鋼矢板、H鋼等の形鋼である。また、アンカーの外径が杭の幅よりも小さいので、オーガは杭の幅よりも狭い範囲しか回転せず、アンカーを貫入させるための削孔のみを支持層に形成する。従って、本方法は、支持層に対する削孔がアンカーを貫入させる必要最小限の大きさとなるため、支持層を乱すことなく杭を支持層に定着できる。なお、杭は、打設又は圧入によって地中に埋設されるため、オーガの回転は杭の埋設には寄与しない。
【0010】
上記の杭の定着方法において、前記アンカーにオーガを挿入した後に前記アンカーを前記杭に固定してもよい。本方法によれば、アンカーと杭とを埋設する装置へのアンカー、杭、及びオーガの固定を簡易に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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