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公開番号2025024999
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129423
出願日2023-08-08
発明の名称誘導換羽飼料
出願人日清丸紅飼料株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A23K 50/75 20160101AFI20250214BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】誘導換羽期間中の卵殻質の悪化を抑制しながら、換羽を誘発することのできる誘導換羽飼料の提供。
【解決手段】6~13質量%のカルシウム及び/又はゼオライトを含有する誘導換羽飼料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
6~13質量%のカルシウム及び/又はゼオライトを含有する誘導換羽飼料。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
ゼオライトの含有量が1~30質量%である請求項1記載の誘導換羽飼料。
【請求項3】
そうこう類の含有量が20質量%以下である請求項1記載の誘導換羽飼料。
【請求項4】
クランブル又はマッシュの形態である請求項1記載の誘導換羽飼料。
【請求項5】
産卵鶏に、請求項1~4のいずれか1項記載の誘導換羽飼料を給餌して誘導換羽を行うことを特徴とする産卵鶏の飼育方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、産卵鶏の誘導換羽に用いる飼料及び産卵鶏の飼育方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
産卵鶏は日齢の経過に伴って産卵性能が低下し、また卵殻質も低下してくるため、産卵後期の鶏卵は商品価値が低い。そこで、400~500日齢の産卵鶏を対象に、人為的に産卵を停止させ、換羽を誘導する誘導換羽(強制換羽)が行われている。鶏を換羽させることによって、産卵率や卵殻質の改善、鶏の生産寿命の延長等を図ることができる。そのため、誘導換羽は、産卵鶏の主要な管理技術の一つである。一方で、誘導換羽による斃死鶏の発生、糞便性状の悪化、ストレスによるサルモネラ感染の増加や、アニマルウェルフェアの観点からの問題点も多い。
【0003】
これらの問題点に対して、例えば、低たんぱく・低エネルギー飼料、低ナトリウム飼料等による絶食(断食)を伴わない誘導換羽法が提案されている。例えば、産卵鶏の換羽誘導に当たり、産卵鶏が受けるストレスを軽減させ、換羽誘導によって生じる様々な弊害を低減できる換羽誘導期の産卵鶏に給与する配合飼料として、糟糠類を主原料とし、嵩比重が0.40~0.56kg/Lでかつ粒度分布において1mm以上の部位が40%以上に調整してあると共に、カルシウム含量は3.5%以上に、代謝エネルギーは1900kcal/kg以上で2100kcal/kg未満、あるいは2100kcal/kg以上で2400kcal/kg以下に仕上げてある産卵鶏の換羽誘導用配合飼料(特許文献1)等が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-304699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の誘導換羽飼料による誘導換羽期間中の鶏卵の卵殻質は依然として満足のいくものではないのが実状であった。
従って、本発明は、誘導換羽期間中の卵殻質の悪化を抑制しながら、換羽を誘発することのできる誘導換羽飼料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、当該課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、所定量のカルシウム及び/又はゼオライトを含有する飼料を給餌すれば、優れた換羽誘導性能を有しながら、誘導換羽期間中に産卵される鶏卵の卵殻質の悪化を抑制できること、また、誘導換羽期間中の糞性状を改善できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、6~13質量%のカルシウム及び/又はゼオライトを含有する誘導換羽飼料により上記課題を解決したものである。
また、本発明は、産卵鶏に、前記記載の誘導換羽飼料を給餌して誘導換羽を行うことを特徴とする産卵鶏の飼育方法により上記課題を解決したものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の誘導換羽飼料によれば、優れた換羽誘導性能を有しながら、誘導換羽期間中に産卵される鶏卵の卵殻質の悪化を抑制することができる。また、誘導換羽期間中の糞性状を改善することができる。従ってまた、本発明の飼育方法によれば、効率の良い産卵鶏の飼育が可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の誘導換羽飼料は、一態様において、カルシウムの含有量が6~13質量%である。誘導換羽飼料中のカルシウムの含有量は、誘導換羽期間中の卵殻質を改善する観点、糞水分を減少させ、糞性状を良好にする観点から、6質量%以上であって、好ましくは7質量%以上であり、また、過剰摂取を抑える観点や他の飼料原料との配合バランスを考慮して、好ましくは12質量%以下、より好ましくは10質量%以下である。誘導換羽飼料中のカルシウムの含有量は、好ましくは6~12質量%、より好ましくは6~10質量%、特に好ましくは7~10質量%である。ここで、本発明におけるカルシウムの含有量には、配合されたカルシウム以外にも他の原料由来のものが含まれる。
本明細書において、カルシウムの含有量は原子吸光法、又はシュウ酸アンモニウム法によって求めることができる。
カルシウム源としては、特に限定されず、塩化カルシウム、ヨウ化カルシウム、酸化カルシウム、硫酸カルシウム、硝酸カルシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、リン酸カルシウム等の無機塩、酢酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム等の有機塩が挙げられる。これらは、無水物、水和物のいずれでもよい。なかでも、溶解性や粒形の観点より、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムが好ましい。
【0010】
本発明の誘導換羽飼料は、一態様において、ゼオライトを含有する。ゼオライトは、結晶性含水アルミノケイ酸塩で、SiO
4
四面体あるいはAlO
4
四面体が三次元網目状に結合した鉱物である。ゼオライトの細孔の直径は、通常0.2~1.0nmである。多くの天然ゼオライト及び合成ゼオライトが知られ、本発明においてはいずれも用いることができる。なかでも、誘導換羽期間中の糞水分を減少させ、糞性状を良好にする観点から、モデルナイトが好ましい。
ゼオライトの形状は、粉体状、粒状、ペレット状等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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