TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025024910
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129284
出願日2023-08-08
発明の名称ビールテイスト飲料、及びビールテイスト飲料の製造方法
出願人サントリーホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C12C 11/11 20190101AFI20250214BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】適切な飲み応えを有し、よりビールテイスト飲料らしい新規なビールテイスト飲料を提供する。
【解決手段】
ビールテイスト飲料における分子量10~20kDaのタンパク質と35~45kDaのタンパク質の合計含有量(単位:質量ppm)(A)、及び分子量35~45kDaのタンパク質の含有量(単位:質量ppm)(B)が式(1)を満たす、ビールテイスト飲料。
式(1):B/A≧0.58
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ビールテイスト飲料における分子量分子量10~20kDaのタンパク質と35~45kDaのタンパク質の合計含有量(単位:質量ppm)(A)、及び分子量35~45kDaのタンパク質の含有量(単位:質量ppm)(B)が式(1)を満たす、ビールテイスト飲料。
式(1):B/A≧0.58
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
分子量10~20kDaのタンパク質と35~45kDaのタンパク質の合計含有量(A)が30質量ppm以上である、請求項1に記載のビールテイスト飲料。
【請求項3】
ピログルタミン酸の濃度が1.0質量ppm以上である、請求項1に記載のビールテイスト飲料。
【請求項4】
オリジナルエキス濃度が0.1質量%以上である、請求項1に記載のビールテイスト飲料。
【請求項5】
全窒素量が1.0mg/100mL以上である、請求項1に記載のビールテイスト飲料。
【請求項6】
糖質含有量が10.00g/100mL以下である、請求項1に記載のビールテイスト飲料。
【請求項7】
糖質含有量が2.00g/100mL以下であり、
分子量35~45kDaのタンパク質の含有量(B)が、25質量ppm以上である、請求項1に記載のビールテイスト飲料。
【請求項8】
糖質含有量が2.00g/100mL以下であり、
ピログルタミン酸の濃度(単位:質量ppm)と分子量35~45kDaのタンパク質の含有量(B)(単位:質量ppm)との積が、2600以上である、請求項1に記載のビールテイスト飲料。
【請求項9】
糖質含有量が2.00g/100mL超であり、
分子量35~45kDaのタンパク質の含有量(B)が、50質量ppm以上である、請求項1に記載のビールテイスト飲料。
【請求項10】
糖質含有量が2.00g/100mL超であり、
ピログルタミン酸の濃度(単位:質量ppm)と分子量35~45kDaのタンパク質の含有量(B)(単位:質量ppm)との積が、5000以上である、請求項1に記載のビールテイスト飲料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ビールテイスト飲料、ビールテイスト飲料の製造方法、及びビールテイスト飲料の飲み応えを向上させる方法に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、最近の消費者の多様化した好みに応じて、様々なビールテイスト飲料が開発されて市場に流通している。
例えば、特許文献1には、ホップを用いずにビールらしい苦味と後キレを有するビールテイスト飲料の提供を目的として、0.3~5ppmのクワシン及び/及び0.5~5ppmのキニーネを含んでなるビールテイスト飲料に関する発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-6077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような状況において、例えば、飲み応えを有し、よりビールテイスト飲料らしいビールテイスト飲料が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1]
ビールテイスト飲料における分子量分子量10~20kDaのタンパク質と35~45kDaのタンパク質の合計含有量(単位:質量ppm)(A)、及び分子量35~45kDaのタンパク質の含有量(単位:質量ppm)(B)が式(1)を満たす、ビールテイスト飲料。
式(1):B/A≧0.58
[2]
分子量10~20kDaのタンパク質と35~45kDaのタンパク質の合計含有量(A)が30質量ppm以上である、[1]に記載のビールテイスト飲料。
[3]
ピログルタミン酸の濃度が1.0質量ppm以上である、[1]又は[2]に記載のビールテイスト飲料。
[4]
オリジナルエキス濃度が0.1質量%以上である、[1]~[3]のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
[5]
全窒素量が1.0mg/100mL以上である、[1]~[4]のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
[6]
糖質含有量が10.00g/100mL以下である、[1]~[5]のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
[7]
糖質含有量が2.00g/100mL以下であり、
分子量35~45kDaのタンパク質の含有量(B)が、25質量ppm以上である、[1]~[6]のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
[8]
糖質含有量が2.00g/100mL以下であり、
ピログルタミン酸の濃度(単位:質量ppm)と分子量35~45kDaのタンパク質の含有量(B)(単位:質量ppm)との積が、2600以上である、[1]~[6]のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
[9]
糖質含有量が2.00g/100mL超であり、
分子量35~45kDaのタンパク質の含有量(B)が、50質量ppm以上である、[1]~[6]のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
[10]
糖質含有量が2.00g/100mL超であり、
ピログルタミン酸の濃度(単位:質量ppm)と分子量35~45kDaのタンパク質の含有量(B)(単位:質量ppm)との積が、5000以上である、[1]~[6]のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
[11]
全窒素量1mgあたりのトランスグルタミナーゼの含有量が、0.02U(ユニット)/mg以上である、[1]~[10]のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
[12]
原材料に穀物原料が含まれる、[1]~[11]のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
[13]
穀物原料に麦芽が含まれる、[12]に記載のビールテイスト飲料。
[14]
麦芽比率が5質量%以上である、[13]に記載のビールテイスト飲料。
[15]
炭酸飲料が発酵ビールテイスト飲料である、[1]~[14]のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
[16]
トランスグルタミナーゼを添加する工程を含み、
ビールテイスト飲料における分子量10~20kDaのタンパク質と35~45kDaのタンパク質の合計含有量(単位:質量ppm)(A)、及び分子量35~45kDaのタンパク質の含有量(単位:質量ppm)(B)が式(1)を満たす、ビールテイスト飲料の製造方法。
式(1):B/A≧0.30
[17]
全窒素量1mgあたりのトランスグルタミナーゼの添加量が、0.02U(ユニット)/mg以上である、[16]に記載のビールテイスト飲料の製造方法。
[18]
分子量10~20kDaのタンパク質と35~45kDaのタンパク質の合計含有量(A)が20質量ppm以上である、[16]又は[17]に記載のビールテイスト飲料の製造方法。
[19]
ピログルタミン酸の濃度が2.5質量ppm以上である、[16]~[18]のいずれかに記載のビールテイスト飲料の製造方法。
[20]
オリジナルエキス濃度が0.3質量%以上である、[16]~[19]のいずれかに記載のビールテイスト飲料の製造方法。
[21]
全窒素量が1.0mg/100mL以上である、[16]~[20]のいずれかに記載のビールテイスト飲料の製造方法。
[22]
【発明の効果】
【0006】
本発明の好適な一態様のビールテイスト飲料は、例えば、ビールテイスト飲料に飲み応えを有し、よりビールテイスト飲料らしい飲料となり得る。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書に記載された数値範囲については、上限値及び下限値を任意に組み合わせることができる。例えば、数値範囲として「好ましくは30~100、より好ましくは40~80」と記載されている場合、「30~80」との範囲や「40~100」との範囲も、本明細書に記載された数値範囲に含まれる。また、例えば、数値範囲として「好ましくは30以上、より好ましくは40以上であり、また、好ましくは100以下、より好ましくは80以下である」と記載されている場合、「30~80」との範囲や「40~100」との範囲も、本明細書に記載された数値範囲に含まれる。
加えて、本明細書に記載された数値範囲として、例えば「60~100」との記載は、「60以上(60または60超)、100以下(100または100未満)」という範囲であることを意味する。
【0008】
1 ビールテイスト飲料
本明細書において、「ビールテイスト飲料」とは、ビール様の風味をもつアルコール含有またはノンアルコールの炭酸飲料をいう。つまり、本明細書のビールテイスト飲料は、特に断わりがない場合、ビール風味を有するいずれの炭酸飲料をも包含する。
したがって、「ビールテイスト飲料」には、例えば、麦芽、ホップ、及び水を原料として、これらを、酵母を用いて発酵させて得られる麦芽発酵飲料であるビールや発酵ビールテイスト飲料だけでなく、エステルや高級アルコール、ラクトン等の香気成分を含むビール香料が添加された炭酸飲料(非発酵ビールテイスト飲料)をも包含する。
【0009】
ビール香料に含まれる香気成分としては、例えば、酢酸イソアミル、酢酸エチル、n-プロパノール、イソブタノール、アセトアルデヒド、カプロン酸エチル、カプリル酸エチル、イソアミルプロピオネート、リナロール、ゲラニオール、シトラール、4-ビニルグアイアコール(4-VG)、4-メチル-3-ペンテン酸、2-メチル-2-ペンテン酸、1,4-シネオール、1,8-シネオール、2,3-ジエチル-5-メチルピラジン、γ-デカノラクトン、γ-ウンデカラクトン、ヘキサン酸エチル、2-メチル酪酸エチル、n-酪酸エチル、ミルセン、シトラール、リモネン、マルトール、エチルマルトール、フェニル酢酸、フラネオール、フルフラール、メチオナール、3-メチル-2-ブテン-1-チオール、3-メチル-2-ブタンチオール、ダイアセチル、フェルラ酸、ゲラン酸、ゲラニルアセテート、酪酸エチル、オクタン酸、デカン酸、9-デセン酸、ノナン酸、テトラデカン酸、プロパン酸、2-メチルプロパン酸、γ-ブチロラクトン、2-アミノ
アセトフェノン、3-フェニルプロピオン酸エチル、2-エチル-4-ヒドロキシ-5-メチル-3(2H)-フラノン、ジメチルスルホン、3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオン、2-メチルブタナール、3-メチルブタナール、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、2-アセチルフラン、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、ヘキサナール、ヘキサノール、シス-3-ヘキセナール、1-オクテン-3-オール、β-ユーデスモール、4-メルカプト-4-メチルペンタン-2-オン、β-カリオフィレン、β-ミルセン、フルフリルアルコール、2-エチルピラジン、2,3-ジメチルピラジン、酢酸2-メチルブチル、イソアミルアルコール、5-ヒドロキシメチルフルフラール、フェニルアセトアルデヒド、1-フェニル-3-ブテン-1-オン、トランス-2-ヘキセナール、ノナナール、フェネチルアルコール等が挙げられる。
【0010】
本発明の一態様のビールテイスト飲料は、分子量10~20kDaのタンパク質と35~45kDaのタンパク質の合計含有量(単位:質量ppm)(A)、及び分子量35~45kDaのタンパク質の含有量(単位:質量ppm)(B)が式(1)を満たす。
式(1):B/A≧0.58
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

マグネデザイン株式会社
磁気顕微鏡
2日前
株式会社オシキリ
発酵検査装置
2か月前
株式会社ゴーフォトン
PCR方法
10日前
個人
セルロース性物質の製造方法
1か月前
松谷化学工業株式会社
澱粉分解物の製造方法
2か月前
SMC株式会社
気体供給装置
20日前
東ソー株式会社
ポリマーコートビーズの製造方法
2か月前
株式会社GSP研究所
miRNA検出方法
1か月前
鹿島建設株式会社
褐藻の冷凍保存方法
6日前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
1か月前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
6日前
株式会社テクノーブル
乳酸菌及び皮膚外用剤
6日前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
1か月前
アサヒビール株式会社
容器詰麦芽発酵飲料
1か月前
株式会社SUPER BLOOM
スピリッツ
6日前
新東工業株式会社
培養システム
14日前
株式会社エムスタイル
微生物群の賦活化方法
1か月前
新東工業株式会社
培養システム
14日前
学校法人君が淵学園
核酸の部位特異的アシル修飾剤
1か月前
サッポロビール株式会社
茶風味アルコール飲料
22日前
株式会社渡辺オイスター研究所
脂肪細胞の成長抑制剤
2か月前
ヤマサ醤油株式会社
アルギニン非分解性乳酸菌株の取得方法
27日前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
1か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
1か月前
学校法人近畿大学
好気性微生物の培養方法および培養器
1か月前
サムコ株式会社
ポアデバイス
1か月前
株式会社豊田中央研究所
環境核酸モニタリング方法
1か月前
国立大学法人富山大学
T細胞受容体およびその利用
1か月前
学校法人帝京大学
油脂を過剰蓄積する油脂生産酵母変異株
6日前
株式会社トクヤマ
乾燥用保護剤、生体試料測定試薬、及び分析方法
2か月前
公立大学法人宮城大学
D-セリンの製造方法
2か月前
雪印メグミルク株式会社
D-セリン濃度低減用組成物
2か月前
三浦工業株式会社
試料液に含まれる微生物の生体の抽出方法
1か月前
学校法人帝京大学
細胞周期同調が可能な油脂生産酵母変異株
6日前
個人
細胞処理装置、細胞処理システム及び細胞処理方法
1か月前
学校法人関西医科大学
ポリペプチド
1か月前
続きを見る