TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025024626
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-20
出願番号2023128873
出願日2023-08-07
発明の名称ポリシロキサン化合物、ポリマー、ハイドロゲル、医療用材料、及びポリシロキサン化合物の製造方法
出願人信越化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 77/38 20060101AFI20250213BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】医療用材料に好適なポリシロキサン化合物、前記ポリシロキサン化合物を用いたポリマー、前記ポリマーを含むハイドロゲル、前記ポリマーを含む医療用材料、及びポリシロキサン化合物の製造方法を提供する。
【解決手段】1分子中に1個以上の(メタ)アクリロキシ基を含むポリシロキサン化合物であって、前記ポリシロキサン化合物の側鎖の末端に第三級水酸基を有するものであることを特徴とするポリシロキサン化合物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
1分子中に1個以上の(メタ)アクリロキシ基を含むポリシロキサン化合物であって、前記ポリシロキサン化合物の側鎖の末端に第三級水酸基を有するものであることを特徴とするポリシロキサン化合物。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ポリシロキサン化合物が、下記一般式(1)で表されるものであることを特徴とする請求項1に記載のポリシロキサン化合物。
TIFF
2025024626000036.tif
24
158
(式中、Zは互いに独立に炭素数1~20の有機基であり、Rは互いに独立に炭素数1~6の1価炭化水素基であり、R’は互いに独立に末端に第三級水酸基を有する炭素数3~20の1価炭化水素基であり、基の途中にエーテル結合を含んでもよく、nは0~200の整数であり、mは3~200の整数である。ただし、Zの1個以上は(メタ)アクリロキシ基である。)
【請求項3】
前記一般式(1)において、前記Zが下記一般式(2)で表されるものであることを特徴とする請求項2に記載のポリシロキサン化合物。
TIFF
2025024626000037.tif
27
158
(式中、Xは水素原子又はメチル基であり、破線はケイ素原子との結合手を表す。)
【請求項4】
前記一般式(1)において、前記Rがメチル基であることを特徴とする請求項2に記載のポリシロキサン化合物。
【請求項5】
前記一般式(1)において、前記R’が下記一般式(3)又は下記式(4)で表されるものであることを特徴とする請求項2に記載のポリシロキサン化合物。
TIFF
2025024626000038.tif
38
158
(一般式(3)中、kは0~5の整数を表し、一般式(3)及び式(4)中、破線はケイ素原子との結合手を表す。)
【請求項6】
前記一般式(3)において、kが0又は1であることを特徴とする請求項5に記載のポリシロキサン化合物。
【請求項7】
前記一般式(1)において、nが0~100の整数であり、mが3~100の整数であり、m/(n+m)が0.15以上であることを特徴とする請求項2に記載のポリシロキサン化合物。
【請求項8】
前記一般式(1)において、m/(n+m)が0.3以上であることを特徴とする請求項7に記載のポリシロキサン化合物。
【請求項9】
ポリマーであって、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のポリシロキサン化合物の重合体であることを特徴とするポリマー。
【請求項10】
前記ポリシロキサン化合物の質量割合が、前記ポリマーの全質量に対して20質量%以上であることを特徴とする請求項9に記載のポリマー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリシロキサン化合物、ポリマー、ハイドロゲル、医療用材料、及びポリシロキサン化合物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、眼科用デバイスをはじめとした医療用材料に用いられる化合物として、シロキサンを有するモノマーが知られている。例えば、3-[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルメタクリレート(TRIS)は、眼科用デバイス用モノマーとして広く用いられている。このTRISと親水性モノマーであるN,N-ジメチルアクリルアミドやN-ビニル-2-ピロリドンを共重合して得られるポリマーは高酸素透過性であるという有益な特徴を有する。しかし、疎水性の高いシロキサンモノマーはこれらの親水性モノマーとの相溶性が高いとは言えず、医療用材料となるハイドロゲルを作製した際に相分離が起こり、白濁してしまうという問題がある。
【0003】
特許文献1には、下記式(a)、(a’)で示される第一級又は第二級水酸基を有するシロキサンが記載されている。
TIFF
2025024626000001.tif
34
158
【0004】
また、特許文献2には、下記式(b)で示されるシロキサン側鎖に第一級及び第二級水酸基を有するシロキサンが記載されている。
TIFF
2025024626000002.tif
40
158
【0005】
これらの化合物は、分子内に水酸基を有するため良好な親水性を発現する。それゆえに、親水性モノマーとの相溶性に優れるという利点を有している。
【0006】
しかし、上述のような(ポリ)シロキサンと第一級水酸基又は第二級水酸基を有する化合物でハイドロゲルを作製する場合、これらの反応性の高い水酸基が望ましくない結果をもたらす場合がある。例えば、上記水酸基にラジカルが付加し、ヒドロキシラジカルによる架橋構造が形成される恐れがある。それにより、外観の不良や予期せぬ硬度の増加や柔軟性の低下が引き起こされる。そのため、従来のシロキサン化合物では、有益な透明性、親水性や十分な強度を有する医療用材料を提供することができない。そこで、これらの欠点を克服する化合物及び組成物に対する需要が依然として存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2005-170827号公報
特開2021-073346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は医療用材料に好適なポリシロキサン化合物、前記ポリシロキサン化合物を用いたポリマー、前記ポリマーを含むハイドロゲル、前記ポリマーを含む医療用材料、及びポリシロキサン化合物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明では、1分子中に1個以上の(メタ)アクリロキシ基を含むポリシロキサン化合物であって、前記ポリシロキサン化合物の側鎖の末端に第三級水酸基を有するものであるポリシロキサン化合物を提供する。
【0010】
このようなポリシロキサン化合物であれば、医療用材料に好適に用いることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東ソー株式会社
延伸物
2か月前
東ソー株式会社
射出成形体
1か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
1か月前
東ソー株式会社
押出成形体
17日前
株式会社カネカ
樹脂フィルム
23日前
株式会社トクヤマ
樹脂組成物
3か月前
東ソー株式会社
ブロー成形体
1か月前
東亞合成株式会社
硬化型組成物
24日前
オムロン株式会社
電子部品
2か月前
三洋化成工業株式会社
樹脂組成物
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
6日前
ヤマハ株式会社
重縮合体
18日前
NOK株式会社
EPDM組成物
3か月前
東レ株式会社
ポリエステルの製造方法
1か月前
花王株式会社
樹脂組成物
18日前
アイカ工業株式会社
光硬化型樹脂組成物
24日前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
2か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
9日前
東レ株式会社
光学用ポリエステルフィルム
6日前
トヨタ自動車株式会社
樹脂溶解装置
2日前
株式会社トクヤマ
イオン交換膜の製造方法
18日前
横浜ゴム株式会社
靴底用ゴム組成物
1か月前
日本ポリプロ株式会社
プロピレン系重合体
2か月前
株式会社大阪ソーダ
ゴム加硫物の製造方法
2か月前
東洋紡株式会社
積層ポリエステルフィルム
1か月前
グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
1か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸水性分散体
2か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリエステルフィルム
17日前
旭有機材株式会社
耐熱性重合体
2か月前
花王株式会社
情報処理システム
2か月前
東レ株式会社
熱可塑性プリプレグの製造方法
1か月前
東レ株式会社
被膜除去装置および被膜除去方法
1か月前
オムロン株式会社
樹脂組成物、及び部品
1か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
24日前
artience株式会社
積層体の分離回収方法
18日前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物
1か月前
続きを見る