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公開番号2025024527
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-20
出願番号2023128698
出願日2023-08-07
発明の名称見切り材の取付構造
出願人トヨタホーム株式会社
代理人個人,個人
主分類E04F 19/02 20060101AFI20250213BHJP(建築物)
要約【課題】見切り材の位置調整を好適に行うことができる見切り材の取付構造を提供する。
【解決手段】建物の二階部分に設けられたバルコニーのキャンチバルコニー部には、その周囲に腰壁部25が立設され、その底部に軒天材51が設けられている。腰壁部25の下端側には、腰壁部25の下端部に沿って延び、腰壁部25の壁面材38と軒天材51との間を覆う見切り部55が設けられている。見切り部55は、長さ方向に分割された複数の見切り材57を有している。見切り材57の裏側には複数のブラケット70がビス63により取り付けられている。各ブラケット70は、腰壁部25の腰壁フレーム39の下方に配置され、腰壁フレーム39にボルト78を用いて固定されている。各ブラケット70には、腰壁フレーム39に対する見切り材57の位置を調整する位置調整手段が設けられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
建物の上階部に設けられ、少なくとも一部が屋外側に張り出したキャンチ部とされているバルコニーと、
前記バルコニーの床面を形成する床部と、
前記キャンチ部において前記床部の周囲に立設され、壁面材と前記壁面材の裏側に設けられた腰壁フレームとを有してなる腰壁部と、
前記腰壁部よりも下方に設けられ、前記キャンチ部の底面を形成する軒天材と、
前記腰壁部の下端部に沿って延び、前記壁面材と前記軒天材との間を覆う見切り部と、
を備える建物に適用され、
前記見切り部は、長さ方向に分割された複数の見切り材を有し、
前記見切り材の裏側には、複数のブラケットが第1締結具により取り付けられ、
前記各ブラケットは、前記腰壁フレームの下方に配置され、前記腰壁フレームに第2締結具により固定され、
前記各ブラケットには、前記腰壁フレームに対する前記見切り材の位置を調整可能とする位置調整手段が設けられている、見切り材の取付構造。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記各ブラケットには、前記第1締結具を挿通する第1孔部と、前記第2締結具を挿通する第2孔部とが形成され、
前記各ブラケットでは、前記第1孔部及び前記第2孔部のうちいずれかが、前記各見切り材の並ぶ第1方向と平面視で直交する第2方向に長い長孔とされ、
前記位置調整手段は、前記長孔により前記腰壁フレームに対する前記見切り材の位置を前記第2方向に調整可能とするものである、請求項1に記載の見切り材の取付構造。
【請求項3】
前記各ブラケットでは、前記第1孔部及び前記第2孔部のうちいずれか一方の孔部が前記第2方向に長い長孔とされ、他方の孔部が前記第1方向に長い長孔とされ、
前記位置調整手段は、前記他方の孔部が前記第1方向に長い長孔とされていることで、前記腰壁フレームに対する前記見切り材の位置を前記第1方向に調整可能とするものである、請求項2に記載の見切り材の取付構造。
【請求項4】
前記腰壁部は、前記キャンチ部における前記張り出し側の縁部に沿って延びる第1壁部と、前記第1壁部の壁幅方向の両端部からそれぞれ前記張り出し側とは反対側に延びる一対の第2壁部とを有し、
前記各見切り材は、前記第1壁部の壁幅方向に分割され、
前記各見切り材には、前記第1壁部に沿って延びる第1部分と、前記第2壁部に沿って延びる第2部分とを有する平面視L字状のL字見切り材が含まれており、
前記L字見切り材の前記第1部分及び前記第2部分にそれぞれ前記ブラケットが取り付けられており、
前記第1部分の前記ブラケットについては、前記第1孔部が前記第1方向に長い長孔とされ、前記第2孔部が前記第2方向に長い長孔とされ、
前記第2部分の前記ブラケットについては、前記第1孔部が前記第2方向に長い長孔とされ、前記第2孔部が前記第1方向に長い長孔とされている、請求項3に記載の見切り材の取付構造。
【請求項5】
前記軒天材は、その上面側に設けられた軒天下地材に固定され、
前記ブラケットは、前記軒天下地材が取り付けられる取付部を有している、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の見切り材の取付構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、見切り材の取付構造に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
住宅等の建物には、その上階部にキャンチ式のバルコニーが設けられる場合がある(例えば特許文献1参照)。かかるバルコニーには、床面を形成するバルコニー床部が設けられ、バルコニー床部の周囲には腰壁部が立設される。腰壁部は、壁面材と、壁面材の裏面側に設けられた腰壁フレームとを有して構成される。また、キャンチ式のバルコニーでは、その底部に軒天材が設けられる。軒天材は、腰壁部よりも下方に配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-236700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上述したキャンチ式のバルコニーにおいて、腰壁部の下端部に沿って延び、腰壁部の壁面材と軒天材との間を覆う見切り部を設けることが考えられる。見切り部は、長さ方向に分割された複数の見切り材を有して構成することが考えられる。この場合、例えば腰壁部の腰壁フレームを壁面材よりも下方に延出させ、その延出させた部分に見切り材をビスにより取り付けることが考えられる。
【0005】
ところで、各見切り材を上記のように腰壁フレームに取り付ける場合、腰壁フレームの寸法ばらつき等により、隣り合う見切り材の間の隙間が大きくなったり、隣り合う見切り材の間で前後方向(各見切り材の並ぶ方向に対して平面視で直交する方向)のずれが生じたりする場合が想定される。そのような場合、見切り材を腰壁フレームに取り付けているビスを取り外し、見切り材の位置調整を行うとともに、その位置調整した位置で見切り材を再度ビスにより取り付ける必要がある。しかしながら、このような作業は、見切り材が長尺状であるため複数人で行う必要があり、工数の増大を招くおそれがある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、見切り材の位置調整を好適に行うことができる見切り材の取付構造を提供することを主たる目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべく、第1の発明の見切り材の取付構造は、建物の上階部に設けられ、少なくとも一部が屋外側に張り出したキャンチ部とされているバルコニーと、前記バルコニーの床面を形成する床部と、前記キャンチ部において前記床部の周囲に立設され、壁面材と前記壁面材の裏側に設けられた腰壁フレームとを有してなる腰壁部と、前記腰壁部よりも下方に設けられ、前記キャンチ部の底面を形成する軒天材と、前記腰壁部の下端部に沿って延び、前記壁面材と前記軒天材との間を覆う見切り部と、備える建物に適用され、前記見切り部は、長さ方向に分割された複数の見切り材を有し、前記見切り材の裏側には、複数のブラケットが第1締結具により取り付けられ、前記各ブラケットは、前記腰壁フレームの下方に配置され、前記腰壁フレームに第2締結具により固定され、前記各ブラケットには、前記腰壁フレームに対する前記見切り材の位置を調整可能とする位置調整手段が設けられている。
【0008】
第1の発明によれば、見切り材の裏側に複数のブラケットが第1締結具(例えばビス)により取り付けられている。各ブラケットは、腰壁部の腰壁フレームの下方に配置され、腰壁フレームに第2締結具(例えばボルト)を用いて固定されている。この場合、見切り材を腰壁フレームに各ブラケットを介して取り付けることができる。また、各ブラケットには、腰壁フレームに対する見切り材の位置を調整可能とする位置調整手段が設けられている。これにより、見切り材を腰壁フレームに取り付けた状態(例えば仮取り付けした状態)で見切り材の位置を調整することが可能となる。そのため、見切り材の位置調整を一人で行うことが可能となり、省施工を図ることが可能となる。よって、この場合、見切り材の位置調整を好適に行うことが可能となる。
【0009】
第2の発明の見切り材の取付構造は、第1の発明において、前記各ブラケットには、前記第1締結具を挿通する第1孔部と、前記第2締結具を挿通する第2孔部とが形成され、前記各ブラケットでは、前記第1孔部及び前記第2孔部のうちいずれかが、前記各見切り材の並ぶ第1方向と平面視で直交する第2方向に長い長孔とされ、前記位置調整手段は、前記長孔により前記腰壁フレームに対する前記見切り材の位置を前記第2方向に調整可能とするものである。
【0010】
上述したように、各ブラケットは第1締結具により見切り材に取り付けられ、第2締結具により腰壁フレームに固定されている。そして、第2の発明では、各ブラケットに、第1締結具を挿通する第1孔部と、第2締結具を挿通する第2孔部とが形成されている。各ブラケットでは、第1孔部及び第2孔部のうちいずれかが、各見切り材の並ぶ第1方向と平面視で直交する第2方向に長い長孔とされている。そして、その長孔により腰壁フレームに対する見切り材の位置を第2方向に調整可能となっている。
(【0011】以降は省略されています)

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