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公開番号2025024427
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-20
出願番号2023128527
出願日2023-08-07
発明の名称衝撃吸収床材
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類E04F 15/18 20060101AFI20250213BHJP(建築物)
要約【課題】温度上昇による不具合を抑制し、温度変化耐性に優れた衝撃吸収床材を提供する。
【解決手段】床上材11と、床上材11の下方に設けられ、軟質材料で形成された床下地材12と、床上材11と床下地材12との間に設けられた中間材13との少なくとも3層からなる床材であり、中間材13は、線膨張係数が60ppm/K以下であり、樹脂材料と無機フィラーとを含み、かつ厚みが2mm以上8mm以下である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
床上材と、当該床上材の下方に設けられ、軟質材料で形成された床下地材と、前記床上材と前記床下地材との間に設けられた中間材との少なくとも3層からなる床材であり、
前記中間材は、線膨張係数が60ppm/K以下であり、樹脂材料と無機フィラーとを含むこと特徴とする衝撃吸収床材。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記樹脂材料がポリ塩化ビニルを含むことを特徴とする請求項1に記載の衝撃吸収床材。
【請求項3】
前記無機フィラーの含有量が、前記中間材全体に対して50wt%以上85wt%以下であることを特徴とする請求項2に記載の衝撃吸収床材。
【請求項4】
前記床下地材と、当該床下地材の上に設けられ上面視で前記床下地材と同一形状の前記中間材と、を床材パネルとし、
一の前記床上材を、隣接して配置した複数の前記床材パネルの前記中間材側に積層した積層体が、施工単位であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の衝撃吸収床材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、衝撃吸収床材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、高齢者の転倒骨折が社会問題化しており、高齢者が要介護となる要因の10%を転倒骨折が占めている。転倒による骨折箇所は年代によって大きく異なり、60歳代以降になると大腿骨骨折のリスクが急増している。大腿骨骨折は入院治療が必要となり、歩行できない状態が長期間続くため、寝たきり状態や認知症などの要介護状態の原因となる事例が多い。このため、転倒したときの衝撃を吸収することで骨折リスクを低減させる床材として、硬質層と軟質層とを含む積層体を用いた床材が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-71225号公報
特開2021-143504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらの床材は通常、枚葉状の床材片をコンクリートスラブなどの設置面に敷き詰めて構成されるが、環境温度上昇による床材片の熱膨張により床材片が設置面から突出する不具合、いわゆる突上げ、が生じる懸念がある。
本開示は、このような問題に鑑みてなされたものであり、温度上昇による不具合を抑制し、温度変化耐性に優れた衝撃吸収床材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る衝撃吸収床材は、床上材と、当該床上材の下方に設けられ、軟質材料で形成された床下地材と、前記床上材と前記床下地材との間に設けられた中間材との少なくとも3層からなる床材であり、前記中間材は、線膨張係数が60ppm/K以下であり、樹脂材料と無機フィラーとを含むことを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様によれば、環境温度上昇時に、変形による不具合が生じにくく、温度変化耐性に優れた衝撃吸収床材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示に係る衝撃吸収床材の構成例を示す断面図である。
本開示に係る衝撃吸収床材の温度変化耐性評価に用いる試料を示す平面図(図2(a))及び断面図(図2(b))である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1~図2は模式的に示した図であり、各部の大きさや形状等は理解を容易にするため適宜誇張して示している。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は構成部品の材質、形状、構造等が下記のものに限定されるものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0009】
以下、本発明の実施形態に係る衝撃吸収床材(以下、単に床材ともいう。)について、図1及び図2を参照して説明する。
〔衝撃吸収床材〕
<床材の基本構成>
衝撃吸収床材1は、少なくとも床上材11と、床上材11の下方に設けられた床下地材12と、床上材11及び床下地材12との間に設けられた中間材13とを備え、床下地材12の、中間材13とは逆側の面が、被施工部と接する貼り付け面となる。
床上材11は、床材1の耐傷性及び耐汚染性を向上させ、床材1に意匠性を付与するなどの表面機能を有する。床下地材12は、使用者の転倒時の圧力を吸収して床材1の緩衝性を高める機能を有する。中間材13は、支持層として床上材11から床下地材12にかかる荷重を分散し、衝撃吸収性と耐荷重性とを向上させる役割を有している。
【0010】
床材1の総厚は、7mm超25mm以下であることが好ましい。床材1の総厚が7mm超であると、衝撃吸収、歩行感及び耐久性のバランスをとりやすくなる。また、床材1の総厚が25mm以下である場合、床材1としての厚みが大きくなりすぎないため、床材1の非施工部との段差が大きくなりすぎず施工時に床材1の収まりが良好となる。以下、床上材11、床下地材12及び中間材13について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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