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公開番号2025024302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-20
出願番号2023128322
出願日2023-08-07
発明の名称配管固定用の固定具、産業機械、および射出成形機
出願人株式会社日本製鋼所
代理人個人,個人
主分類B29C 45/17 20060101AFI20250213BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】容易に配管の位置を調整して産業機械の構成部材に固定することができる固定具を提供する。
【解決手段】固定具(30)は、産業機械の構成部材(46)に取り付ける取付面(35)と、背面(36)とを備え、貫通する1本または複数本のキリ穴(39)があけられている。背面(36)に1個または複数個の有底のタップ穴(41)が、そして取付面(35)に1本または複数本の配管保持溝(38)が形成されている。固定具(30)は、構成部材(46)の所定の面、もしくは他の固定具(30)の背面(36)を取付対象面として取り付けるようになっており、1本または複数本の配管(25)を配管保持溝(38)に入れた状態で、1本または複数本のボルトを(45)背面(36)からキリ穴(39)に挿入し取付対象面のタップ穴(41)に締め付けて取り付ける。
【選択図】図3G
特許請求の範囲【請求項1】
産業機械の構成部材に配管を固定する固定具であって、
前記固定具は、取付面とその反対の面である背面とを備え、
前記取付面と前記背面に直交し貫通する1本または複数本のキリ穴があけられ、
前記背面に1個または複数個の有底のタップ穴があけられ、
前記取付面に配管を押さえるための1本または複数本の配管保持溝が形成されており、
前記固定具は、前記構成部材において1個または複数個のタップ穴があけられている所定の面、もしくは他の前記固定具の前記背面を取付対象面として取り付けるようになっており、
前記固定具は、1本または複数本の配管を前記配管保持溝に入れた状態で、1本または複数本のボルトを前記背面から前記キリ穴に挿入し前記取付対象面の前記タップ穴に締め付けて取り付けられるようになっている、配管固定用の固定具。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記固定具には、少なくとも第1種類の固定具と第2種類の固定具とがあり、
前記第1種類の固定具は、前記配管保持溝が2本形成され、2本の前記キリ穴が2本の前記配管保持溝の外側にあけられ、前記背面に1個の前記タップ穴が前記2本のキリ穴の中間の位置にあけられており、
前記第2種類の固定具は、前記配管保持溝が2本形成され、1本のキリ穴が2本の前記配管保持溝の中間の位置にあけられ、前記背面に2個のタップ穴が前記キリ穴を中心として等距離に離間してあけられている、請求項1に記載の配管固定用の固定具。
【請求項3】
前記第1種類の固定具の前記取付面には、2本の前記配管保持溝の中間の位置に1個の有底のボルト頭部収納穴があけられ、
前記第2種類の固定具の前記取付面には、2本の前記配管保持溝の外側に2個の有底のボルト頭部収納穴があけられ、
前記ボルト頭部収納穴はボルトの頭部が収納されるようになっている、請求項2に記載の配管固定用の固定具。
【請求項4】
前記固定具は、1個または複数個のタップ穴があけられた所定の面を備え前記構成部材に対して固定用ボルトによって取り付けられるようになっている高さ調整部材の前記所定の面を取付対象面として取り付け可能になっており、
前記高さ調整部材において前記固定用ボルトが挿入される穴は長穴に形成され、前記高さ調整部材の前記構成部材に対する取り付け高さの調整が可能になっている、請求項1または2に記載の配管固定用の固定具。
【請求項5】
前記高さ調整部材は一対の脚部を備え、前記構成部材に取り付けられている他の配管を跨ぐようにして前記一対の脚部の間に収納した状態で、前記構成部材に取り付けられるようになっている、請求項4に記載の配管固定用の固定具。
【請求項6】
産業機械の構成部材に配管を固定する固定具であって、
前記固定具は、取付面と、
該取付面の反対の面である背面と、
配管締付手段と、を備え、
前記固定具には前記取付面と前記背面に直交し貫通する1本または複数本のキリ穴があけられると共に前記取付面に配管を押さえるための1本または複数本の配管保持溝が形成されており、
前記固定具は、前記固定具1個につき1本または複数本の配管を前記配管保持溝に入れた状態で、1個または複数個の前記固定具をまとめた状態で、前記キリ穴に挿入する1本または複数本のボルトにより前記構成部材に締め付けて取り付けられるようになっており、
前記配管締付手段は、前記配管保持溝に収納されている配管を前記配管保持溝の内壁面に押しつけて固定したり緩めるようになっている、配管固定用の固定具。
【請求項7】
構成部材に所定の固定具により固定されている1本または複数本の配管を備え、
前記固定具は、取付面とその反対の面である背面とを備え、
前記取付面と前記背面に直交し貫通する1本または複数本のキリ穴があけられ、
前記背面に1個または複数個の有底のタップ穴があけられ、
前記取付面に配管を押さえるための1本または複数本の配管保持溝が形成されており、
前記固定具は、前記構成部材において1個または複数個のタップ穴があけられている所定の面、もしくは他の前記固定具の前記背面を取付対象面として取り付けられており、
前記固定具は、1本または複数本の配管を前記配管保持溝に入れた状態で、1本または複数本のボルトを前記背面から前記キリ穴に挿入し前記取付対象面の前記タップ穴に締め付けて取り付けられている、産業機械。
【請求項8】
前記固定具には、少なくとも第1種類の固定具と第2種類の固定具とがあり、
前記第1種類の固定具は、前記配管保持溝が2本形成され、2本の前記キリ穴が2本の前記配管保持溝の外側にあけられ、前記背面に1個の前記タップ穴が前記2本のキリ穴の中間の位置にあけられており、
前記第2種類の固定具は、前記配管保持溝が2本形成され、1本のキリ穴が2本の前記配管保持溝の中間の位置にあけられ、前記背面に2個のタップ穴が前記キリ穴を中心として等距離に離間してあけられている、請求項7に記載の産業機械。
【請求項9】
前記第1種類の固定具の前記取付面には、2本の前記配管保持溝の中間の位置に1個の有底のボルト頭部収納穴があけられ、
前記第2種類の固定具の前記取付面には、2本の前記配管保持溝の外側に2個の有底のボルト頭部収納穴があけられ、
前記ボルト頭部収納穴はボルトの頭部が収納されている、請求項8に記載の産業機械。
【請求項10】
前記固定具は、前記構成部材に対して固定用ボルトによって取り付けられている高さ調整部材の、1個または複数個のタップ穴があけられた所定の面を取付対象面として取り付けられており、
前記高さ調整部材において前記固定用ボルトが挿入されている穴は長穴に形成され、前記高さ調整部材の前記構成部材に対する取り付け高さの調整が可能になっている、請求項7または8に記載の産業機械。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、産業機械において産業機械の構成部材に配管を固定するための固定具、および産業機械、ならびに射出成形機に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
旋盤、プレス機、押出機等の産業機械には、装置を駆動する油圧を供給する配管、冷却水・熱水等の媒体を供給する配管等、色々な配管が設けられている。これら配管は、金属管と、可撓性を備えたフレキシブルホースとを組み合わせた複数の区間から構成されている。配管を固定的に設けることができる区間には金属管が採用され所定の構成部材に固定されており、産業機械の可動部、もしくは外部の媒体供給装置に接続される区間はフレキシブルホースから構成されている。
【0003】
例えば、産業機械の一種である竪型射出成形機の場合、特許文献1に記載されているように、型締装置の周囲に安全カバーが設けられている。この安全カバーの内側に複数本の配管のそれぞれの固定の区間を構成している複数本の金属管が固定されている。そしてこれら金属管の上端部、および下端部にそれぞれジョイント部材が設けられ、これらジョイント部材にフレキシブルホースが接続され、それぞれ可動部、あるいは外部の媒体供給装置に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-048414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
金属管からなる配管の産業機械の構成部材への固定は、所定の固定具によって実施され、固定具は、配管が産業機械において邪魔にならないように、複数本をまとめた状態で構成部材に固定するようになっている。しかしながら、固定具には解決すべき課題も見受けられる。具体的には、複数本の配管をまとめた状態で構成部材に固定するようになっているので、一部の配管だけの位置調整ができない。位置調整をするには固定具を緩める必要があるが、緩めると全ての配管の締め付けが弛み、これら配管の位置が不安定になってしまうからである。特に竪型射出成形機の場合には、金属管からなる複数本の配管は鉛直方向になるように安全カバーに固定されている。したがって固定具を緩めると、全ての配管が自重により一斉に落下してしまう。そうすると、これら配管の高さを所望の位置にして固定するには、複数人の作業者が協力して配管を支えておき、固定具を締め付ける必要がある。
【0006】
本開示において、容易に配管の位置を調整して構成部材に固定することができる固定具を提供する。
【0007】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
産業機械の構成部材に配管を固定する本開示に係る固定具を次のように構成する。固定具は取付面とその反対の面である背面とを備えるようにし、取付面と背面に直交し貫通する1本または複数本のキリ穴をあける。固定具の背面に1個または複数個の有底のタップ穴をあけ、取付面に配管を押さえるための1本または複数本の配管保持溝を形成する。固定具は、構成部材において1個または複数個のタップ穴があけられている所定の面、もしくは他の固定具の背面を取付対象面として取り付けるように構成する。固定具は、1本または複数本の配管を配管保持溝に入れた状態で、1本または複数本のボルトを背面からキリ穴に挿入し取付対象面のタップ穴に締め付けて取り付けられるようにする。
【発明の効果】
【0009】
本開示の固定具は、容易に配管の位置を調整して構成部材に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1の実施形態に係る竪型射出成形機を示す正面図である。
第1の実施形態に係る固定具の、第1種類の固定具についての斜視図である。
第1の実施形態に係る固定具の、第2種類の固定具についての斜視図である。
竪型射出成形機の一部と、第1の実施形態に係る固定具と配管とを示す上面断面図である。
竪型射出成形機の一部と、第1の実施形態に係る固定具と配管とを示す上面断面図である。
竪型射出成形機の一部と、第1の実施形態に係る固定具と配管とを示す側面図である。
竪型射出成形機の一部と、第1の実施形態に係る固定具と配管とを示す上面断面図である。
竪型射出成形機の一部と、第1の実施形態に係る固定具と配管とを示す上面断面図である。
竪型射出成形機の一部と、第1の実施形態に係る固定具と配管とを示す側面図である。
竪型射出成形機の一部と、第1の実施形態に係る固定具と配管とを示す上面断面図である。
竪型射出成形機の一部と、第1の実施形態に係る固定具と配管とを示す側面図である。
竪型射出成形機の一部と、比較例に係る固定具と配管とを示す上面断面図である。
竪型射出成形機の一部と、比較例に係る固定具と配管とを示す側面図である。
竪型射出成形機の一部と、第1の実施形態に係る固定具と配管とを示す上面断面図である。
第1の実施形態に係る高さ調整部材の斜視図である。
第1の実施形態に係る高さ調整部材の斜視図である。
竪型射出成形機の一部と、第1の実施形態に係る固定具と配管と高さ調整部材とを示す上面断面図である。
竪型射出成形機の一部と、第1の実施形態に係る固定具と配管と高さ調整部材とを示す上面断面図である。
竪型射出成形機の一部と、第1の実施形態に係る固定具と配管と高さ調整部材とを示す側面図である。
第2の実施形態に係る固定具を示す上面断面図である。
竪型射出成形機の一部と、第2の実施形態に係る固定具と配管とを示す上面断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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