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公開番号2024090847
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022207001
出願日2022-12-23
発明の名称射出成形機
出願人株式会社日本製鋼所
代理人個人,個人
主分類B29C 45/76 20060101AFI20240627BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】オペレータの作業効率が高い射出成形機を提供する。
【解決手段】ベッド(B)上に、型締装置(2)と射出装置(3)とコントローラ(4)とが設けられ、コントローラ(4)が型締装置(2)と射出装置(3)とに共に隣接するよう設けられている射出成形機(1)を対象とする。コントローラ(4)に設けられているモニタ(5)を、型締装置(2)と射出装置(3)とを共に背にする標準方向と、型締装置(2)を背にすると共に射出装置(3)寄りに向く射出装置方向と、射出装置(3)を背にすると共に型締装置(2)寄りに向く型締装置方向とに、向きの変更を可能に構成する。
【選択図】図2B

特許請求の範囲【請求項1】
ベッド上に設けられている型締装置と、
前記ベッド上において前記型締装置の側方に設けられている射出装置と、
前記型締装置と前記射出装置とを制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは前記型締装置と前記射出装置とに共に隣接するように前記ベッド上に設けられ、
前記コントローラに設けられているモニタは、前記型締装置と前記射出装置とを共に背にする標準方向と、前記型締装置を背にすると共に前記射出装置よりに向く射出装置方向と、前記射出装置を背にすると共に前記型締装置よりに向く型締装置方向とに、向きの変更が可能になっている、射出成形機。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記射出成形機にはモニタ向き検出手段が設けられ、前記モニタの向きが検出されるようになっている、請求項1に記載の射出成形機。
【請求項3】
前記コントローラは前記射出成形機において、前記モニタの向きが前記標準方向から前記射出装置方向または前記型締装置方向に変更されたことを検出したら、前記射出成形機における運転可能な操作を制限する制限処理を実施するようになっている、請求項2に記載の射出成形機。
【請求項4】
前記制限処理は、実行中の成形サイクルがある場合に成形サイクルの完了を待って前記射出成形機の運転を停止する運転停止処理を含む、請求項3に記載の射出成形機。
【請求項5】
前記コントローラは運転スイッチが設けられていると共に前記射出成形機の運転を制御する複数の制御モードを備え、
複数の前記制御モードには、前記射出成形機において成形サイクルを連続運転させる全自動モードと、成形サイクルを1サイクルだけ運転させる半自動モードと、前記運転スイッチをONしている間だけ前記射出成形機を運転させる手動モードと、前記運転スイッチをONしている間だけ前記全自動モードで運転させる場合に比して前記射出成形機を低速で運転させる準備モードと、が用意されており、
前記コントローラは、前記モニタの向きが前記標準方向から他の方向への変更が検出されたら、実行中の成形サイクルがあるとき前記運転停止処理を実行し、前記モニタに前記準備モードまたは前記手動モードへの制御モードの切り換えを促すメッセージを表示する、請求項4に記載の射出成形機。
【請求項6】
前記コントローラは運転スイッチが設けられていると共に前記射出成形機の運転を制御する複数の制御モードを備え、
複数の前記制御モードには、前記射出成形機において成形サイクルを連続運転させる全自動モードと、成形サイクルを1サイクルだけ運転させる半自動モードと、前記運転スイッチをONしている間に前記全自動モードで運転させる場合に比して前記射出装置だけを低速で運転させる射出装置準備モードと、前記運転スイッチをONしている間に前記全自動モードで運転させる場合に比して前記型締装置だけを低速で運転させる型締装置準備モードと、が用意されており、
前記コントローラは、前記モニタの向きが前記標準方向から前記射出装置方向への変更が検出されたら、実行中の成形サイクルがあるとき前記運転停止処理を実行し、その後前記モニタに前記射出装置準備モードへの制御モードの切り換えを促すメッセージを表示し、オペレータから了解の入力があったら前記射出装置準備モードへ切り換えるようにし、
前記モニタの向きが前記標準方向から前記型締装置方向への変更が検出されたら、実行中の成形サイクルがあるとき前記運転停止処理を実行し、その後前記モニタに前記型締装置準備モードへの制御モードの切り換えを促すメッセージを表示し、オペレータから了解の入力があったら前記型締装置準備モードへ切り換えるようにする、請求項4に記載の射出成形機。
【請求項7】
複数の前記制御モードには、前記運転スイッチをONしている間に前記射出装置だけを運転させる射出装置手動モードと、前記運転スイッチをONしている間に前記型締装置だけを運転させる型締装置手動モードと、が用意されており、
前記コントローラは、前記モニタにおいて前記射出装置準備モードへの制御の切り換えのメッセージを表示後に、オペレータから拒否の入力があったら、前記モニタに前記射出装置手動モードへの制御モードの切り換えを促すメッセージを表示し、オペレータから了解の入力があったら前記射出装置手動モードへ切り換えるようにし、
前記モニタにおいて前記型締装置準備モードへの制御の切り換えのメッセージを表示後に、オペレータから拒否の入力があったら、前記モニタに前記型締装置手動モードへの制御切り換えを促すメッセージを表示し、オペレータから了解の入力があったら前記型締装置手動モードへ切り換えるようにする、請求項6に記載の射出成形機。
【請求項8】
前記コントローラは、前記モニタにおいて前記射出装置手動モードへの制御の切り換えのメッセージを表示後に、オペレータから拒否の入力があったら、あるいは前記モニタにおいて前記型締装置手動モードへの制御の切り換えのメッセージを表示後に、オペレータから拒否の入力があったら、前記モニタの向きが前記標準方向に変更されたことが検出されるまで、前記射出成形機の運転を禁止する、請求項7に記載の射出成形機。
【請求項9】
前記コントローラは、前記モニタの向きが前記標準方向になっているときのみ、前記全自動モードまたは前記半自動モードへの制御モードの切換を許可するようになっている、請求項5または6に記載の射出成形機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ベッド上に設けられている型締装置と、ベッド上において型締装置の側方に設けられている射出装置と、型締装置と射出装置とを制御するコントローラと、を備えた射出成形機に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
射出成形機は金型を型締めする型締装置、射出材料を溶融して金型に射出する射出装置等を備えている。いわゆる横型の射出成形機は、例えば特許文献1に記載されているように、ベッド上に設けられている型締装置と、ベッド上において型締装置の側方に設けられている射出装置と、型締装置と射出装置とを制御するコントローラと、を備えている。コントローラは型締装置と射出装置とに共に隣接するようにベッドに設けられている。つまりコントローラは型締装置にも、射出装置にも近い位置に配置されており、これらの装置を効率良く操作、メンテナンスできるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-162595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような射出成形機において、コントローラは型締装置と射出装置とを共に背にするように向きが固定されている。したがって、コントローラに設けられているモニタはその向きが固定になっていて、コントローラにおいて操作をするオペレータは常に型締装置と射出装置とに向かい合うようになっている。しかしながら、オペレータが実施する作業によっては、金型の取り付け作業のように型締装置だけを操作したい場合もある。あるいは、射出ノズル交換等のように射出装置だけを操作したい場合もある。コントローラの向きが固定になっていると、作業効率に影響を及ぼすという問題がある。
【0005】
なお、射出成形機において射出装置をメンテナンスする場合、射出装置をベッド上で旋回させることがある。このときコントローラが射出装置と干渉しないようにコントローラを90度横向きに回転させることができるようになっている。しかしながら、このコントローラの回転は、射出装置の旋回のためのものであって、コントローラが回転している状態でのコントローラにおける操作は想定されていない。
【0006】
本開示において、オペレータの作業効率が高い射出成形機を提供する。
【0007】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、コントローラに設けられているモニタを、型締装置と射出装置とを共に背にする標準方向と、型締装置を背にすると共に射出装置よりに向く射出装置方向と、射出装置を背にすると共に型締装置よりに向く型締装置方向とに、向きの変更を可能に構成する。
【発明の効果】
【0009】
本開示は、オペレータの作業効率を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施の形態に係る射出成形機を示す正面図である。
コントローラが標準方向に向いている、本実施の形態に係る射出成形機の上面図である。
コントローラが射出装置方向に向いている、本実施の形態に係る射出成形機の上面図である。
コントローラが型締装置方向に向いている、本実施の形態に係る射出成形機の上面図である。
本実施の形態に係る射出成形機における運転モードを示す図である。
本実施の形態に係る射出成形機において、モニタを型締装置方向に向けたときの処理を示すフローチャートである。
本実施の形態に係る射出成形機において、モニタを射出装置方向に向けたときの処理を示すフローチャートである。
本実施の形態に係る射出成形機において、モニタを標準方向に向けたときの処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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