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公開番号2025024238
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-19
出願番号2024206492,2024517333
出願日2024-11-27,2023-04-25
発明の名称ガスケットおよび密封構造
出願人NOK株式会社
代理人弁理士法人グローバル・アイピー東京
主分類F16J 15/10 20060101AFI20250212BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】装着される部材の腐食を抑制するガスケットを提供する。
【解決手段】外側部材3の孔の内周面3Aと内側部材4の外周面4Cに接触して、大気空間Aと外側部材3の内部空間Bを隔てるエラストマー製の円環状のガスケット1は、第1の広幅部11と、第2の広幅部12と、第3の広幅部13と、第1の狭幅部14と、第2の狭幅部15と、を有し、ガスケット1が圧縮されている状態で、第1の外周溝14Cと孔の内周面3Aとの間の最大距離e1、第2の外周溝15Cと孔の内周面3Aとの間の最大距離e1、第1の内周溝14Dと内側部材4の外周面4Cとの間の最大距離e2、および第2の内周溝15Dと内側部材4の外周面4Cとの間の最大距離e2は、0.05mm以上である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
外側部材の孔の内周面と内側部材の外周面に接触して、大気空間と前記外側部材の内部空間を隔てるエラストマー製の円環状のガスケットであって、
第1の広幅部であって、
前記ガスケットの軸線方向において、前記孔の内周面に0.1mm以上の長さで接触する円柱状の第1の大径外周面と、
前記ガスケットの軸線方向において、前記内側部材の前記外周面に0.1mm以上の長さで接触する円柱状の第1の小径内周面と、
第1の端面と、
前記第1の大径外周面と前記第1の端面とがなす第1の外側角部であって、前記ガスケットの軸線を含む断面における曲率半径が0.5mm以下である第1の外側角部と、
前記第1の小径内周面と前記第1の端面とがなす第1の内側角部であって、前記ガスケットの軸線を含む断面における曲率半径が0.5mm以下である第1の内側角部と、
を有する第1の広幅部と、
第2の広幅部であって、
前記ガスケットの軸線方向において、前記孔の内周面に0.1mm以上の長さで接触する円柱状の第2の大径外周面と、
前記ガスケットの軸線方向において、前記内側部材の前記外周面に0.1mm以上の長さで接触する円柱状の第2の小径内周面と、
第2の端面と、
前記第2の大径外周面と前記第2の端面とがなす第2の外側角部であって、前記ガスケットの軸線を含む断面における曲率半径が0.5mm以下である第2の外側角部と、
前記第2の小径内周面と前記第2の端面とがなす第2の内側角部と、前記ガスケットの軸線を含む断面における曲率半径が0.5mm以下である第2の内側角部と、
を有する第2の広幅部と、
第3の広幅部であって、
前記孔の内周面に接触する第3の大径外周面であって、前記孔の内周面に対して0.05mm以上の締め代を有する第3の大径外周面と、
前記内側部材の前記外周面に接触する第3の小径内周面であって、前記内側部材の前記外周面に対して0.05mm以上の締め代を有する第3の小径内周面と、
を有する第3の広幅部と、
前記第1の広幅部と前記第3の広幅部との間に介在される第1の狭幅部であって、
前記孔の内周面から離れた第1の小径外周面であって、第1の外周溝を有する第1の小径外周面と、
前記内側部材の前記外周面から離れた第1の大径内周面であって、第1の内周溝を有する第1の大径内周面と、
を有する第1の狭幅部と、
前記第2の広幅部と前記第3の広幅部との間に介在される第2の狭幅部であって、
前記孔の内周面から離れた第2の小径外周面であって、第2の外周溝を有する第2の小径外周面と、
前記内側部材の前記外周面から離れた第2の大径内周面であって、第2の内周溝を有する第2の大径内周面と、
を有する第2の狭幅部と、
を有し、
前記ガスケットが前記外側部材と前記内側部材との間で圧縮されている状態で、前記第1の外周溝と前記孔の内周面との間の最大距離、前記第2の外周溝と前記孔の内周面との間の最大距離、前記第1の内周溝と前記内側部材の前記外周面との間の最大距離、および前記第2の内周溝と前記内側部材の前記外周面との間の最大距離は、0.05mm以上である、
ガスケット。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
外側部材の孔の内周面と内側部材の外周面に接触して、大気空間と前記外側部材の内部空間を隔てるエラストマー製の円環状のガスケットであって、
第1の広幅部であって、
円柱状の第1の大径外周面と、
円柱状の第1の小径内周面と、
を有する第1の広幅部と、
第2の広幅部であって、
円柱状の第2の大径外周面と、
円柱状の第2の小径内周面と、
を有する第2の広幅部と、
第3の広幅部であって、
前記ガスケットが前記外側部材と前記内側部材との間で圧縮されていない場合、前記第1の大径外周面と前記第2の大径外周面の直径より大きい直径を有する第3の大径外周面と、
前記ガスケットが前記外側部材と前記内側部材との間で圧縮されていない場合、前記第1の小径内周面と前記第2の小径内周面の直径より小さい直径を有する第3の小径内周面と、
を有する第3の広幅部と、
前記第1の広幅部と前記第3の広幅部との間に介在される第1の狭幅部であって、
第1の外周溝を有する第1の小径外周面と、
第1の内周溝を有する第1の大径内周面と、
を有する第1の狭幅部と、
前記第2の広幅部と前記第3の広幅部との間に介在される第2の狭幅部であって、
第2の外周溝を有する第2の小径外周面と、
第2の内周溝を有する第2の大径内周面と、
を有する第2の狭幅部と、
を有し、
前記ガスケットの軸線方向において、前記第1の大径外周面の円柱状部分の長さ、前記第1の小径内周面の円柱状部分の長さ、前記第2の大径外周面の円柱状部分の長さ、および、前記第2の小径内周面の円柱状部分の長さは、前記第3の大径外周面の円柱状部分の長さ、および、前記第3の小径内周面の円柱状部分の長さより大きい、
ガスケット。
【請求項3】
前記ガスケットの非圧縮状態で、前記ガスケットの軸線を含む断面において、
前記第3の大径外周面は、径方向外側に向けて突出する半円形状を有し、
前記第3の小径内周面は、径方向内側に向けて突出する半円形状を有する、
請求項1又は2に記載のガスケット。
【請求項4】
前記ガスケットの非圧縮状態で、
前記第1の大径外周面と前記第2の大径外周面の直径は、前記孔の内周面の直径に等しく、
前記第1の小径内周面と前記第2の小径内周面の直径は、前記内側部材の前記外周面の直径に等しい、
請求項1~3のいずれかに記載のガスケット。
【請求項5】
前記ガスケットの軸線に直交する平面に関して、前記ガスケットは、鏡像対称な形状を有する、
請求項1~4のいずれかに記載のガスケット。
【請求項6】
前記第1の端面は、第1の突起を有し、
前記第2の端面は、第2の突起を有する、
請求項1~5のいずれかに記載のガスケット。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載のガスケットと、
前記外側部材と、
前記内側部材と、
を有する、密封構造。
【請求項8】
前記第1の大径外周面、前記第3の大径外周面および前記第2の大径外周面は、前記孔の前記内周面に接触し、
前記第1の小径内周面、前記第3の小径内周面および前記第2の小径内周面は、前記内側部材の前記外周面に接触し、
前記第1の小径外周面および前記第2の小径外周面は、前記孔の前記内周面に接触せず、
前記第1の大径内周面および前記第2の大径内周面は、前記内側部材の前記外周面に接触しない、
請求項7に記載の密封構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガスケットおよび密封構造に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特開2016-038076号公報や特開2015-4394号公報に開示されるように、2つの部材の間を封止するガスケットが知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ガスケットは、塩化ナトリウム、塩化カルシウムなどの水溶液を含む水が多い環境で使用される場合がある。このような環境において、アルミニウム製の部材にガスケットが装着される場合であっても、部材が水によって腐食しないことが望まれる。
【0004】
本開示は、装着される部材の腐食を抑制し、部材の寿命を延ばすことが可能なガスケットおよび密封構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の観点は、
外側部材の孔の内周面と内側部材の外周面に接触して、大気空間と前記外側部材の内部空間を隔てるエラストマー製の円環状のガスケットであって、
第1の広幅部であって、
前記ガスケットの軸線方向において、前記孔の内周面に0.1mm以上の長さで接触する円柱状の第1の大径外周面と、
前記ガスケットの軸線方向において、前記内側部材の前記外周面に0.1mm以上の長さで接触する円柱状の第1の小径内周面と、
第1の端面と、
前記第1の大径外周面と前記第1の端面とがなす第1の外側角部であって、前記ガスケットの軸線を含む断面における曲率半径が0.5mm以下である第1の外側角部と、
前記第1の小径内周面と前記第1の端面とがなす第1の内側角部であって、前記ガスケットの軸線を含む断面における曲率半径が0.5mm以下である第1の内側角部と、
を有する第1の広幅部と、
第2の広幅部であって、
前記ガスケットの軸線方向において、前記孔の内周面に0.1mm以上の長さで接触する円柱状の第2の大径外周面と、
前記ガスケットの軸線方向において、前記内側部材の前記外周面に0.1mm以上の長さで接触する円柱状の第2の小径内周面と、
第2の端面と、
前記第2の大径外周面と前記第2の端面とがなす第2の外側角部であって、前記ガスケットの軸線を含む断面における曲率半径が0.5mm以下である第2の外側角部と、
前記第2の小径内周面と前記第2の端面とがなす第2の内側角部と、前記ガスケットの軸線を含む断面における曲率半径が0.5mm以下である第2の内側角部と、
を有する第2の広幅部と、
第3の広幅部であって、
前記孔の内周面に接触する第3の大径外周面であって、前記孔の内周面に対して0.05mm以上の締め代を有する第3の大径外周面と、
前記内側部材の前記外周面に接触する第3の小径内周面であって、前記内側部材の前記外周面に対して0.05mm以上の締め代を有する第3の小径内周面と、
を有する第3の広幅部と、
前記第1の広幅部と前記第3の広幅部との間に介在される第1の狭幅部であって、
前記孔の内周面から離れた第1の小径外周面であって、第1の外周溝を有する第1の小径外周面と、
前記内側部材の前記外周面から離れた第1の大径内周面であって、第1の内周溝を有する第1の大径内周面と、
を有する第1の狭幅部と、
前記第2の広幅部と前記第3の広幅部との間に介在される第2の狭幅部であって、
前記孔の内周面から離れた第2の小径外周面であって、第2の外周溝を有する第2の小径外周面と、
前記内側部材の前記外周面から離れた第2の大径内周面であって、第2の内周溝を有する第2の大径内周面と、
を有する第2の狭幅部と、
を有し、
前記ガスケットが前記外側部材と前記内側部材との間で圧縮されている状態で、前記第1の外周溝と前記孔の内周面との間の最大距離、前記第2の外周溝と前記孔の内周面との間の最大距離、前記第1の内周溝と前記内側部材の前記外周面との間の最大距離、および前記第2の内周溝と前記内側部材の前記外周面との間の最大距離は、0.05mm以上である、
ガスケットである。
【0006】
本開示の第2の観点は、
外側部材の孔の内周面と内側部材の外周面に接触して、大気空間と前記外側部材の内部空間を隔てるエラストマー製の円環状のガスケットであって、
第1の広幅部であって、
円柱状の第1の大径外周面と、
円柱状の第1の小径内周面と、
を有する第1の広幅部と、
第2の広幅部であって、
円柱状の第2の大径外周面と、
円柱状の第2の小径内周面と、
を有する第2の広幅部と、
第3の広幅部であって、
前記ガスケットが前記外側部材と前記内側部材との間で圧縮されていない場合、前記第1の大径外周面と前記第2の大径外周面の直径より大きい直径を有する第3の大径外周面と、
前記ガスケットが前記外側部材と前記内側部材との間で圧縮されていない場合、前記第1の小径内周面と前記第2の小径内周面の直径より小さい直径を有する第3の小径内周面と、
を有する第3の広幅部と、
前記第1の広幅部と前記第3の広幅部との間に介在される第1の狭幅部であって、
第1の外周溝を有する第1の小径外周面と、
第1の内周溝を有する第1の大径内周面と、
を有する第1の狭幅部と、
前記第2の広幅部と前記第3の広幅部との間に介在される第2の狭幅部であって、
第2の外周溝を有する第2の小径外周面と、
第2の内周溝を有する第2の大径内周面と、
を有する第2の狭幅部と、
を有し、
前記ガスケットの軸線方向において、前記第1の大径外周面の円柱状部分の長さ、前記第1の小径内周面の円柱状部分の長さ、前記第2の大径外周面の円柱状部分の長さ、および、前記第2の小径内周面の円柱状部分の長さは、前記第3の大径外周面の円柱状部分の長さ、および、前記第3の小径内周面の円柱状部分の長さより大きい、
ガスケットである。
【0007】
本開示の第3の観点は、
前記ガスケットと、
前記外側部材と、
前記内側部材と、
を有する、密封構造である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態のガスケットの正面図
実施形態のガスケットを有する密封構造の断面図
実施形態のガスケットの拡大断面図
外側部材と内側部材を仮想線で示す実施形態のガスケットの拡大断面図
一般的なガスケットと部材の間の隙間への水の侵入を示す概略断面図
比較例1のガスケットを有する密封構造の断面図
比較例2のガスケットを有する密封構造の断面図
実施形態と比較例1、2のガスケットの相対寿命を示すグラフ
比較例3のガスケットを外側部材と内側部材の間に配置する時の不具合を示す断面図
比較例4のガスケットを外側部材と内側部材の間に配置する時の不具合を示す断面図
変形例1のガスケットの拡大断面図
変形例2のガスケットの拡大断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付の図面を参照しながら、本開示の様々な実施形態を説明する。図面の縮尺は必ずしも正確ではなく、一部の特徴は誇張または省略されることもある。
【0010】
図1に示すように、本実施形態のガスケット1は、内部に貫通孔2を有する円環状である。ガスケット1は、中心軸線Axに関して回転対称な形状を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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