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公開番号2025023633
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023127951
出願日2023-08-04
発明の名称蓋材及びその製造方法
出願人共同印刷株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B32B 27/10 20060101AFI20250207BHJP(積層体)
要約【課題】湿度の変化に起因するカールの発生及びヒートシール時のブリスターの発生を低減又は抑制することができる蓋材及びその製造方法を提供する。
【解決手段】印刷層、紙層、及びシーラント層を有する蓋材であって、蓋材を真空オーブン60℃で4時間乾燥させて、乾燥後の質量を基準とし、23℃及び50%RH(相対湿度)の環境で60分間シーズニングを行ったとき、吸湿量が、3.2g/m2以下であり、紙層が、紙基材層上の印刷層側から樹脂コート剤で塗工されており、かつ印刷層と紙層との積層体が、JIS P8117:2019の王研式試験機法で紙基材層側から印刷層側に向けて測定したときに、150,000秒以下の透気度を有する、蓋材。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
印刷層、紙層、及びシーラント層を有する蓋材であって、
前記蓋材を真空オーブン60℃で4時間乾燥させて、乾燥後の質量を基準としたときに、
23℃及び50%RH(相対湿度)の環境で60分間シーズニングを行ったとき、吸湿量が、3.2g/m

以下であり、
前記紙層が、紙基材層上の前記印刷層側から樹脂コート剤で塗工されており、かつ
前記印刷層と前記紙層との積層体が、JIS P8117:2019の王研式試験機法で前記紙基材層側から前記印刷層側に向けて測定したときに、150,000秒以下の透気度を有する、
蓋材。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記樹脂コート剤のコート量が、0.5~3.0g/m

である、請求項1に記載の蓋材。
【請求項3】
前記樹脂コート剤が、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、及びそれらの2種類以上の組み合わせからなる群より選択される樹脂を含む、請求項1又は2に記載の蓋材。
【請求項4】
バリア層を更に含み、かつ
前記印刷層、前記紙層、前記バリア層、及び前記シーラント層をこの順で有する、請求項1又は2に記載の蓋材。
【請求項5】
前記バリア層が、金属箔層、無機物蒸着層、有機物コート層、及びそれらの2種類以上の組み合わせからなる群より選択される、請求項4に記載の蓋材。
【請求項6】
前記印刷層が、インキ層及び前記インキ層上のオーバープリントワニス層を有する、請求項1又は2に記載の蓋材。
【請求項7】
前記紙基材層の、前記印刷層と積層される側の面に前記樹脂コート剤を塗工して、前記紙層を得ることを含む、請求項1に記載の蓋材の製造方法。
【請求項8】
前記樹脂コート剤が、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、及びそれらの2種類以上の組み合わせからなる群より選択される樹脂を含む、請求項7に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋材及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、紙を基材とする蓋材について、様々な研究がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1では、少なくとも、紙の一方の側に保水層を設け、他の側に無機酸化物の蒸着膜を施した二軸延伸プラスチックフィルム、接着調整層及びホットメルト層とからなる積層体であることを特徴とする蓋材が開示されている。
【0004】
特許文献2では、保水剤が供給された紙層を含み、最内層がホットメルト層である積層シートを用いてなる蓋材において、少なくとも紙層の内面側に遮光性インキ層が積層され、該蓋材の200~800nmの波長領域における光透過率が15%以下であることを特徴とする熱封緘性蓋材が開示されている。
【0005】
特許文献3では、紙層、接着剤層、二軸延伸プラスチックフィルム層およびホットメルト層の順に積層してなることを特徴とする紙製カップ用蓋材が開示されている。
【0006】
特許文献4では、少なくとも表面に樹脂層が形成されたカップ状容器とヒートシールされる蓋材であって、紙を中間層とし、紙の表側面及び裏側面の両側面に樹脂層又はアルミニウム箔層を有する複合シートからからなる蓋材において、前記紙の透気度が「JIS P8117 ガーレー試験機法」で10秒以下であることを特徴とする蓋材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2000-118546号公報
特開2000-006295号公報
特開平09-066586号公報
特開2004-196381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これまでに、汎用の紙製蓋材にはカールが発生してしまうという問題が知られている。この問題に対して、例えば、紙基材の上に保水層を設けたり、保水剤が供給された紙層を用いたりする等の手段が提案されている。
【0009】
しかしながら、保湿剤又は保水剤等を紙基材に塗工する場合には、蓋材の製造時においてカールの発生を抑制できるが、製造された蓋材を湿度変化のある環境に置かれる場合にはカールが発生してしまう問題がある。より具体的には、例えば、水とメタノールとの混合液を紙基材の裏面に塗工して製造された蓋材は、高湿度下では凸型のカールの発生を抑制できるが、低湿度になると、凹型のカールが発生してしまう問題がある。
【0010】
これに対して、例えば、紙基材の両面に樹脂層又はアルミニウム箔層を設けているような蓋材が提案されている。このような紙基材は、湿気の出入りが相対的に少なくなるため、湿度の変化に起因するカールの発生を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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