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公開番号2025022982
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2024205246,2023148275
出願日2024-11-26,2019-11-14
発明の名称加熱装置の状態監視方法、及び状態監視システム
出願人日本電気硝子株式会社
代理人個人,個人
主分類H05B 3/00 20060101AFI20250206BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】電気的に直列接続された複数の発熱体を備えた加熱装置の状態を好適に監視することのできる加熱装置の状態監視方法、及び状態監視システムを提供する。
【解決手段】加熱装置の状態監視方法の初期値決定工程(ステップS11)では、第1導電経路部の第1初期電位差と第2導電経路部の第2初期電位差とを取得する。電位差取得工程(ステップS12)では、第1導電経路部の第1電位差と第2導電経路部の第2電位差とを取得する。監視情報取得工程(ステップS13)で取得する監視情報は、第1初期電位差と第2初期電位差とを含む各初期電位差を比較した初期比較情報と、第1電位差と第2電位差とを含む各電位差を比較した比較情報とを含む。異常判定工程(ステップS14)では、初期比較情報と比較情報とを対比することで、導電経路部の異常判定を行う。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
複数の発熱体を電気的に直列接続した導電経路と、前記導電経路に電気を供給する電源とを備える加熱装置の状態監視方法であって、
少なくとも一つの前記発熱体を含む導電経路部の電位差の初期値を決定する初期値決定工程と、
前記導電経路部の電位差を取得する電位差取得工程と、
前記発熱体の状態を監視する監視情報を取得する監視情報取得工程と、
前記監視情報取得工程における前記監視情報に基づいて前記導電経路部の異常を判定する異常判定工程と、を備え、
前記初期値決定工程は、第1導電経路部の第1初期電位差を取得する工程と、
前記第1導電経路部とは異なる第2導電経路部の第2初期電位差を取得する工程と、を備え、
前記電位差取得工程は、前記第1導電経路部の第1電位差を取得する第1電位差取得工程と、
前記第2導電経路部の第2電位差を取得する第2電位差取得工程と、を備え、
前記監視情報取得工程の前記監視情報は、前記第1初期電位差と前記第2初期電位差とを含む各初期電位差を比較した初期比較情報と、
前記第1電位差と前記第2電位差とを含む各電位差を比較した比較情報と、を含み、
前記異常判定工程では、前記初期比較情報と前記比較情報とを対比することで、前記導電経路部の異常判定を行う、加熱装置の状態監視方法。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
複数の発熱体を電気的に直列接続した導電経路と、前記導電経路に電気を供給する電源とを備える加熱装置の状態を監視する状態監視システムであって、
少なくとも一つの前記発熱体を含む導電経路部の電位差を取得する電位差取得部と、
前記発熱体の状態を監視する監視情報を得る監視情報取得部と、
前記監視情報取得部で取得された前記監視情報に基づいて前記導電経路部の異常を判定する異常判定部と、を備え、
前記電位差取得部は、第1導電経路部の第1初期電位差及び第1電位差を取得する第1電位差取得部と、
前記第1導電経路部とは異なる第2導電経路部の第2初期電位差及び第2電位差を取得する第2電位差取得部と、を備え、
前記監視情報取得部の前記監視情報は、前記第1初期電位差と前記第2初期電位差とを含む各初期電位差を比較した初期比較情報と、前記第1電位差と前記第2電位差とを含む各電位差の比較情報と、を含み、
前記異常判定部は、前記初期比較情報と前記比較情報とを対比することで、前記導電経路部の異常判定を行う、状態監視システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱装置の状態監視方法、及び状態監視システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、ガラス原料や溶融ガラス等の加熱対象物を加熱するには、複数の発熱体を電気的に接続した導電経路を備える加熱装置が用いられる場合がある(特許文献1)。特許文献1には、発熱体の損傷状態を検査する検査方法において、複数の発熱体の電気抵抗値の合計値から算出した電気抵抗変化率に基づいて発熱体の状態を判定する工程を備える方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-035724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように電気的に直列接続された複数の発熱体を備える加熱装置を、加熱対象物の温度や加熱対象物の周辺の環境温度に基づいて温度制御すると、各発熱体の電気抵抗値は、温度制御による出力変化や発熱体の温度変化に伴って経時的に変化する。このため、上記従来のように、複数の発熱体の電気抵抗値の合計から算出した電気抵抗変化率を用いて発熱体の状態を監視した場合、次のような課題が生じる。すなわち、上記従来技術では、例えば、発熱体におけるスパーク発生を識別する精度を高めたり、発熱体のスパーク発生の予兆等の詳細な状態を把握したりことは困難であった。
【0005】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電気的に直列接続された複数の発熱体を備えた加熱装置の状態を好適に監視することのできる加熱装置の状態監視方法、及び状態監視システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する加熱装置の状態監視方法の一態様は、複数の発熱体を電気的に直列接続した導電経路と、前記導電経路に電気を供給する電源とを備える加熱装置の状態監視方法であって、少なくとも一つの前記発熱体を含む導電経路部の電位差の初期値を決定する初期値決定工程と、前記導電経路部の電位差を取得する電位差取得工程と、前記発熱体の状態を監視する監視情報を取得する監視情報取得工程と、前記監視情報取得工程における前記監視情報に基づいて前記導電経路部の異常を判定する異常判定工程と、を備え、前記初期値決定工程は、第1導電経路部の第1初期電位差を取得する工程と、前記第1導電経路部とは異なる第2導電経路部の第2初期電位差を取得する工程と、を備え、前記電位差取得工程は、前記第1導電経路部の第1電位差を取得する第1電位差取得工程と、前記第2導電経路部の第2電位差を取得する第2電位差取得工程と、を備え、前記監視情報取得工程の前記監視情報は、前記第1初期電位差と前記第2初期電位差とを含む各初期電位差を比較した初期比較情報と、前記第1電位差と前記第2電位差とを含む各電位差を比較した比較情報と、を含み、前記異常判定工程では、前記初期比較情報と前記比較情報とを対比することで、前記導電経路部の異常判定を行う。
【0007】
上記課題を解決する加熱装置の状態監視方法の別の態様は、複数の発熱体を電気的に直列接続した導電経路と、前記導電経路に電気を供給する電源とを備える加熱装置の状態監視方法であって、少なくとも一つの前記発熱体を含む導電経路部の電位差を取得する電位差取得工程と、前記発熱体の状態を監視する監視情報を取得する監視情報取得工程と、前記監視情報取得工程における前記監視情報に基づいて前記導電経路部の異常を判定する異常判定工程と、を備え、前記電位差取得工程は、第1導電経路部の第1電位差を取得する第1電位差取得工程と、前記第1導電経路部とは異なる第2導電経路部の第2電位差を取得する第2電位差取得工程と、を備え、前記監視情報取得工程の前記監視情報は、前記第1電位差と前記第2電位差とを含む各電位差を比較した比較情報を含む。
【0008】
この方法によれば、監視情報取得工程では、上述した比較情報を監視情報として取得しているため、第1導電経路部又は第2導電経路部に含まれる発熱体の状態の変化を、第1電位差と第2電位差との相対的な変化として把握することができる。このため、例えば、加熱装置の温度制御に伴って各発熱体の電気抵抗値が経時的に変化したとしても、第1導電経路部又は第2導電経路部に含まれる発熱体の状態変化を容易に把握することができる。そして、異常判定工程では、監視情報として取得した上記比較情報に基づいて導電経路部の異常を容易に判定できる。
【0009】
上記加熱装置の状態監視方法において、前記第1導電経路部及び前記第2導電経路部のいずれか一方の導電経路部は、前記発熱体を複数含むことが好ましい。
上記加熱装置の状態監視方法において、前記第1導電経路部及び前記第2導電経路部は、いずれも前記発熱体を複数含むことがより好ましい。
【0010】
上記方法によれば、監視情報取得工程では、複数の発熱体を含む導電経路部の電位差に基づく監視情報を取得することで、個々の発熱体の電位差に基づく監視情報を取得するよりも、監視情報の複雑化を回避することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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