特許ウォッチ

公開番号2025015866
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023118724
出願日2023-07-21
発明の名称電子機器
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人
主分類H05K 9/00 20060101AFI20250124BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】部品を静電気から効果的に保護することができる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、内部空間と、前記内部空間に至る開口と、が形成された筐体と、前記内部空間に配置され、静電気を誘導するパターンを備える基板と、前記基板に実装され、第1の高さを有し、前記開口から第1の距離だけ離れ、回路を構成する電子部品と、前記基板に実装され、前記第1の高さより高い第2の高さを有し、前記開口から前記第1の距離より短い第2の距離だけ離れ、前記パターンに接続され、前記静電気を前記パターンに誘導する部品と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
内部空間と、前記内部空間に至る開口と、が形成された筐体と、
前記内部空間に配置され、静電気を誘導するパターンを備える基板と、
前記基板に実装され、第１の高さを有し、前記開口から第１の距離だけ離れ、回路を構成する電子部品と、
前記基板に実装され、前記第１の高さ以上の第２の高さを有し、前記開口から前記第１の距離より短い第２の距離だけ離れ、前記パターンに接続され、前記静電気を前記パターンに誘導する部品と、
を備える電子機器。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記基板は、前記電子部品及び前記部品が実装される主面を有し、
前記筐体は、前記基板と平行をなし前記主面に対向する上壁と孔が形成された側壁とを備える本体と、前記孔に配置されるキーと、を備え、
前記開口は、前記本体と前記キーとの間に形成され、前記基板の厚さ方向について前記主面が配置される位置と前記上壁が配置される位置との間の位置に形成される
請求項１に記載の電子機器。
【請求項３】
前記パターンは、グランドパターン又は電源パターンである
請求項１又は２に記載の電子機器。
【請求項４】
前記部品は、受動部品である
請求項１又は２に記載の電子機器。
【請求項５】
前記電子部品は、第１の電子部品であり、
前記基板に実装され、前記開口から第３の距離だけ離れ、前記回路を構成し、前記第１の電子部品と同じ電子部品又は前記第１の電子部品と異なる電子部品である第２の電子部品を備え、
前記基板は、端面を有し、グランドパターン又は電源パターンに接続され前記端面に露出し前記開口から前記第３の距離より短い第４の距離だけ離れた露出部を備える
請求項１又は２に記載の電子機器。
【請求項６】
前記電子部品は、第１の電子部品であり、
前記基板に実装され、第３の高さを有し、前記開口から第３の距離だけ離れ、前記回路を構成する第２の電子部品を備え、
前記基板は、前記部品が実装される第１の主面と、前記第１の主面がある側と反対の側にある第２の主面と、を有し、
前記第２の主面に実装されるキースイッチと、前記第２の主面と平行に配置され前記第３の高さより高い第４の高さを有し前記開口から前記第３の距離より短い第４の距離だけ離れ前記キースイッチに備えられる又は前記キースイッチを覆う金属部と、を備える
請求項１又は２に記載の電子機器。
【請求項７】
前記基板は、外縁部を有する主面を有し、グランドパターン又は電源パターンに接続され前記外縁部に露出する露出部を備える
請求項１又は２に記載の電子機器。
【請求項８】
前記基板に、前記露出部に至るスルーホールが形成される
請求項７に記載の電子機器。
【請求項９】
前記部品は、前記露出部に取り付けられる
請求項７に記載の電子機器。
【請求項１０】
内部空間と、前記内部空間に至る開口と、が形成された筐体と、
前記内部空間に配置され、静電気を誘導するパターンを備える基板と、
前記基板に実装され、前記開口から第３の距離だけ離れ、回路を構成する電子部品と、
を備え、
前記基板は、端面を有し、グランドパターン又は電源パターンに接続され前記端面に露出し前記開口から前記第３の距離より短い第４の距離だけ離れた露出部を備える
電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、電子機器に関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、プロジェクタを開示する。当該プロジェクタにおいては、回路基板に並設された接地回路パターンの露出部分上に半田が設けられる。半田の高さは、スイッチ部品の端子部の高さより高い。開口部から半田までの最短距離は、開口部からスイッチ部品の端子部までの最短距離より短い。これにより、開口部から筐体の内部に侵入する静電気を、半田に確実に気中放電させることができ、半田から接地回路パターンに静電気を導くことができる。これにより、スイッチ部品に静電気が気中放電する虞をなくすことができ、スイッチ部品が静電気により破壊される虞をなくすることができる（段落００４０，００５３，００５４及び００５５）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００６－３０２５４４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に開示されたプロジェクタにおいては、半田の高さを高くすることに限界がある。このため、静電気により破壊される虞をなくしたい回路部品の高さより半田の高さを高くすることができない場合がある。このため、例えば、半田に対向する位置からずれた位置に形成された開口から筐体の内部に静電気が侵入した場合に、当該静電気が当該回路部品に気中放電する場合がある。
【０００５】
本開示の一態様は、この問題に鑑みてなされた。本開示の一態様は、例えば、部品を静電気から効果的に保護することができる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の第１の態様の電子機器は、内部空間と、前記内部空間に至る開口と、が形成された筐体と、前記内部空間に配置され、静電気を誘導するパターンを備える基板と、前記基板に実装され、第１の高さを有し、前記開口から第１の距離だけ離れ、回路を構成する電子部品と、前記基板に実装され、前記第１の高さより高い第２の高さを有し、前記開口から前記第１の距離より短い第２の距離だけ離れ、前記パターンに接続され、前記静電気を前記パターンに誘導する部品と、を備える。
【０００７】
本開示の第２の態様の電子機器は、内部空間と、前記内部空間に至る開口と、が形成された筐体と、前記内部空間に配置され、静電気を誘導するパターンを備える基板と、前記基板に実装され、前記開口から第３の距離だけ離れ、回路を構成する電子部品と、を備え、前記基板は、端面を有し、グランドパターン又は電源パターンに接続され前記端面に露出し前記開口から前記第３の距離より短い第４の距離だけ離れた露出部を備える。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
第１実施形態のネックスピーカを模式的に図示する図である。
第１実施形態のネックスピーカに備えられる送信機を模式的に図示する斜視図である。
第１実施形態のネックスピーカに備えられる送信機を模式的に図示する分解斜視図である。
第１実施形態のネックスピーカに備えられる送信機を模式的に図示する分解斜視図である。
第１実施形態のネックスピーカに備えられる送信機の基板、複数の電子部品、筐体及び部品を模式的に図示する拡大上面図である。
第１実施形態のネックスピーカに備えられる送信機の基板、複数の電子部品、筐体及び部品、並びに当該送信機に接近した人間の手を模式的に図示する拡大断面図である。
第１実施形態のネックスピーカに備えられる送信機の基板及び部品を模式的に図示する拡大断面図である。
第２実施形態のネックスピーカに備えられる送信機の基板及び複数の電子部品を模式的に図示する拡大斜視図である。
第２実施形態のネックスピーカに備えられる送信機の基板、複数の電子部品、筐体及び部品、並びに当該送信機に接近した人間の手を模式的に図示する拡大断面図である。
参考例の送信機の基板、複数の電子部品、筐体及び部品、並びに当該送信機に接近した人間の手を模式的に図示する拡大断面図である。
第２実施形態のネックスピーカに備えられる送信機の基板の製造に用いられる切断前基板を模式的に図示する拡大上面図である。
第３実施形態のネックスピーカに備えられる送信機の基板、複数の電子部品及び金属部を模式的に図示する斜視図である。
第４実施形態のネックスピーカに備えられる送信機の基板、複数の電子部品及び部品を模式的に図示する斜視図である。
第４実施形態の第１変形例のネックスピーカに備えられる送信機の基板、複数の電子部品及び部品を模式的に図示する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【００１０】
１第１実施形態
１．１ネックスピーカ
図１は、第１実施形態のネックスピーカを模式的に図示する図である。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許