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公開番号
2025022703
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2024023925
出願日
2024-02-20
発明の名称
不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法及び不飽和ポリエステル樹脂硬化物の製造方法
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人大阪フロント特許事務所
主分類
C08J
11/10 20060101AFI20250206BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物を簡便に得ることができ、かつ、得られた分解物を用いて不飽和ポリエステル樹脂硬化物を再生産することができる不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法は、不飽和ポリエステル樹脂硬化物を含む物質と、水酸基を有しかつ芳香環に含まれる二重結合とは異なる不飽和結合を有する化合物(X)と、金属系触媒とを含む混合物を得る混合工程と、前記物質に含まれる前記不飽和ポリエステル樹脂硬化物と前記化合物(X)とを反応させて、不飽和ポリエステル樹脂硬化物を分解する分解工程とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
不飽和ポリエステル樹脂硬化物を含む物質と、水酸基を有しかつ芳香環に含まれる二重結合とは異なる不飽和結合を有する化合物(X)と、金属系触媒とを含む混合物を得る混合工程と、
前記物質に含まれる前記不飽和ポリエステル樹脂硬化物と前記化合物(X)とを反応させて、不飽和ポリエステル樹脂硬化物を分解する分解工程とを備える、不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法。
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【請求項2】
前記化合物(X)が、末端に不飽和結合を有する、請求項1に記載の不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法。
【請求項3】
前記化合物(X)が、下記式(1)で表される構造を有する、請求項1又は2に記載の不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法。
TIFF
2025022703000007.tif
19
146
前記式(1)中、Rは、水素原子又はメチル基を表し、*は、他の原子との結合位置を表す。
【請求項4】
前記化合物(X)が、アリル基、又は(メタ)アクリロイル基を有する、請求項1又は2に記載の不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法。
【請求項5】
前記化合物(X)が、エチレングリコールモノアリルエーテル、ヒドロキシエチルメタクリレート、又はエチレングリコールモノアクリラートである、請求項1又は2に記載の不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法。
【請求項6】
前記金属系触媒が、金属塩、金属水酸化物、又は金属酸化物である、請求項1又は2に記載の不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法。
【請求項7】
前記混合物が、重合禁止剤を含む、請求項1又は2に記載の不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法。
【請求項8】
前記分解工程が、圧力0.2MPa以下で行われる、請求項1又は2に記載の不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法。
【請求項9】
不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物と、アルキッドとを反応させる反応工程を備え、
前記不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物が、不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法により得られた不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物を含み、
前記不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法が、請求項1又は2に記載の不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法である、不飽和ポリエステル樹脂硬化物の製造方法。
【請求項10】
不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物と、水酸基を有しかつ芳香環に含まれる二重結合とは異なる不飽和結合を有する化合物(X)と、アルキッドとを反応させる反応工程を備え、
前記不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物が、不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法により得られた不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物を含み、
前記化合物(X)が、不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法で使用された化合物(X)を含み、
前記不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法が、請求項1又は2に記載の不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法である、不飽和ポリエステル樹脂硬化物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法に関する。また、本発明は、上記製造方法により得られた分解物を用いた不飽和ポリエステル樹脂硬化物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
不飽和ポリエステル樹脂硬化物は、アルキッドと架橋性モノマー(例えばスチレン)とを反応させることにより得ることができる。不飽和ポリエステル樹脂硬化物は、耐久性が高く、様々な分野で用いられている。例えば、不飽和ポリエステル樹脂硬化物は、繊維強化プラスチックのマトリックス樹脂として用いられている。しかしながら、不飽和ポリエステル樹脂硬化物は、リサイクル技術が実用化されておらず、ほとんどが埋め立て処理により廃棄処分されている。
【0003】
なお、下記の特許文献1,2には、不飽和ポリエステル樹脂硬化物を分解する方法が開示されている。
【0004】
特許文献1には、反応溶媒として不飽和結合を有するアルコールを用い、当該反応溶媒の存在下、かつ常圧よりも高いが当該反応溶媒を超臨界もしくは亜臨界状態にしない圧力条件下で、不飽和ポリエステル樹脂にマイクロ波を照射して解重合する工程を含む、不飽和ポリエステル樹脂の解重合方法が開示されている。特許文献1の方法では、マイクロ波により解重合反応が進行するため、触媒は用いられない。
【0005】
特許文献2には、水分を除去したリン酸塩と有機溶媒とを含む処理液を用いて、不飽和ポリエステル樹脂硬化物を分解又は溶解する、不飽和ポリエステル樹脂硬化物の処理方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-110155号公報
特開2005-255897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1に記載の方法では、マイクロ波を照射可能な装置が必要であり、工業スケールでは大きなサイズを有する装置が必要となる。そのため、不飽和ポリエステル樹脂硬化物を簡便に分解することは困難であり、実用性は必ずしも高くはない。
【0008】
上記特許文献2に記載の方法では、得られる不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物が反応性を有さないため、該分解物を用いて不飽和ポリエステル樹脂硬化物を再生産することは困難である。
【0009】
本発明の目的は、不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物を簡便に得ることができ、かつ、得られた分解物を用いて不飽和ポリエステル樹脂硬化物を再生産することができる不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法を提供することである。また、本発明は、上記製造方法により得られた分解物を用いた不飽和ポリエステル樹脂硬化物の製造方法を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本明細書において、以下の不飽和ポリエステル樹脂硬化物の分解物の製造方法及び不飽和ポリエステル樹脂硬化物の製造方法を開示する。
(【0011】以降は省略されています)
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