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公開番号
2025015897
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-31
出願番号
2023118778
出願日
2023-07-21
発明の名称
熱膨張性微小球及びその用途
出願人
松本油脂製薬株式会社
代理人
主分類
C08F
2/44 20060101AFI20250124BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 本発明の目的は、軽量で外観に優れる成形体を安定して製造できる熱膨張性微小球及びその用途を提供することである。
【解決手段】 熱可塑性樹脂(A)を含む外殻と、前記外殻に内包されかつ加熱により気化する発泡剤(B)を含む熱膨張性微小球であって、下記条件1を満たす、熱膨張性微小球。
条件1:熱重量測定において、発泡剤含有量の95重量%減少時の熱膨張性微小球の加熱処理物の平均粒子径D1と、熱膨張性微小球の加熱処理前の平均粒子径D0の比(D1/D0)が1.2以上である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
熱可塑性樹脂(A)を含む外殻と、前記外殻に内包されかつ加熱により気化する発泡剤(B)を含む熱膨張性微小球であって、
下記条件1を満たす、熱膨張性微小球。
条件1:熱重量測定において、発泡剤含有量の95重量%減少時の熱膨張性微小球の加熱処理物の平均粒子径D1と、熱膨張性微小球の加熱処理前の平均粒子径D0の比(D1/D0)が1.2以上である。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記熱可塑性樹脂(A)がカルボキシル基含有単量体を含む重合性成分の重合体である、請求項1に記載の熱膨張性微小球。
【請求項3】
熱硬化性を有する成分(C)を含む、請求項1又は2に記載の熱膨張性微小球。
【請求項4】
下記条件2を満たす、請求項1又は2に記載の熱膨張性微小球。
条件2:熱重量測定において、発泡剤含有量の95重量%減少時の熱膨張性微小球の加熱処理物の円形度が0.8以上である。
【請求項5】
請求項1に記載の熱膨張性微小球の膨張体である、中空粒子。
【請求項6】
請求項5に記載の中空粒子と、前記中空粒子の外殻部の外表面に付着した微粒子を含む、微粒子付着中空粒子。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の熱膨張性微小球、請求項5に記載の中空粒子及び請求項6に記載の微粒子付着中空粒子から選ばれる少なくとも1種と基材成分を含む組成物。
【請求項8】
請求項7に記載の組成物を成形してなる、成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱膨張性微小球及びその用途に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
熱可塑性樹脂を外殻とし、内部に発泡剤を内包した微粒子である熱膨張性微小球(熱膨張性マイクロカプセル)は、加熱することで膨張する特徴を有する。
熱膨張性微小球の使用方法としては、他の基材と配合し、その配合物を加熱する際に熱膨張性微小球を膨張させる方法が一般的であり、基材への意匠性やクッション性等の付与や、基材の軽量化が可能となる。
熱膨張性微小球としては、外殻を構成する熱可塑性樹脂の軟化点以下の温度を沸点とする発泡剤として用いるものが広く知られており、例えば、特許文献1には熱可塑性樹脂として塩化ビニリデン系共重合体、アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル系共重合体を用い、含有する膨張剤としてはイソブタンやイソペンタン等の炭化水素を主に使用したものが開示されている。
【0003】
また、基材成分と共に用いられた組成物を成形した場合に、表面の平滑性に優れ、基材成分の力学的特性が損なわれず、軽量な成形物を製造できる熱膨張性微小球として、その膨張開始温度及び最大膨張温度をそれぞれT
s
(℃)及びT
max
(℃)とし、T
max
(℃)における変位量をL
max
(μm)としたときに、120<T
s
≦250、0≦T
max
-T
s
<30及び0<L
max
≦600を満たすものが特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公昭42-26524号公報
特開2011-256224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1で開示された熱膨張性微小球は加熱温度が比較的低い場合では効率的に膨張させることが可能であるが、より高い温度や加熱時間が長い場合であると、耐熱性が不十分で加熱時に大きく収縮するヘタリという現象が発生し、成形体の軽量化が十分に行えないだけでなく、へこみ等の発生による外観を損なうことがあることを確認した。
また、特許文献2で開示された熱膨張性微小球は、表面の平滑性に優れた成形体を得ることができるものの膨張性能が不十分であり、さらに膨張後に収縮しやすいものであり、軽量化剤としての性能は満足いくものではなく、さらには安定的に軽量な成形体が得られないことがあることも確認した。
【0006】
このように、成形体の製造時の温度が高い条件である場合や、加熱時間が長い条件である場合に、軽量で外観に優れる成形体を安定して製造できる熱膨張性微小球はこれまでになかった。
本発明の目的は、軽量で外観に優れる成形体を安定して製造できる熱膨張性微小球及びその用途を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは鋭意検討を行った結果、特定の熱膨張性微小球であれば、上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明は、熱可塑性樹脂(A)を含む外殻と、前記外殻に内包されかつ加熱により気化する発泡剤(B)を含む熱膨張性微小球であって、下記条件1を満たすものである。
条件1:熱重量測定において、発泡剤含有量の95重量%減少時の熱膨張性微小球の加熱処理物の平均粒子径D1と、熱膨張性微小球の加熱処理前の平均粒子径D0の比(D1/D0)が1.2以上である。
【0008】
本発明の熱膨張性微小球は、さらに下記1)~3)から選ばれる少なくとも1つを満たすと好ましい。
1)前記熱可塑性樹脂(A)がカルボキシル基含有単量体を含む重合性成分の重合体である
2)熱硬化性を有する成分(C)を含む。
3)下記条件2を満たす。
条件2:熱重量測定において、発泡剤含有量の95重量%減少時の熱膨張性微小球の加熱処理物の円形度が0.8以上である。
【0009】
本発明の中空粒子は、上記熱膨張性微小球の膨張体である。
本発明の微粒子付着中空粒子は、上記中空粒子と、前記中空粒子の外殻部の外表面に付着した微粒子を含む。
【0010】
本発明の組成物は、上記熱膨張性微小球、上記中空粒子及び上記微粒子付着中空粒子から選ばれる少なくとも1種と基材成分を含む。
本発明の成形体は、上記組成物を成形してなるものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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