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公開番号2025021890
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023125974
出願日2023-08-02
発明の名称空調システム
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類B60H 1/00 20060101AFI20250206BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の窓の曇りを効果的に予防する。
【解決手段】車内空間から窓を介して車外空間を撮影する撮影装置10を備えた車両1のための空調システム41は、車内空間の温度及び車外空間の温度を検出する温度検出装置47と、車内空間の湿度及び車外空間の湿度を検出する湿度検出装置48と、車内空間に外気を導入する外気導入装置8と、車内空間の温度及び湿度に基づいて車内露点温度を算出し、車外空間の温度及び湿度に基づいて車外露点温度を算出し、車内露点温度及び車外露点温度に基づいて外気導入装置8を作動させる制御装置51と、を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車内空間から窓を介して車外空間を撮影する撮影装置を備えた車両のための空調システムであって、
前記車内空間の温度及び前記車外空間の温度を検出する温度検出装置と、
前記車内空間の湿度及び前記車外空間の湿度を検出する湿度検出装置と、
前記車内空間に外気を導入する外気導入装置と、
前記車内空間の温度及び湿度に基づいて車内露点温度を算出し、前記車外空間の温度及び湿度に基づいて車外露点温度を算出し、前記車内露点温度及び前記車外露点温度に基づいて前記外気導入装置を作動させる制御装置と、を備えた空調システム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記車内露点温度が前記車外露点温度よりも高い場合に、前記外気導入装置を作動させる請求項1に記載の空調システム。
【請求項3】
前記制御装置は、前記外気導入装置が作動している状態で前記車内露点温度が前記車外露点温度以下になった場合に、前記外気導入装置の作動を停止させる請求項2に記載の空調システム。
【請求項4】
前記車両に設けられた内燃機関の冷却水の温度を検出する水温検出装置と、
前記内燃機関の冷却水との熱交換によって空気を加熱し、加熱した空気を前記車内空間に導入する加熱空気導入装置と、を備え、
前記制御装置は、前記内燃機関の冷却水の温度が所定の閾値未満であり、且つ、前記車内露点温度及び前記車外露点温度が所定の条件を満たす場合に、前記外気導入装置を作動させる請求項1に記載の空調システム。
【請求項5】
前記制御装置は、前記外気導入装置が作動している状態で前記内燃機関の冷却水の温度が前記閾値以上になった場合に、前記外気導入装置の作動を停止させ、前記加熱空気導入装置を作動させる請求項4に記載の空調システム。
【請求項6】
前記制御装置は、
前記車両の外界に関する情報を取得し、
前記車内露点温度、前記車外露点温度、及び前記車両の外界に関する情報に基づいて前記外気導入装置を作動させる請求項1に記載の空調システム。
【請求項7】
前記制御装置は、
前記車両の外界に関する情報に基づいて、前記車内空間への外気の導入に伴って前記車内空間に排気ガスを導入するリスクがあるか否かを判定し、
前記車内空間への外気の導入に伴って前記車内空間に排気ガスを導入するリスクがなく、且つ、前記車内露点温度及び前記車外露点温度が所定の条件を満たす場合に、前記外気導入装置を作動させる請求項6に記載の空調システム。
【請求項8】
前記車両の外界に関する情報は、前記車両の前方を走行する先行車に関する情報を含み、
前記制御装置は、
前記先行車に関する情報に基づいて、前記先行車の車種と、前記車両から前記先行車までの距離と、を推定し、
前記先行車の車種が特定の車種であり、且つ、前記車両から前記先行車までの距離が所定の基準距離未満である場合に、前記車内空間への外気の導入に伴って前記車内空間に排気ガスを導入するリスクがあると判定し、
前記先行車の車種が前記特定の車種でない場合、及び、前記車両から前記先行車までの距離が前記基準距離以上である場合に、前記車内空間への外気の導入に伴って前記車内空間に排気ガスを導入するリスクがないと判定する請求項7に記載の空調システム。
【請求項9】
前記制御装置は、
前記車両の外界に関する情報に基づいて、前記車内空間への外気の導入に伴って前記車内空間に花粉を導入するリスクがあるか否かを判定し、
前記車内空間への外気の導入に伴って前記車内空間に花粉を導入するリスクがなく、且つ、前記車内露点温度及び前記車外露点温度が所定の条件を満たす場合に、前記外気導入装置を作動させる請求項6に記載の空調システム。
【請求項10】
前記車両の外界に関する情報は、前記車両が走行している地域の気象情報を含み、
前記制御装置は、
前記車両が走行している地域の気象情報に基づいて、前記車両が走行している地域の花粉飛散量の予測値を取得し、
前記車両が走行している地域の花粉飛散量の予測値が所定の基準値以上である場合に、前記車内空間への外気の導入に伴って前記車内空間に花粉を導入するリスクがあると判定し、
前記車両が走行している地域の花粉飛散量の予測値が前記基準値未満である場合に、前記車内空間への外気の導入に伴って前記車内空間に花粉を導入するリスクがないと判定する請求項9に記載の空調システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空調システムに関し、特に、車内空間から窓を介して車外空間を撮影する撮影装置を備えた車両のための空調システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、交通参加者の中の脆弱な立場にある人々に配慮し、このような人々に持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する取り組みが活発化している。その実現に向けて、運転支援技術に関する開発を通して、交通の安全性や利便性をより一層改善する研究開発が注目されている。
【0003】
例えば、カメラ等の撮影装置が撮影した画像を用いた運転支援技術に関する開発が進められている。上記の撮影装置は、通常、車内空間から窓を介して車外空間を撮影するように構成されている。
【0004】
ところで、寒冷地等では、窓の温度が比較的低い状態で車両が始動する場合がある。このような場合に、乗員が発する水蒸気によって車内空間の湿度が上昇すると、車内空間の湿った空気が窓によって冷やされることで、窓が曇ることがある。従来、このような課題を解決するために、様々な方法が検討されている。
【0005】
例えば、特許文献1には、撮影装置を保持するブラケットに取り付けられたヒータによって窓を加熱する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-98282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記の従来技術では、ヒータがブラケット及び空気を介して窓を間接的に加熱するため、窓の温度が上昇するまでに一定の時間を要する。そのため、窓の曇りを効果的に予防することができない恐れがある。
【0008】
本発明は、以上の背景に鑑み、車両の窓の曇りを効果的に予防することができる空調システムを提供することを課題とする。延いては、持続可能な輸送システムの発展に寄与することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、車内空間(SP1)から窓(6)を介して車外空間(SP2)を撮影する撮影装置(10)を備えた車両(1)のための空調システム(41)であって、前記車内空間の温度及び前記車外空間の温度を検出する温度検出装置(47)と、前記車内空間の湿度及び前記車外空間の湿度を検出する湿度検出装置(48)と、前記車内空間に外気を導入する外気導入装置(8)と、前記車内空間の温度及び湿度に基づいて車内露点温度を算出し、前記車外空間の温度及び湿度に基づいて車外露点温度を算出し、前記車内露点温度及び前記車外露点温度に基づいて前記外気導入装置を作動させる制御装置(51)と、を備えている。
【0010】
この態様によれば、窓が曇りやすい場合(例えば、窓の温度が比較的低い状態で車両が始動する場合)に、車内露点温度及び車外露点温度に基づいて外気導入装置を適切なタイミングで作動させることができる。そのため、車内空間の湿度の上昇を抑制し、窓の曇りを効果的に予防することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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