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公開番号2025021550
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023125330
出願日2023-08-01
発明の名称電気光学装置および電子機器
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G09G 3/3233 20160101AFI20250206BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】電気光学装置においてデータ線の寄生容量で消費される電力を低減する。
【解決手段】 画素回路110は、アノードからカソードに流れる電流に応じた輝度で発光するOLEDと、ゲートノードおよびソースノードの間の電圧に応じた電流をOLEDに流すトランジスターと、を含む。制御回路30は、第1フレームの書込期間において、ゲートノードに階調レベルに応じた電位を、データ線14を介して供給し、書込期間よりも前の初期化期間において、奇数行ではリセット動作を実行し、偶数行では非リセット動作を実行する。リセット動作は、電位Vorstを、データ線14を介して供給する動作であり、非リセット動作は、データ線14からOLEDのアノードを電気的に切り離す動作である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
データ線と第1走査線とに対応して設けられる第1画素回路と、
前記データ線と第2走査線とに対応して設けられる第2画素回路と、
前記第1画素回路および前記第2画素回路を制御する制御回路と、
を含み、
前記第1画素回路は、
二つの電極の間に流れる電流に応じた輝度で発光する第1発光素子と、
ゲートノードの電位およびソースノードの電位の間の電圧に応じた電流を前記第1発光素子に流す第1トランジスターと、
を含み、
前記第2画素回路は、
二つの電極の間に流れる電流に応じた輝度で発光する第2発光素子と、
ゲートノードの電位およびソースノードの電位の間の電圧に応じた電流を前記第2発光素子に流す第2トランジスターと、
前記データ線と前記第2発光素子における二つの電極の一方の電極とを電気的に接続する第3トランジスターと、
を含み、
前記制御回路は、
第1フレームにおいて前記第1走査線が選択される第1水平走査期間のうち、
第1書込期間では、
前記第1トランジスターのゲートノードに階調レベルに応じた電位を、前記データ線を介して供給し、
前記第1書込期間前の第1初期化期間では、
第1動作を実行し、
前記第2走査線が選択される第2水平走査期間のうち、
第2書込期間では、
前記第2トランジスターのゲートノードに階調レベルに応じた電位を、前記データ線を介して供給し、
前記第2書込期間前の第2初期化期間では、
第2動作を実行し、
前記第1動作は、
前記二つの電極の一方の電極に、前記階調レベルに応じた電位とは異なる第1電位を、前記データ線を介して供給する動作であり、
前記第2動作は、
前記第3トランジスターをオフ状態として、
前記データ線の電位を、前記第1電位と第2電位との間の電位にさせる動作であり、
前記第2電位は、前記ゲートノードに供給されれば、前記第1トランジスターおよび前記第2トランジスターをオフ状態にさせる電位である
電気光学装置。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記第3トランジスターは、
前記データ線から前記第2発光素子における二つの電極の一方の電極までに至る経路に設けられた閾値補償用トランジスターまたは発光制御用トランジスターであり、
前記閾値補償用トランジスターは、前記第2トランジスターをダイオード接続させ、
発光制御用トランジスターは、前記第2トランジスターと前記一方の電極とを電気的に接続する
請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項3】
前記第3トランジスターは、
前記データ線から前記第2発光素子における二つの電極の一方の電極までに至る経路設けられた閾値補償用トランジスターおよび発光制御用トランジスターの直列接続体であり、
前記閾値補償用トランジスターは、前記第2トランジスターをダイオード接続させ、
発光制御用トランジスターは、前記第2トランジスターと前記一方の電極とを電気的に接続する
請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項4】
前記第3トランジスターのオフ状態は、
前記発光制御用トランジスターまたは前記閾値補償用トランジスターのいずれかのオフ状態である
請求項3に記載の電気光学装置。
【請求項5】
前記第3トランジスターのオフ状態は、
前記発光制御用トランジスターおよび前記閾値補償用トランジスターの双方のオフ状態である
請求項3に記載の電気光学装置。
【請求項6】
前記第1画素回路は、
前記データ線と前記第1発光素子における二つの電極の一方の電極とを電気的に接続する第4トランジスターを含み、
前記制御回路は、
前記第1フレームに続く第2フレームにおいて、
前記第1初期化期間では前記第2動作を実行し、
前記第2初期化期間では前記第1動作を実行する
請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載の電気光学装置を有する電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気光学装置および電子機器に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode、以下「OLED」という)素子などの発光素子を用いた電気光学装置が各種提案されている。電気光学装置では、走査線とデータ線との交差に対応して、上記発光素子や、当該発光素子を駆動するトランジスターなどを含む画素回路が、表示すべき画像の画素に対応して設けられる構成が一般的である。
【0003】
このような構成において、画素の階調レベルに応じた電位のデータ信号が上記トランジスターのゲートノードに供給されると、当該トランジスターは、ゲートノードおよびソースノードの間の電圧に応じた電流を発光素子に供給する。これにより、当該発光素子は、階調レベルに応じた輝度で発光する。画素回路としては、発光素子を駆動するトランジスターを含めて4つのトランジスターを有する構成が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-179628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電気光学装置では、小型化されて携帯機器に適用される場合、電池等の関係で低消費電力化が強く要求される。しかしながら、上記構成では、低消費電力化が十分でない、という課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る電気光学装置は、データ線と第1走査線とに対応して設けられる第1画素回路と、前記データ線と第2走査線とに対応して設けられる第2画素回路と、前記第1画素回路および前記第2画素回路を制御する制御回路と、を含み、前記第1画素回路は、二つの電極の間に流れる電流に応じた輝度で発光する第1発光素子と、ゲートノードの電位およびソースノードの電位の間の電圧に応じた電流を前記第1発光素子に流す第1トランジスターと、を含み、前記第2画素回路は、二つの電極の間に流れる電流に応じた輝度で発光する第2発光素子と、ゲートノードの電位およびソースノードの電位の間の電圧に応じた電流を前記第2発光素子に流す第2トランジスターと、前記データ線と前記第2発光素子における二つの電極の一方の電極とを電気的に接続する第3トランジスターと、を含み、前記制御回路は、第1フレームにおいて前記第1走査線が選択される第1水平走査期間のうち、第1書込期間では、前記第1トランジスターのゲートノードに階調レベルに応じた電位を、前記データ線を介して供給し、前記第1書込期間前の第1初期化期間では、第1動作を実行し、前記第2走査線が選択される第2水平走査期間のうち、第2書込期間では、前記第2トランジスターのゲートノードに階調レベルに応じた電位を、前記データ線を介して供給し、前記第2書込期間前の第2初期化期間では、第2動作を実行し、前記第1動作は、前記二つの電極の一方の電極に、前記階調レベルに応じた電位とは異なる第1電位を、前記データ線を介して供給する動作であり、前記第2動作は、前記第3トランジスターをオフ状態として、前記データ線の電位を、前記第1電位と第2電位との間の電位にさせる動作である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
電気光学装置の斜視図である。
電気光学装置の電気的な構成を示すブロック図である。
電気光学装置の画素回路を示す図である。
第1実施形態に係る電気光学装置の動作を示すタイミングチャートである。
第1実施形態に係る電気光学装置の動作を示すタイミングチャートである。
第1実施形態に係る電気光学装置の動作を示す図である。
第1実施形態に係る電気光学装置の動作を示す図である。
第1実施形態に係る電気光学装置の動作を示す図である。
第1実施形態に係る電気光学装置の動作を示す図である。
第1実施形態に係る電気光学装置の動作を示す図である。
第1実施形態に係る電気光学装置の動作を示す図である。
第1実施形態における書込期間の電位範囲を示す図である。
第1実施形態等に係る電気光学装置による表示の比較を示す図である。
第2実施形態に係る電気光学装置の動作を示すタイミングチャートである。
第2実施形態に係る電気光学装置の動作を示すタイミングチャートである。
第2実施形態に係る電気光学装置の動作を示す図である。
第3実施形態に係る電気光学装置の動作を示すタイミングチャートである。
第3実施形態に係る電気光学装置の動作を示すタイミングチャートである。
電気光学装置を用いたヘッドマウントディスプレイを示す斜視図である。
ヘッドマウントディスプレイの光学構成を示す図である。
第2比較例に係る電気光学装置の動作を示すタイミングチャートである。
第2比較例に係る電気光学装置の動作を示すタイミングチャートである。
第2比較例に係る電気光学装置の動作を示す図である。
第2比較例に係る電気光学装置の動作を示す図である。
第2比較例に係る電気光学装置の動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態に係る電気光学装置について図面を参照して説明する。なお、各図において、各部の寸法および縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本開示の範囲は、以下の説明において特に本開示を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0009】
図1は、実施形態に係る電気光学装置10を示す斜視図である。電気光学装置10は、例えばヘッドマウントディスプレイなどにおいて画像を表示するマイクロ・ディスプレイ・パネルである。電気光学装置10は、OLEDを含む画素回路や、当該画素回路を駆動するための駆動回路などを含む。画素回路や駆動回路等は半導体基板に集積化される。半導体基板は、典型的にはシリコン基板であるが、他の半導体基板であってもよい。
【0010】
電気光学装置10は、表示領域100で開口する枠状のケース192に収納される。電気光学装置10は、FPC基板194の一端に接続される。なお、FPCとは、Flexible Printed Circuitsの略称である。FPC基板194の他端には、図示省略されたホスト装置に接続される複数の端子196が設けられる。複数の端子196がホスト装置に接続されると、電気光学装置10には、当該ホスト装置からFPC基板194を介して映像データや同期信号などが供給される。
(【0011】以降は省略されています)

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