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公開番号2025021505
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023125235
出願日2023-08-01
発明の名称電食防止通電カバーおよび転がり軸受
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16C 41/00 20060101AFI20250206BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】電食を防止してその長寿命化を図ることができる電食防止通電カバーおよび転がり軸受を提供する。
【解決手段】転がり軸受2の第一の軌道輪3に嵌合する円筒部を有し、導電性を有する軸受嵌合部9と、軸受嵌合部9から径方向に延設されて転がり軸受2の第二の軌道輪4に接触する、導電性を有する通電部10と、を有する電食防止通電カバー1、および、この電食防止通電カバー1を用いた転がり軸受2を構成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
転がり軸受(2)の第一の軌道輪(3)に嵌合する円筒部を有し、導電性を有する軸受嵌合部(9)と、
前記軸受嵌合部(9)から径方向に延設されて前記転がり軸受(2)の第二の軌道輪(4)に接触する、導電性を有する通電部(10)と、
を有する電食防止通電カバー。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記通電部(10)が、前記第二の軌道輪(4)に向かうばね弾性を有している請求項1に記載の電食防止通電カバー。
【請求項3】
前記円筒部の内外面のうち少なくとも一方の面に絶縁部(12)が設けられている請求項1または2に記載の電食防止通電カバー。
【請求項4】
前記絶縁部(12)が、樹脂、ゴム、または、セラミックスからなる絶縁コーティング層からなる請求項3に記載の電食防止通電カバー。
【請求項5】
前記軸受嵌合部(9)および前記通電部(10)が鋼からなる請求項1または2に記載の電食防止通電カバー。
【請求項6】
前記通電部(10)の前記第二の軌道輪(4)との接触部(13)に、導電性および耐摩耗性を高めるための処理が施されている請求項1または2に記載の電食防止通電カバー。
【請求項7】
前記通電部(10)の導電性および耐摩耗性が、金属皮膜、炭化水素もしくは炭素を主成分とする皮膜、炭素繊維、または、導電性樹脂によって付与されている請求項6に記載の電食防止通電カバー。
【請求項8】
複数の前記通電部(10)を有する請求項1または2に記載の電食防止通電カバー。
【請求項9】
第一の軌道輪(3)と、
前記第一の軌道輪(3)と同軸に設けられた第二の軌道輪(4)と、
前記両軌道輪(3、4)の間に配置される転動体(5)と、
請求項1または2に記載の電食防止通電カバー(1)と、
を有する転がり軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、モータ軸体などの回転軸体を支持する転がり軸受に用いられる電食防止通電カバー、および、この電食防止通電カバーを採用した転がり軸受に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
モータ軸体などの回転軸体を支持する軸受として、転がり軸受、特に玉軸受が一般的に用いられている。近年、モータを効率的に運転するため、インバータ制御が一般的に採用されている。特に車載用モータの場合は、車両への搭載性の点から小型化が図られており、その小型化されたモータをより効率的に使用するため、より細かな制御が行われている。
【0003】
このモータ軸体には、軸電流や軸電圧が生じることが分かっている。この電流が軸受内部を通過すると、金属からなる軌道輪や転動体に電食が生じることがある。そこで、例えば下記特許文献1においては、従来から一般的に用いられている導電性ブラシに加え、軸受構成部材(軌道輪、転動体)を絶縁材料(セラミックスなど)で構成し、電流が軸受内部を通過しないようにしている。また、下記特許文献2においては、逆にカーボンなどの導電性材料をシールゴム部材やグリース中に分散させて軸受内部の通電性を向上することで電食を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-222841号公報
特開2017-67111号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に示す構成は、セラミックスなどの高価な絶縁材料を用いる必要があり、材料コストの点で問題がある。また、特許文献2に示す構成は、シールゴム部材やグリース中の導電性材料の分散のばらつきや劣化により、通電性能のばらつきや耐久性の不安定性などの問題が生じうる。また、従来型のモータブラシは、ユニット内部に組み込むための設置スペースが必要であるなど、改善の余地がある。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、電食を防止してその長寿命化を図ることができる電食防止通電カバーおよび転がり軸受を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明では、
転がり軸受の第一の軌道輪に嵌合する円筒部を有し、導電性を有する軸受嵌合部と、
前記軸受嵌合部から径方向に延設されて前記転がり軸受の第二の軌道輪に接触する、導電性を有する通電部と、
を有する電食防止通電カバーを構成した。
【0008】
このようにすると、ハウジングと回転軸との間に生じた電流が通電部によってバイパスされるため、軌道輪および転動体に電食が生じるのを防止することができ、転がり軸受の長寿命化を図ることができる。
【0009】
前記構成においては、
前記通電部が、前記第二の軌道輪に向かうばね弾性を有している構成とするのが好ましい。
【0010】
このようにすると、軸受内部のアキシアル隙間に変位が生じた場合でも、ばね弾性によって第二の軌道輪に対する通電部の接触状態が確保される。このため、電食防止効果を安定的に発揮させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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