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公開番号
2025021428
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-13
出願番号
2024108800
出願日
2024-07-05
発明の名称
培養装置及び細胞分離方法
出願人
エイブル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12M
1/00 20060101AFI20250205BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】培養液に分散した細胞の分離(及び上清の引き抜き)の工程において、細胞がダメージを受けることを低減することが可能な培養装置及び細胞分離方法の提供。
【解決手段】培養液中の細胞の培養を行う培養槽であって、培養液に少なくとも酸素の供給が行われる培養槽11と、前記培養液中において開口121を有する沈降室12と、沈降室12内の培養液を冷却して、沈降室12内の培養液に含まれる細胞を凝集させる冷却凝集装置13と、沈降室12内の培養液の上清を排出させる排出機構15と、を備える、培養装置1。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
培養液中の細胞の培養を行う培養槽であって、前記培養液に少なくとも酸素の供給が行われる培養槽と、
前記培養液中において開口を有する沈降室と、
前記沈降室内の培養液を冷却して、前記沈降室内の培養液に含まれる細胞を凝集させる冷却凝集装置と、
前記沈降室内の培養液の上清を排出させる排出機構と、
を備える、培養装置。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記沈降室が、鉛直方向に対して傾斜して配置された管状の部材であることにより、前記傾斜によって上部側となる側面における前記沈降室内への前記培養液の流入経路と、前記傾斜によって下部側となる側面における前記培養槽への前記培養液の戻り経路と、を形成する、請求項1に記載の培養装置。
【請求項3】
前記沈降室内に位置する前記排出機構の端部開口が、前記流入経路上となる位置に配されている、請求項2に記載の培養装置。
【請求項4】
前記開口として、前記流入経路上に設けられる流入開口と、前記戻り経路上に設けられる戻り開口と、を備える、請求項2又は3に記載の培養装置。
【請求項5】
前記沈降室内に位置する前記排出機構の端部開口が、前記沈降室内の前記培養液の液面付近となる位置に配されている、請求項1に記載の培養装置。
【請求項6】
前記開口の設置深さが、培養中に前記培養槽内の前記培養液液面付近の泡が存在する泡存在領域よりも深い、請求項1に記載の培養装置。
【請求項7】
前記培養槽内の前記培養液の液面高さと、前記沈降室内の前記培養液の液面高さが異なるように構成されている、請求項1に記載の培養装置。
【請求項8】
細胞が分散した培養液から前記細胞を分離する細胞分離方法であって、
前記培養液中において開口を有する沈降室を設け、前記沈降室内の培養液を冷却して前記沈降室内の培養液に含まれる細胞を凝集させつつ、前記沈降室内の培養液の上清を排出させる、細胞分離方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、培養液中の細胞の培養を行う培養装置及び細胞が分散した培養液から細胞を分離するための細胞分離方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
創薬や食品などの分野では、目的物の生産に細胞の培養技術が利用されることがあり、培養液中の細胞の密度を高めることができれば、目的物の生産効率を高めることができる。
ところで、細胞の培養工程では、細胞は種々の代謝物を生成するため、これが細胞の増殖阻害や物質生産阻害の原因になり、細胞の培養効率を低下させることがあった。
これを解消して細胞の高密度培養を実現する技術として、培養槽から培養液を取り出して、培養液に分散した細胞を分離すると共に、取り出された細胞を培養槽に戻し(細胞が分離された培養液の上清を引き抜き)、新鮮な培養液を加える灌流培養手法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-103953号公報
特表2005-501553号公報
国際公開第2020/189417号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1~3は、灌流培養によって細胞を培養する灌流培養装置に関し、何れの装置においても、培養液に分散した細胞を分離するための分離槽(沈降槽)が設けられている。
これらの培養装置では、分離槽が培養槽とは別に設けられ、培養槽から培養液を分離槽へと流入させて、分離槽で分離した細胞を培養槽に戻す構成となっている。
このような構成においては、分離槽で分離されて培養槽に戻るまでの間(培養槽から引き抜かれてから再度培養槽に戻ってくるまでの間)、細胞に十分な酸素が供給され難くなること(培養槽で管理された培養条件ではなくなること)により、細胞がダメージを受ける場合があるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑み、培養液に分散した細胞の分離(及び上清の引き抜き)の工程において、細胞がダメージを受けることを低減することが可能な培養装置及び細胞分離方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(構成1)
培養液中の細胞の培養を行う培養槽であって、前記培養液に少なくとも酸素の供給が行われる培養槽と、前記培養液中において開口を有する沈降室と、前記沈降室内の培養液を冷却して、前記沈降室内の培養液に含まれる細胞を凝集させる冷却凝集装置と、前記沈降室内の培養液の上清を排出させる排出機構と、を備える、培養装置。
【0007】
(構成2)
前記沈降室が、鉛直方向に対して傾斜して配置された管状の部材であることにより、前記傾斜によって上部側となる側面における前記沈降室内への前記培養液の流入経路と、前記傾斜によって下部側となる側面における前記培養槽への前記培養液の戻り経路と、を形成する、構成1に記載の培養装置。
【0008】
(構成3)
前記沈降室内に位置する前記排出機構の端部開口が、前記流入経路上となる位置に配されている、構成2に記載の培養装置。
【0009】
(構成4)
前記開口として、前記流入経路上に設けられる流入開口と、前記戻り経路上に設けられる戻り開口と、を備える、構成2又は3に記載の培養装置。
【0010】
(構成5)
前記沈降室内に位置する前記排出機構の端部開口が、前記沈降室内の前記培養液の液面付近となる位置に配されている、構成1から4の何れかに記載の培養装置。
(【0011】以降は省略されています)
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