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公開番号
2025021398
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-13
出願番号
2024002225
出願日
2024-01-11
発明の名称
エポキシ樹脂組成物、プリプレグおよび炭素繊維強化複合材料とその製造方法並びに内装材
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
C08G
59/20 20060101AFI20250205BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】
本発明は、優れた難燃性、高い耐熱性および高い制振性を両立し得るエポキシ樹脂組成物、該エポキシ樹脂組成物を用いたプリプレグ、ならびに該プリプレグを硬化させてなる炭素繊維強化複合材料を提供することを課題とする。
【解決手段】
下記の構成要素[A]、[B]および[C]を含むエポキシ樹脂組成物。
[A]1分子中に2個以上のエポキシ基およびフラン骨格を含有するエポキシ樹脂
[B]芳香族アミン硬化剤
[C]マレイミド化合物
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記の構成要素[A]、[B]および[C]を含むエポキシ樹脂組成物。
[A]1分子中に2個以上のエポキシ基およびフラン骨格を含有するエポキシ樹脂
[B]芳香族アミン硬化剤
[C]マレイミド化合物
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
構成要素[B]芳香族アミン硬化剤が二つ以上の芳香環を有し、かつ二つ以上の芳香環のそれぞれに直接結合したアミノ基を有する、請求項1に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項3】
構成要素[B]芳香族アミン硬化剤が3,3’-ジアミノジフェニルスルホンまたは4,4’-ジアミノジフェニルスルホンである、請求項2に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項4】
構成要素[A]100質量部に対して構成要素[C]中のマレイミド骨格の量が0.1質量部より大きく15質量部以下である、請求項1から3のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項5】
プリプレグのマトリックス樹脂として用いる、請求項1または2に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1または2に記載の樹脂組成物を炭素繊維に含浸させてなるプリプレグ。
【請求項7】
請求項6に記載のプリプレグを硬化させて得られる炭素繊維強化複合材料。
【請求項8】
請求項7に記載の炭素繊維強化複合材料を用いて得られる航空機、自動車、建材、船舶または鉄道車両の内装材。
【請求項9】
下記の構成要素[A]、[B]および[C]を混合させた樹脂組成物を炭素繊維に含浸させて得たプリプレグを積層して、100℃~220℃で2時間以上硬化して得られる、炭素繊維強化複合材料の製造方法。
[A]1分子中に2個以上のエポキシ基およびフラン骨格を含有するエポキシ樹脂
[B]芳香族アミン硬化剤
[C]マレイミド化合物
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エポキシ樹脂組成物、プリプレグおよび炭素繊維強化複合材料とその製造方法並びに内装材に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
炭素繊維とマトリックス樹脂からなる炭素繊維複合材料は、その力学特性が優れていることから、ゴルフクラブ、テニスラケットおよび釣り竿などのスポーツ用品を始め、航空機や車両などの構造材料やコンクリート構造物の補強など幅広い分野で利用されている。近年は、優れた力学特性のみならず、炭素繊維が導電性を有することから、ノートパソコンやビデオカメラなどの電子電気機器の筐体などにも使用され、筐体の薄肉化、機器の重量軽減などに役立っている。このような炭素繊維強化複合材料は、熱硬化性樹脂を強化繊維に含浸して得られるプリプレグを積層して得られることが多い。
【0003】
炭素繊維強化複合材料の様々な用途の中で、特に航空機や車両や鉄道車両などの構造材料や内装材料などにおいては、火災によって変形や着火燃焼しないように材料に耐熱性や難燃性を付与することが強く求められている。また、運行時の振動を抑制するため、制振性が求められている。また電子電気機器用途においても、装置内部からの発熱や外部の高温にさらされることにより、筐体や部品などが変形や発火燃焼する事故を防ぐために、材料に耐熱性や難燃性を付与することが求められている。
【0004】
難燃性の高い樹脂組成物として、フラン骨格を含有するエポキシ樹脂に芳香族アミンを含有する樹脂組成物が開示されている(例えば非特許文献1)。また、フラン骨格を含有するエポキシ樹脂にマレイミド化合物をDiels-Alder反応により結合させたエポキシ樹脂の技術が開示されている(例えば非特許文献2,特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Macromol.Mater.Eng.2020,305,1900587号
Ind.Eng.Chem.Res.2017,56,8508号
【特許文献】
【0006】
中国特許出願公開第105906644号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、非特許文献1、非特許文献2および特許文献1に記載の技術により得られる炭素繊維強化複合材料は、いずれも難燃性には優れるものの、近年求められる耐熱性を満足するものではなかった。
【0008】
本発明は、上記した従来技術における問題に鑑みて、優れた難燃性、高い耐熱性および高い制振性を両立し得るエポキシ樹脂組成物、該エポキシ樹脂組成物を用いたプリプレグ、ならびに該プリプレグを硬化させてなる炭素繊維強化複合材料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するための本発明は、次の構成を有するものである。すなわち、下記の構成要素[A]、[B]および[C]を含むエポキシ樹脂組成物である。
[A]1分子中に2個以上のエポキシ基およびフラン骨格を含有するエポキシ樹脂
[B]芳香族アミン硬化剤
[C]マレイミド化合物。
【0010】
上記エポキシ樹脂組成物において、好ましい[B]芳香族アミン硬化剤は後述の通りである。
(【0011】以降は省略されています)
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