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公開番号
2024166099
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2024072235
出願日
2024-04-26
発明の名称
液体展開用シート、及び液体展開用シートの製造方法
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
G01N
27/12 20060101AFI20241121BHJP(測定;試験)
要約
【課題】本発明は、検査チップ部材との接合、液体展開性、及び耐久性に優れた液体展開用シートを提供することをその課題とする。
【解決手段】本発明は、少なくとも基材フィルムの片面にポリエステル系樹脂、四級アンモニウム塩系界面活性剤、及びアセチレングリコール系界面活性剤を含む液体受容層を有し、飛行時間型2次イオン質量分析計(TOF-SIMS)により測定されるデプスプロファイルにおいて、液体受容層の前記基材フィルムの反対側の表面からの深さが液体受容層の膜厚の10%地点におけるC20H44NO+フラグメントイオンをA、C7H4O+フラグメントイオンをBとしたときにB/Aが1以上10以下である液体展開用シートである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも基材フィルムの片面にポリエステル系樹脂、四級アンモニウム塩系界面活性剤、及びアセチレングリコール系界面活性剤を含む液体受容層を有し、飛行時間型2次イオン質量分析計(TOF-SIMS)により測定されるデプスプロファイルにおいて、前記液体受容層の前記基材フィルムの反対側の表面からの深さが前記液体受容層の膜厚の10%地点におけるC
20
H
44
NO+フラグメントイオンをA、C
7
H
4
O+フラグメントイオンをBとしたときにB/Aが1以上10以下である液体展開用シート。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
飛行時間型2次イオン質量分析計(TOF-SIMS)により測定されるデプスプロファイルにおいて、前記液体受容層の前記基材フィルムの反対側の表面からの深さが前記液体受容層の膜厚の90%地点におけるC
20
H
44
NO+フラグメントイオンをCとしたときにC/Aが0.1以上10.0以下である請求項1に記載の液体展開用シート。
【請求項3】
飛行時間型2次イオン質量分析計(TOF-SIMS)により測定されるデプスプロファイルにおいて、前記液体受容層全体のC
20
H
44
NO+フラグメントイオンに対して、前記液体受容層の前記基材フィルムの反対側の表面におけるC
20
H
44
NO+フラグメントイオンが1%以上10%以下である請求項2に記載の液体展開用シート。
【請求項4】
前記液体受容層の厚みが0.5μm以上5.0μm以下である請求項3に記載の液体展開用シート。
【請求項5】
前記基材フィルムがいずれもポリエチレンテレフタレートフィルムである、請求項4に記載の液体展開用シート。
【請求項6】
生体液展開用シートとして用いられる、請求項1~5のいずれかに記載の液体展開用シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体展開用シート、及び液体展開用シートの製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、臨床医療の現場におけるPOCT(Point Of Care Testing)が、幅広い検査項目への広がりを見せている。これらPOCT検査機器においては、迅速に検査結果が得られることが強く求められている。特に、検査シートの親水性は、検査速度に支配的に影響を及ぼす重要な役割を果たすため、これまで様々な試みがなされており、例えば、特許文献1には、検査速度を制御する手法として液体受容層にバインダーと界面活性剤を用いる技術が開示されている。
【0003】
また、このような検査シートは電極シート等と接合されることでPOCT検査機器用検査チップとして用いられるため、その接合方法に関して様々な試みがなされており、例えば、特許文献2には、アクリル系接着剤を用いることで、検査シートとスペーサ、電極シートを積層する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-349860号公報
特開2005-233917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述の特許文献1に記載の技術では、液体展開性に優れるものの、液体受容層表面に界面活性剤が偏在しているため、前述の特許文献2に記載の技術を用いた場合に検査チップ部材との接合が低下する、すなわち、検査シートと検査チップ部材(スペーサおよび電極シートなど)との接合部における接着強度が不十分である点で課題がある。すなわち、従来の液体展開用シートには、優れた液体展開性と、優れた検査チップ部材との接合との、両立ができていないとの課題がある。
【0006】
本発明は、このような課題を解決するため、検査チップ部材との接合と液体展開性に優れた液体展開用シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、次によって解決することを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明の液体展開用シートに関する好ましい一態様は以下の構成をとる。
(1)少なくとも基材フィルムの片面にポリエステル系樹脂、四級アンモニウム塩系界面活性剤、及びアセチレングリコール系界面活性剤を含む液体受容層を有し、飛行時間型2次イオン質量分析計(TOF-SIMS)により測定されるデプスプロファイルにおいて、前記液体受容層の前記基材フィルムの反対側の表面からの深さが前記液体受容層の膜厚の10%地点におけるC
20
H
44
NO+フラグメントイオンをA、C
7
H
4
O+フラグメントイオンをBとしたときにB/Aが1以上10以下である液体展開用シート。
(2)飛行時間型2次イオン質量分析計(TOF-SIMS)により測定されるデプスプロファイルにおいて、前記液体受容層の前記基材フィルムの反対側の表面からの深さが前記液体受容層の膜厚の90%地点におけるC
20
H
44
NO+フラグメントイオンをCとしたときにC/Aが0.1以上10.0以下である(1)に記載の液体展開用シート。
(3)飛行時間型2次イオン質量分析計(TOF-SIMS)により測定されるデプスプロファイルにおいて、前記液体受容層全体のC
20
H
44
NO+フラグメントイオンに対して、前記液体受容層の前記基材フィルムの反対側の表面におけるC
20
H
44
NO+フラグメントイオンが1%以上10%以下である(2)に記載の液体展開用シート。
(4)前記液体受容層の厚みが0.5μm以上5.0μm以下である(3)に記載の液体展開用シート。
(5)前記保護基材及び前記基材フィルムがいずれもポリエチレンテレフタレートフィルムである、(4)に記載の液体展開用シート。
(6)生体液展開用シートとして用いられる、(1)~(5)のいずれかに記載の液体展開用シート。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、検査チップ部材との接合、及び液体展開性に優れた液体展開用シートを提供することができる。これにより、本発明の液体展開用シートを用いた検査チップは、検査速度、及び耐久性に優れる。すなわち、本発明の液体展開用シートを用いた検査チップにより安価で迅速な検査が可能となる。なお、液体展開用シートの検査チップ部材との接合に優れるとは、液体展開用シートと検査チップ部材との接合部における接着強度が十分に高いことを意味する。そして、液体展開用シートと検査チップ部材との接合部における接着強度が十分に高いと、液体展開用シートおよび検査チップ部材を備える検査チップの耐久性が優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態の液体展開用シートの模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の液体展開用シートは、少なくとも基材フィルムの片面にポリエステル系樹脂、四級アンモニウム塩系界面活性剤、及びアセチレングリコール系界面活性剤 を含む液体受容層を有し、飛行時間型2次イオン質量分析計(TOF-SIMS)により測定されるデプスプロファイルにおいて、液体受容層の前記基材フィルムの反対側の表面からの深さが液体受容層の膜厚の10%地点におけるC
20
H
44
NO+フラグメントイオンをA、C
7
H
4
O+フラグメントイオンをBとしたときにB/Aが1以上10以下である。このような態様とすることにより、本発明の液体展開用シートは、検査チップ部材との接合、液体展開性、及び耐久性に優れる。そして、本発明の液体展開用シートを用いた検査チップは、検査速度、及び耐久性に優れる。以下、本発明の液体展開用シートについて具体的に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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