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公開番号
2024171358
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023088307
出願日
2023-05-30
発明の名称
印刷用インキおよびそれを用いた印刷物の製造方法
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
C09D
11/02 20140101AFI20241205BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】 印刷後に可視光下では無色透明でありかつ、印刷面の平滑性が高いために光散乱による視認性が低く、さらに紫外光の照射時に発光を呈して検出することができ、耐候性にも優れた印刷用インキを提供する。
【解決手段】 樹脂を主成分とする、発光材料を含有するポリマー微粒子を含む印刷用インキであって、前記樹脂の波長400nm以上800nm以下の範囲で光線透過率が85%以上であり、前記微粒子の真球度が80以上100以下でありかつ、前記発光材料が波長300nm以上400nm以下の範囲の励起光を用いることにより発光材料であることを特徴とする、印刷用インキ。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂を主成分とし発光材料を含有するポリマー微粒子、を含む印刷用インキであって、前記樹脂の波長400nm以上800nm以下の範囲での光線透過率が85%以上であり、前記ポリマー微粒子の真球度が80以上100以下であり、前記発光材料が波長300nm以上400nm以下の範囲の励起光を用いることにより発光を呈する発光材料である、印刷用インキ。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
前記ポリマー微粒子の亜麻仁油吸油量が1mL/100g以上200mL/100g以下である、請求項1に記載の印刷用インキ。
【請求項3】
前記ポリマー微粒子のD90粒子径/D10粒子径が1.0以上5.0以下である、請求項1に記載の印刷用インキ。
【請求項4】
前記樹脂のガラス転移温度が100℃以上である、請求項1に記載の印刷用インキ。
【請求項5】
前記発光材料が、ピーク波長420nm以上500nm未満の発光、ピーク波長500nm以上580nm未満の発光、ピーク波長580nm以上800nm未満の発光またはピーク波長800nm以上1100nm未満の発光を呈する、請求項1に記載の印刷用インキ。
【請求項6】
前記発光材料の発光スペクトルの半値幅が50nm以下である、請求項1に記載の印刷用インキ。
【請求項7】
前記発光材料が有機発光材料を含む、請求項1に記載の印刷用インキ。
【請求項8】
前記発光材料が、一般式(3)で表される化合物を含む、請求項1に記載の印刷用インキ。
TIFF
2024171358000020.tif
44
155
(XはC-R
7
またはNである。R
1
~R
9
はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、水酸基、チオール基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールエーテル基、アリールチオエーテル基、ハロゲン、シアノ基、アルデヒド基、カルボニル基、カルボキシル基、オキシカルボニル基、エステル基、カルバモイル基、アミド基、スルホニル基、スルホン酸エステル基、スルホンアミド基、アミノ基、イミノ基、ニトロ基、シリル基、シロキサニル基、ボリル基、ホスフィンオキシド基、および隣接置換基との間に形成される縮合環および脂肪族環の中から選ばれる。)
【請求項9】
前記発光材料が、一般式(4)または(5)で表される化合物を含む、請求項1に記載の印刷用インキ。
TIFF
2024171358000021.tif
49
170
(環Za、環Zbおよび環Zcは、それぞれ独立に、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~30のアリール環、または置換もしくは無置換の環形成炭素数6~30ヘテロアリール環である。
Z
1
およびZ
2
は、それぞれ独立に、酸素原子、NRa(置換基Raを有する窒素原子)または硫黄原子である。Z
1
がNRaである場合、置換基Raは環Zaもしくは環Zbと結合して環を形成してもよい。Z
2
がNRaである場合、置換基Raは環Zaもしくは環Zcと結合して環を形成してもよい。
Eは、ホウ素原子、リン原子、SiRa(置換基Raを有するケイ素原子)またはP=Oである。E
1
およびE
2
は、それぞれ独立に、BRa(置換基Raを有するホウ素原子)、PRa(置換基Raを有するリン原子)、SiRa
2
(置換基Raを2個有するケイ素原子)、P(=O)Ra
2
(置換基Raを2個有するホスフィンオキシド)またはP(=S)Ra
2
(置換基Raを2個有するホスフィンスルフィド)、C=O(カルボニル基)、S(=O)またはS(=O)
2
である。E
1
がBRa、PRa、SiRa
2
、P(=O)Ra
2
またはP(=S)Ra
2
である場合、置換基Raは環Zaもしくは環Zbと結合して環を形成してもよい。E
2
がBRa、PRa、SiRa
2
、P(=O)Ra
2
またはP(=S)Ra
2
である場合、置換基Raは環Zaもしくは環Zcと結合して環を形成してもよい。置換基Raは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、水酸基、チオール基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールエーテル基、アリールチオエーテル基、ハロゲン、シアノ基、アルデヒド基、カルボニル基、カルボキシ基、オキシカルボニル基、エステル基、カルバモイル基、アミド基、スルホニル基、スルホン酸エステル基、スルホンアミド基、アミノ基、イミノ基、ニトロ基、シリル基、シロキサニル基、ボリル基、ホスフィンオキシド基、および隣接置換基との間に形成される縮合環および脂肪族環の中から選ばれる。また、置換基Raは、前記置換基でさらに置換されていてもよく、それらの置換基はさらに前記置換基で置換されてもよい。)
【請求項10】
さらに(メタ)アクリレートを含み、前記(メタ)アクリレートと前記樹脂の、25℃での、ナトリウムD線における屈折率の差が0.04以下である、請求項1に記載の印刷用インキ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷用インキおよびそれを用いた印刷物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
IDカード、パスポート、紙幣、有価証券、証明書、入場券または各種チケット等の印刷物は、偽造防止の観点から、スキャナーなどによる複製が困難で、かつ特定の条件下のみ識別可能な印刷物とする必要がある。そのため、刺激応答により可視光領域での発光や色が変化するものや、赤外光領域での吸収・発光が見られるものなど、種々の機能性を付与したインキによる印刷物が報告されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
特に、インキが可視光下で無色でありかつ、刺激応答により有色を呈する場合、そのようなインキにより印刷された箇所は可視光下での視認性が低い必要がある。しかしながら、刺激応答により抵触する色材が、顔料のように媒体に溶解しない分散体であると、その形状によっては、印刷物とした際に表面粗さが高くなることで、光散乱により、無色であっても視認性が上がる恐れがある。
【0004】
一方で、色材として媒体に溶解する染料を用いる例が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、基本的には液晶ディスプレイやLED照明に用いられる色変換組成物に用いられるものではあるが、青色光を吸収して緑色や赤色の発光を呈する発光材料をマトリクス樹脂に含有させ粒子化したものをセキュリティ印刷用途のための蛍光インクとして用いることが提案されている(例えば、特許文献2参照。特に段落0153)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Rudie Lion著 「The Future of Global Security Printing to 2022」、Smithers Pira社、2017年、P42-45
【特許文献】
【0006】
特開2014-136800号公報
国際公開第2020/50144号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載されているような染料を用いた技術では、表面粗さの点では優位性があるが、耐候性が低く劣化しやすいとう問題があった。
【0008】
また、特許文献2に開示されている粒子の作製方法はスプレードライ法によるものであり、得られる粒子径も大きく、また粒子形状や粒度分布が不均一になると推定され、この手法で得た粒子を含むインキでは、印刷面に凹凸が多く視認性が高いという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、印刷後に可視光下では無色透明でありかつ視認性が低く、さらに紫外光の照射時に発光を呈して検出することができ、耐候性にも優れた印刷用インキを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は以下の構成をとる。
[1]樹脂を主成分とし発光材料を含有するポリマー微粒子、を含む印刷用インキであって、前記樹脂の波長400nm以上800nm以下の範囲での光線透過率が85%以上であり、前記ポリマー微粒子の真球度が80以上100以下であり、前記発光材料が波長300nm以上400nm以下の範囲の励起光を用いることにより発光を呈する発光材料である、印刷用インキ。
[2]前記ポリマー微粒子の亜麻仁油吸油量が1mL/100g以上200mL/100g以下である、[1]に記載の印刷用インキ。
[3]前記ポリマー微粒子のD90粒子径/D10粒子径が1.0以上5.0以下である、[1]または[2]に記載の印刷用インキ。
[4]前記樹脂のガラス転移温度が100℃以上である、[1]~[3]のいずれかに記載の印刷用インキ。
[5]前記発光材料が、ピーク波長420nm以上500nm未満の発光、ピーク波長500nm以上580nm未満の発光、ピーク波長580nm以上800nm未満の発光またはピーク波長800nm以上1100nm未満の発光を呈する、[1]~[4]のいずれかに記載の印刷用インキ。
[6]前記発光材料の発光スペクトルの半値幅が50nm以下である、[1]~[5]のいずれかに記載の印刷用インキ。
[7]前記発光材料が有機発光材料を含む、[1]~[6]のいずれかに記載の印刷用インキ。
[8]前記発光材料が、一般式(3)で表される化合物を含む、[1]~[7]のいずれかに記載の印刷用インキ。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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