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公開番号2025019484
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123117
出願日2023-07-28
発明の名称直線移動機構
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類F16H 19/02 20060101AFI20250131BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】噛み合い式の動力伝達媒体の弛みの発生を抑制しつつ、走行体を動力伝達媒体に沿って目標位置まで精度よく移動させることができる直線移動機構の提供。
【解決手段】直線移動機構は、直線状に延在するように張設された1本の噛み合い式の動力伝達媒体に沿って移動する走行体を含み、走行体は、駆動源と、駆動源により回転駆動される駆動ギヤと、それぞれ駆動ギヤに噛合する一対のカウンタギヤと、それぞれ対応するカウンタギヤに噛合する一対の従動ギヤと、それぞれ動力伝達媒体に噛合すると共に、それぞれ対応する従動ギヤと同軸かつ一体に回転する一対のスプロケットと、一対の従動ギヤを互いに逆方向に回転させる方向であって、かつ一対のスプロケットの各々を動力伝達媒体を巻き取るように回転させる方向に一対のカウンタギヤを付勢する付勢部材とを含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
直線状に延在するように張設された1本の噛み合い式の動力伝達媒体と、前記動力伝達媒体に沿って移動する走行体とを含む直線移動機構であって、
前記走行体は、
駆動源と、
前記駆動源により回転駆動される駆動ギヤと、
前記動力伝達媒体の延在方向に間隔をおいて配置されると共に、それぞれ前記駆動ギヤに噛合する一対のカウンタギヤと、
前記動力伝達媒体の延在方向に間隔をおいて配置されると共に、それぞれ対応する前記カウンタギヤに噛合する一対の従動ギヤと、
それぞれ前記動力伝達媒体に噛合すると共に、それぞれ対応する前記従動ギヤと同軸かつ一体に回転する一対のスプロケットと、
前記一対の従動ギヤを互いに逆方向に回転させる方向であって、かつ前記一対のスプロケットの各々を前記動力伝達媒体を巻き取るように回転させる方向に前記一対のカウンタギヤを付勢する付勢部材と、
を備える直線移動機構。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
請求項1に記載の直線移動機構において、
前記走行体は、
前記動力伝達媒体の延在方向に間隔をおいて配置されると共に、それぞれ前記一対のスプロケットの間で前記動力伝達媒体に噛合する一対のテンションスプロケットと、
前記一対のテンションスプロケットを互いに離間するように付勢する第2の付勢部材とを更に備える直線移動機構。
【請求項3】
請求項2に記載の直線移動機構において、
前記走行体は、
前記駆動源および前記駆動源に連結された前記駆動ギヤを支持すると共に、前記一対の従動ギヤ、前記一対のスプロケットおよび前記一対のテンションスプロケットを回転自在に支持する本体と、
前記一対のカウンタギヤを回転自在に支持すると共に、前記本体により前記動力伝達媒体の延在方向と直交する方向に移動自在に支持される可動支持部材とを更に備え、
前記付勢部材は、前記可動支持部材を前記一対のテンションスプロケット側に付勢するように前記本体と前記可動支持部材との間に配置される直線移動機構。
【請求項4】
請求項1または2に記載の直線移動機構において、
前記駆動ギヤの軸心と、前記一対の従動ギヤおよび前記一対のスプロケットの軸心とが同一平面内に含まれる直線移動機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、直線状に延在するように張設された1本の噛み合い式の動力伝達媒体と、当該動力伝達媒体に沿って移動する走行体とを含む直線移動機構に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、多数のスプロケット歯を有するラック台に第1および第2回転体とチェーンとを組み合わせた駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この駆動装置のラック台には、支持板が長手方向に沿って摺動可能に取り付けられる。また、第1および第2回転体は、支持板に所定間隔だけ離間させて取り付けられ、チェーン駆動部により回転駆動される。更に、チェーンは、ラック台のスプロケット歯に噛合する多数の駒部を有し、第1回転体から第2回転体に掛け渡される。チェーン駆動部は、第1回転体および第2回転体を回転駆動させることによりチェーンを周方向に沿って循環移動させ、駒部をスプロケット歯に順に噛合させて運動体としての支持板をラック台に沿って移動させる。そして、特許文献1には、チェーンをラック台のスプロケット歯に噛み合わせる構造の採用により、ノンバックラッシを実現できると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5917637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1に記載された駆動装置では、運動体である支持板に要求される移動距離が長い場合、ラック台の全長が大きくなることでコストアップを招いてしまう。これに対して、チェーンや歯付きベルトといった噛み合い式の動力伝達媒体に沿って走行体を移動させれば、コストアップを抑制しつつ当該走行体の移動距離を長くすることができるであろう。ただし、チェーン等の動力伝達媒体に沿って走行体を移動させる場合、走行体の加減速や移動方向の転換に応じて当該走行体の加速方向の後側で動力伝達媒体の弛みを生じることがあり、動力伝達媒体の弛みが生じると、走行体の移動方向が転換された後に当該走行体を目標位置まで精度よく移動させることが困難になる。
【0005】
そこで、本開示は、噛み合い式の動力伝達媒体の弛みの発生を抑制しつつ、走行体を動力伝達媒体に沿って目標位置まで精度よく移動させることができる直線移動機構の提供を主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の直線移動機構は、直線状に延在するように張設された1本の噛み合い式の動力伝達媒体と、前記動力伝達媒体に沿って移動する走行体とを含む直線移動機構であって、前記走行体が、駆動源と、前記駆動源により回転駆動される駆動ギヤと、前記動力伝達媒体の延在方向に間隔をおいて配置されると共に、それぞれ前記駆動ギヤに噛合する一対のカウンタギヤと、前記動力伝達媒体の延在方向に間隔をおいて配置されると共に、それぞれ対応する前記カウンタギヤに噛合する一対の従動ギヤと、それぞれ前記動力伝達媒体に噛合すると共に、それぞれ対応する前記従動ギヤと同軸かつ一体に回転する一対のスプロケットと、前記一対の従動ギヤを互いに逆方向に回転させる方向であって、かつ前記一対のスプロケットの各々を前記動力伝達媒体を巻き取るように回転させる方向に前記一対のカウンタギヤを付勢する付勢部材とを含むものである。
【0007】
本開示の直線移動機構では、駆動源からの動力が駆動ギヤ、一対のカウンタギヤおよび一対の従動ギヤを介して一対のスプロケットに伝達される。一対のスプロケットは、駆動源からの動力により互いに同一方向に回転し、直線状に延在するように張設された1本の噛み合い式の動力伝達媒体を回転方向における下流側に送りながら当該動力伝達媒体上を転動する。これにより、走行体は、動力伝達媒体に沿って移動する。更に、一対のカウンタギヤは、一対の従動ギヤを互いに逆方向に回転させる方向であって、かつ一対のスプロケットの各々を動力伝達媒体を巻き取るように回転させる方向に付勢部材によって付勢される。これにより、走行体が動力伝達媒体に沿って移動する間、一対のスプロケットの走行体の進行方向後側に位置する一方は、後方に位置する動力伝達媒体を走行体側に引っ張る。従って、本開示の直線移動機構では、走行体の前後で動力伝達媒体が弛むのを良好に抑制すると共にスプロケットと動力伝達媒体とのバックラッシを無くすことが可能になる。この結果、駆動源を作動させたにも拘わらず、バックラッシ分および動力伝達媒体の弛み分がスプロケットにより巻き取られることで走行体が移動し得なくなるのを抑制することができるので、走行体を動力伝達媒体に沿って目標位置まで精度よく移動させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の直線移動機構が適用される駐車設備を示す概略構成図である。
図1の駐車設備に含まれる充電コネクタ挿抜装置を示す斜視図である。
本開示の直線移動機構を示す斜視図である。
本開示の直線移動機構を模式的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
【0010】
図1は、本開示の直線移動機構13,16を含む駐車設備1を示す概略構成図である。同図に示す駐車設備1は、自動バレー駐車システムが適用されたものであり、車両Vの乗員の乗降場所(図示省略)と複数の駐車区画2との間で車両Vを自動走行させて自動的な入出庫を実現する。また、駐車設備1は、それぞれ対応する駐車区画2に近接して配置された複数の充電装置3と、それぞれ充電ケーブル4を介して対応する充電装置3に接続される複数の充電コネクタ5と、充電コネクタ挿抜装置10とを含む。各充電装置3は、交流電力を出力するか、あるいは商用電源等の交流電源からの交流電力を直流電力に変換して当該直流電力を出力するものである。本実施形態において、各充電コネクタ5は、未使用時に、充電装置3の近傍に配置された載置台6により保持される。
(【0011】以降は省略されています)

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