TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025019276
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2024206161,2022516857
出願日
2024-11-27,2021-02-15
発明の名称
温熱具
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
A61F
7/03 20060101AFI20250130BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】製造コストを抑制しながらも、発熱特性および水蒸気発生量に優れた温熱具を提供すること。
【解決手段】温熱具1は、被酸化性金属3aの粉末、炭素材料3bの粉末、並びに被酸化性金属3a及び炭素材料3bを除く多孔性物質3cの粉末を含む発熱体3を備える。発熱体3はシート状物である。発熱体3は、被酸化性金属3aに対する水の含有質量比に百を乗じた値が30以上270以下であり、被酸化性金属3aに対する多孔性物質3cの含有質量比に百を乗じた値が1以上25以下であり、水に対する多孔性物質3cの含有質量比に百を乗じた値が1以上30以下であることが好適である。多孔質物質3cの細孔直径が0.01μm以上5μm以下であることが好適である。多孔質物質3cの粉末の吸油量が300mL/100g以上900mL/100g以下であることが好適である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
被酸化性金属の粉末、炭素材料の粉末及び水、並びに該被酸化性金属と該炭素材料とを除く多孔性物質の粉末を含む発熱体を備え、
前記発熱体はシート状物であり、
前記発熱体は、
前記被酸化性金属の粉末の含有質量に対する前記水の含有質量の比に百を乗じた値[100×(水/被酸化性金属の粉末)]が、30以上270以下であり、
前記被酸化性金属の粉末の含有質量に対する前記多孔性物質の粉末の含有質量の比に百を乗じた値[100×(多孔性物質の粉末/被酸化性金属の粉末)]が、1以上25以下であり、
前記水の含有質量に対する前記多孔性物質の粉末の含有質量の比に百を乗じた値[100×(多孔性物質の粉末/水)]が、1以上30以下であり、
前記多孔質物質の細孔直径が0.01μm以上5μm以下であり、
前記多孔質物質の粉末の吸油量が300mL/100g以上900mL/100g以下である、温熱具。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記発熱体が通気性の包材内に収容されており、
前記発熱体と前記包材との間に吸水性樹脂の粉末を含む層が配置されている、請求項1に記載の温熱具。
【請求項3】
前記吸水性樹脂の粉末が2枚の透湿性シート間に挟持されて前記層を形成している、請求項2に記載の温熱具。
【請求項4】
前記発熱体が、基材シートとその一面に設けられた発熱組成物の層とからなるシート状物であり、
前記発熱体は、前記被酸化性金属の粉末の含有質量に対する前記水の含有質量の比に百を乗じた値[100×(水/被酸化性金属の粉末)]が、80以上270以下であり、
前記発熱組成物の層は、前記被酸化性金属の粉末、前記炭素材料の粉末、前記多孔性物質の粉末、及び水を含むペーストから得られるものである、請求項1~3のいずれか一項に記載の温熱具。
【請求項5】
前記発熱体が、前記被酸化性金属の粉末、前記炭素材料の粉末、前記多孔性物質の粉末、水及び繊維材料が混合されてなるシート状物であり、
前記発熱体は、前記被酸化性金属の粉末の含有質量に対する前記水の含有質量の比に百を乗じた値[100×(水/被酸化性金属の粉末)]が、30以上80以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の温熱具。
【請求項6】
前記発熱体が、基材シートとその一面に設けられた発熱組成物の層とからなり、
前記発熱組成物の層が、前記被酸化性金属の粉末、前記炭素材料の粉末、前記多孔性物質の粉末、及び水を含むペーストから得られるものであり、
吸水性樹脂の粉末を含む層を更に備え、
前記基材シートと前記吸水性樹脂の粉末を含む層との間に、前記発熱組成物が配されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の温熱具。
【請求項7】
前記多孔性物質が含ケイ素無機化合物を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の温熱具。
【請求項8】
前記多孔性物質がケイ酸カルシウムからなる、請求項7に記載の温熱具。
【請求項9】
前記ケイ酸カルシウムの細孔直径が0.02μm以上0.8μm以下である、請求項8に記載の温熱具。
【請求項10】
使用時に使用者の両眼を覆う形状を有する本体部と、該本体部に備えられた前記発熱体と、該本体部に取り付けられ且つ該本体部による使用者の両眼の被覆状態を維持可能な一対の耳掛け部とを備え、
前記本体部は、使用者の肌に近い側に位置する表面シートと、使用者の肌から遠い側に位置する裏面シートとを備え、
前記発熱体は、前記表面シートと前記裏面シートとの間に保持されている、請求項1~9のいずれか一項に記載の温熱具。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、温熱具に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
被酸化性金属の酸化反応による発熱を利用した温熱具は、様々な用途に用いられている。例えば、本出願人は先に、被酸化性金属、吸水剤及び水を含有する発熱層を備えた粉体タイプの発熱体及びこれを備える目用温熱具を提案した(特許文献1参照)。同文献に記載されている発熱体は水を含んでいるので、被酸化性金属の酸化反応とともに水蒸気が発生するようになっている。
【0003】
また本出願人は、被酸化性金属、吸水剤及び水を含有する発熱層と、吸水シートから形成される保水層とが積層されてなる発熱体及びこれを備える温熱具を提案した(特許文献2参照)。同文献に記載されている発熱体は水を含んでいるので、被酸化性金属の酸化反応とともに水蒸気が発生するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-131088号公報
US2014/373828 A1
【発明の概要】
【0005】
本発明は、温熱具に関する。
一実施形態では、被酸化性金属の粉末、炭素材料の粉末及び水、並びに該被酸化性金属と該炭素材料とを除く多孔性物質の粉末を含む発熱体を備える。
一実施形態では、前記発熱体はシート状物である。
一実施形態では、前記発熱体は、前記被酸化性金属の粉末の含有質量に対する前記水の含有質量の比に百を乗じた値[100×(水/被酸化性金属の粉末)]が、30以上270以下である。
【0006】
また本発明は、別の温熱具に関する。
一実施形態では、被酸化性金属の粉末、炭素材料の粉末及び水、並びに該被酸化性金属と該炭素材料とを除く多孔性物質の粉末を含む発熱体を備える。
一実施形態では、前記発熱体はシート状物である。
一実施形態では、前記発熱体は、前記被酸化性金属の粉末の含有質量に対する前記多孔性物質の粉末の含有質量の比に百を乗じた値[100×(多孔性物質の粉末/被酸化性金属の粉末)]が、1以上25以下である。
【0007】
更に本発明は、更に別の温熱具に関する。
一実施形態では、被酸化性金属の粉末、炭素材料の粉末及び水、並びに該被酸化性金属と該炭素材料とを除く多孔性物質の粉末を含む発熱体を備える。
一実施形態では、前記発熱体はシート状物である。
一実施形態では、前記発熱体は、前記水の含有質量に対する前記多孔性物質の粉末の含有質量の比に百を乗じた値[100×(多孔性物質の粉末/水)]が、1以上30以下である。
本発明のその他の特徴は、請求の範囲及び以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1(a)及び(b)は、温熱具における発熱体の態様を模式的に示す断面図である。
図2(a)ないし(c)は、温熱具における発熱体と吸水性樹脂の層との配置態様を模式的に示す断面図である。
図3は、温熱具における発熱体と吸水性樹脂の層との別の配置態様を模式的に示す断面図である。
図4は、温熱具の一実施形態を模式的に示す平面図である。
図5は、図4に示す温熱具を模式的に示す分解斜視図である。
図6は、図4に示す温熱具の長手方向である横方向に沿う断面の模式図である。
図7は、図5に示す温熱具の拡大断面の模式図である。
図8は、図4に示す温熱具の使用状態を模式的に示す図である。
図9は、温熱具の別の実施形態を模式的に示す平面図である。
図10は、温熱具の更に別の実施形態を模式的に示す平面図である。
図11は、温熱具の更に別の実施形態を模式的に示す斜視図である。
図12は、温熱具から発生した蒸気量を測定する装置の概略図である。
【発明の詳細な説明】
【0009】
近年、温熱具の需要の高まりを受けて、発熱特性を向上させて、蒸気発生量を高める等の技術が検討されている。
発熱特性を向上させるための方法としては、例えば、被酸化性金属の含有量を多くする方法が挙げられるが、この場合、製造コストが増大したり、目的とする温熱具の質量が増加したりしてしまう。
また、特許文献1に開示されている粉体タイプの発熱体は、被酸化性金属等の発熱体の構成材料が使用時に偏在してしまうことがあり、発熱特性及び水蒸気発生量の向上に関して改善の余地があった。
また、特許文献2に開示されている発熱体はシート状であり、発熱特性が向上したものであるが、製造コストを低減しつつ、発熱特性及び水蒸気発生量のさらなる向上が望まれる。
【0010】
発熱特性および水蒸気発生量の向上に関して本発明者が鋭意検討したところ、意外にも、被酸化性金属及び炭素材料以外の多孔性物質を更に含有させることによって、製造コストを抑制しつつ、発熱特性および水蒸気発生量が良好な温熱具を製造可能であることを見出した。
これに加えて、被酸化性金属と水との含有割合、被酸化性金属と多孔性物質との含有割合、及び被酸化性金属と多孔性物質との含有割合のうち一つ以上を特定の関係となるように構成することによって、製造コストを抑制しつつ、被酸化性金属の酸化反応を促進させて、発熱特性及び水蒸気発生量に優れた温熱具を製造可能であることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
花王株式会社
不織布
今日
花王株式会社
殺菌方法
13日前
花王株式会社
洗浄方法
20日前
花王株式会社
水性組成物
17日前
花王株式会社
樹脂組成物
1日前
花王株式会社
複合シート
13日前
花王株式会社
複合シート
13日前
花王株式会社
皮膚化粧料
1か月前
花王株式会社
抗菌剤組成物
13日前
花王株式会社
情報処理方法
20日前
花王株式会社
可塑剤組成物
17日前
花王株式会社
研磨液組成物
13日前
花王株式会社
流体密封容器
28日前
花王株式会社
剥離剤組成物
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物
17日前
花王株式会社
水硬性組成物
17日前
花王株式会社
抗微生物組成物
17日前
花王株式会社
害虫忌避組成物
28日前
花王株式会社
衛生物品用不織布
20日前
花王株式会社
衛生物品用不織布
20日前
花王株式会社
2層分離型組成物
17日前
花王株式会社
パンツ型吸収性物品
17日前
花王株式会社
肌画像撮像システム
28日前
花王株式会社
吸収性物品用不織布
20日前
花王株式会社
水中油型乳化組成物
1か月前
花王株式会社
静電荷像現像用トナー
1か月前
花王株式会社
静電荷像現像用トナー
22日前
花王株式会社
静電荷像現像用トナー
7日前
花王株式会社
繊維製品処理剤組成物
17日前
花王株式会社
セメント系用粉塵低減剤
14日前
花王株式会社
水中油型害虫忌避組成物
28日前
花王株式会社
抗菌ペプチド発現促進剤
1か月前
花王株式会社
トナー用結着樹脂組成物
7日前
花王株式会社
硬質表面用洗浄剤組成物
6日前
花王株式会社
シート融着体の製造方法
13日前
花王株式会社
蓄電デバイス正極用減粘剤
21日前
続きを見る
他の特許を見る