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公開番号2025018816
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023122836
出願日2023-07-27
発明の名称診断装置
出願人株式会社テイエルブイ
代理人個人
主分類F16T 1/48 20060101AFI20250130BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】弁装置の状態の診断精度を向上する。
【解決手段】診断装置200は、弁孔31を有する弁座3と、弁孔31を開閉する弁体7と、流体の温度に応じて変形することによって弁体7に弁孔31を開閉させる熱応動部81と、弁体7による開閉が切り替わるときの流体の温度を弁孔31に対する弁体7の相対位置を調節することによって変更する操作部6とを有する弁装置100を診断する。診断装置200は、流体の温度を測定する温度センサ221と、弁装置100の振動を測定する振動センサ222と、温度センサ221及び振動センサ222の測定結果に基づいて弁装置100の状態を判定する判定装置210とを備えている。判定装置210は、温度センサ221の測定値が所定の許容温度範囲外にあり且つ振動センサ222の測定値が所定の不良振動範囲内にある場合に、操作部6の設定不良が生じていると判定する。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
弁孔を有する弁座と、前記弁孔を開閉する弁体と、流体の温度に応じて変形することによって前記弁体に前記弁孔を開閉させる熱応動部と、前記弁体による開閉が切り替わるときの流体の温度を前記弁孔に対する前記弁体の相対位置を調節することによって変更する操作部とを有する弁装置を診断する診断装置であって、
流体の温度を測定する温度センサと、
前記弁装置の振動を測定する振動センサと、
前記温度センサ及び前記振動センサの測定結果に基づいて前記弁装置の状態を判定する判定装置とを備え、
前記判定装置は、前記温度センサの測定値が所定の許容温度範囲外にあり且つ前記振動センサの測定値が所定の不良振動範囲内にある場合に、前記操作部の設定不良が生じていると判定する診断装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の診断装置において、
前記許容温度範囲は、所定の第1温度閾値以上の範囲であり、
前記不良振動範囲は、所定の第1振動閾値以上の範囲であり、
前記判定装置は、前記温度センサの測定値が前記第1温度閾値よりも低く且つ前記振動センサの測定値が前記第1振動閾値以上の場合に、前記操作部の設定不良が生じていると判定する診断装置。
【請求項3】
請求項2に記載の診断装置において、
前記判定装置は、前記温度センサの測定値が前記第1温度閾値よりも低く且つ前記振動センサの測定値が前記第1振動閾値よりも小さい場合に、前記弁装置において詰まりが生じていると判定する診断装置。
【請求項4】
請求項1に記載の診断装置において、
前記許容温度範囲は、所定の第2温度閾値以下の範囲であり、
前記不良振動範囲は、所定の第2振動閾値以下の範囲であり、
前記判定装置は、前記温度センサの測定値が前記第2温度閾値よりも高く且つ前記振動センサの測定値が前記第2振動閾値以下の場合に、前記操作部の設定不良が生じていると判定する診断装置。
【請求項5】
請求項4に記載の診断装置において、
前記判定装置は、前記温度センサの測定値が前記第2温度閾値よりも高く且つ前記振動センサの測定値が前記第2振動閾値よりも大きい場合に、前記弁装置において漏れが生じていると判定する診断装置。
【請求項6】
請求項1に記載の診断装置において、
前記判定装置は、前記温度センサの測定値が前記許容温度範囲内にあり且つ前記振動センサの測定値が所定の予兆振動範囲内にある場合に、前記弁装置の異常の予兆ありと判定する診断装置。
【請求項7】
請求項6に記載の診断装置において、
前記許容温度範囲は、所定の第1温度閾値以上で且つ前記第1温度閾値よりも高い第2温度閾値以下の範囲である診断装置。
【請求項8】
請求項6に記載の診断装置において、
前記予兆振動範囲は、所定の第3振動閾値以下の範囲であり、
前記判定装置は、前記温度センサの測定値が前記許容温度範囲内にあり且つ前記振動センサの測定値が前記第3振動閾値以下の場合に、前記弁装置が詰まりの予兆ありと判定する診断装置。
【請求項9】
請求項6に記載の診断装置において、
前記予兆振動範囲は、所定の第4振動閾値以上の範囲であり、
前記判定装置は、前記温度センサの測定値が前記許容温度範囲内にあり且つ前記振動センサの測定値が前記第4振動閾値以上の場合に、前記弁装置が漏れの予兆ありと判定する診断装置。
【請求項10】
弁孔を有する弁座と、前記弁孔を開閉する弁体と、流体の温度に応じて変形することによって前記弁体に前記弁孔を開閉させる熱応動部と、前記弁体による開閉が切り替わるときの流体の温度を前記弁孔に対する前記弁体の相対位置を調節することによって変更する操作部とを有する弁装置を診断する診断装置であって、
流体の温度を測定する温度センサと、
前記弁装置の振動を測定する振動センサと、
前記温度センサ及び前記振動センサの測定結果に基づいて前記弁装置の状態を判定する判定装置とを備え、
前記判定装置は、前記温度センサの測定値が所定の許容温度範囲内にあり且つ前記振動センサの測定値が所定の予兆振動範囲内にある場合に、前記弁装置の異常の予兆ありと判定する診断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
ここに開示された技術は、弁装置の診断装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、弁装置の作動状態を診断する診断装置が知られている。例えば、特許文献1に開示された診断装置は、弁装置の振動に基づいて、蒸気漏れを判定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭64-74397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、弁装置には、流体の温度が所定の設定温度以上となると開弁する一方、流体の温度が設定温度未満となると閉弁するように構成され、設定温度を変更可能な弁装置がある。このような弁装置では、弁装置の振動は、弁装置の本質的な異常による蒸気漏れだけでなく、種々の要因によって変動し得る。そのため、このような弁装置の状態の診断精度にはまだ改良の余地がある。
【0005】
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、弁装置の状態の診断精度を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここに開示された診断装置は、弁孔を有する弁座と、前記弁孔を開閉する弁体と、流体の温度に応じて変形することによって前記弁体に前記弁孔を開閉させる熱応動部と、前記弁体による開閉が切り替わるときの流体の温度を前記弁孔に対する前記弁体の相対位置を調節することによって変更する操作部とを有する弁装置を診断する診断装置であって、流体の温度を測定する温度センサと、前記弁装置の振動を測定する振動センサと、前記温度センサ及び前記振動センサの測定結果に基づいて前記弁装置の状態を判定する判定装置とを備え、前記判定装置は、前記温度センサの測定値が所定の許容温度範囲外にあり且つ前記振動センサの測定値が所定の不良振動範囲内にある場合に、前記操作部の設定不良が生じていると判定する。
【0007】
ここに開示された診断装置は、弁孔を有する弁座と、前記弁孔を開閉する弁体と、流体の温度に応じて変形することによって前記弁体に前記弁孔を開閉させる熱応動部と、前記弁体による開閉が切り替わるときの流体の温度を前記弁孔に対する前記弁体の相対位置を調節することによって変更する操作部とを有する弁装置を診断する診断装置であって、流体の温度を測定する温度センサと、前記弁装置の振動を測定する振動センサと、前記温度センサ及び前記振動センサの測定結果に基づいて前記弁装置の状態を判定する判定装置とを備え、前記判定装置は、前記温度センサの測定値が所定の許容温度範囲内にあり且つ前記振動センサの測定値が所定の予兆振動範囲内にある場合に、前記弁装置の異常の予兆ありと判定する。
【発明の効果】
【0008】
前記診断装置によれば、弁装置の状態の診断精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、全開状態における弁装置の概略断面図である。
図2は、全閉状態における弁装置の概略断面図である。
図3は、操作部による設定温度の変更を行う際の弁装置の概略断面図である。
図4は、判定装置の概略的なハードウェア構成を示す図である。
図5は、処理器の制御系統の構成を示すブロック図である。
図6は、温度及び振動値によって規定される、弁装置の動作状態を表す関係図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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