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公開番号2025037059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-17
出願番号2023143784
出願日2023-09-05
発明の名称密封装置
出願人NOK株式会社
代理人個人,個人
主分類F16C 33/78 20060101AFI20250310BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】液状の異物に対するシール性能を向上させることができる密封装置を提供する。
【解決手段】ハブシール1は、外輪101に固定されるシール本体3と、内輪102に固定されるスリンガ4とを備えている。シール本体3は、補強環10と弾性体部20とを備えている。弾性体部20は、サイドリップ21と、中間リップ40とを有している。サイドリップ21は、内側に向かって延び、スリンガ4に接触するようになっている。中間リップ22は、サイドリップ21よりも内周側において、内側に向かって延び、スリンガ4に接触するようになっている。中間リップ40は、外周側に面する環状の面である接触面41aにおいて、スリンガ4に接触するようになっている。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
軸線について互いに相対回転可能な外周側部材と前記外周側部材に少なくとも部分的に包囲された内周側部材との間の隙間の密封を図る密封装置であって、
前記外周側部材に固定される密封装置本体と、
前記内周側部材に固定されるスリンガとを備え、
前記密封装置本体は、前記軸線周りに環状の補強環と、前記補強環に取り付けられ、前記軸線周りに環状の弾性体から形成された弾性体部とを備え、
前記弾性体部は、前記軸線方向において一方の側に向かって延びる、前記スリンガに接触するようになっている環状のサイドリップと、前記サイドリップよりも内周側において、前記一方の側に向かって延びる、前記スリンガに接触するようになっている環状の中間リップとを有しており、
前記中間リップは、外周側に面する環状の面である接触面において、前記スリンガに接触するようになっている、
密封装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記中間リップの前記接触面は外周側及び前記一方の側に面する面である、
請求項1に記載の密封装置。
【請求項3】
前記中間リップは、外周側及び前記軸線方向において他方の側に面する環状の面である腕面を有しており、
前記接触面は、前記他方の側において、前記腕面につながっている、
請求項2に記載の密封装置。
【請求項4】
前記接触面は、前記中間リップの外周側に面する環状の面である外周面の先端側の一部であり、
前記外周面は、前記接触面と、前記接触面に前記一方の側においてつながっている腕面との部分において、外周側に向かって凸になっている、
請求項1に記載の密封装置。
【請求項5】
前記中間リップは、前記腕面に前記一方の側においてつながっている根本面を有しており、
前記腕面と前記根本面とは、内周側に凹むようにつながっている、
請求項3又は4に記載の密封装置。
【請求項6】
前記中間リップは、先端を含む前記先端の側の部分である先端部と、前記先端部に前記一方の側においてつながっている部分である腕部とを有しており、
前記中間リップは、前記先端部と前記腕部との間において、外周側に凸となるように曲がっており、
前記先端部が、前記接触面を有している、
請求項1に記載の密封装置。
【請求項7】
前記中間リップは、前記腕部に前記一方の側においてつながる部分である根本部を有しており、
前記中間リップは、前記腕部と前記根本部との間において、内周側に凹となるように曲がっている、
請求項6に記載の密封装置。
【請求項8】
前記弾性体部は、前記軸線に向かって延びる環状のグリースリップを有しており、
前記グリースリップは、前記スリンガに接触していない、
請求項1に記載の密封装置。
【請求項9】
前記スリンガは、前記軸線に沿って延びる筒状の部分である嵌合部と、前記嵌合部の前記一方の側の端部から径方向に沿って延びる環状の部分である円環部とを有しており、
前記サイドリップ及び前記中間リップは、前記スリンガの前記円環部に接触するようになっている、
請求項1に記載の密封装置。
【請求項10】
ハブベアリングに用いられるハブシールである、
請求項1に記載の密封装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、密封装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
車両、例えば自動車において、車輪を回転自在に支持するハブベアリングには、従来から、外輪と内輪との間に形成された隙間の密封を図るために密封装置であるハブシールが取り付けられている。ハブシールは、ハブベアリングの内部の潤滑剤の密封を図ると共に内部空間に異物が進入することの防止を図っている。ハブベアリングは、雨水、泥水及びダスト等の異物に直接曝される過酷な環境にあるため、ハブシールには、異物に対するシール性能の向上が求められている。また、ハブシールは、ハブベアリングの内部空間の圧力変化が、シールリップの接触状態に影響を及ぼして、シール性能が変化しないようにする必要がある。このため、従来のハブベアリングは、複数の接触するシールリップを有している。
【0003】
一方、ハブシールには、低燃費化の要求等から、シールリップがハブベアリングに加える摺動抵抗(トルク抵抗)の低減が求められている。ハブシールのシール性能の向上のために、シールリップを更に増やすことが考えられるが、これはハブシールのトルク抵抗の増加となる。このため、シールリップの数を増やすことによりハブシールのトルク抵抗を増加させることなく、異物に対するシール性能を向上させる種々のハブシールが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-079615号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、ハブベアリングは、雨水、泥水及びダスト等の異物に直接曝される過酷な環境で使用されるため、上述のようなシール性能の向上が図られたハブシールであっても、特に、雨水や泥水、ダストを含む雨水や泥水等の液状の異物がサイドリップを越えて進入してしまう場合がある。このため、ハブシールに対しては、液状の異物に対するシール性能の更なる向上が求められている。このように、ハブベアリングのような、液状の異物の進入に関して過酷な環境で使用される物に適用される密封装置に対しては、液状の異物に対するシール性能を向上させることができる構成が求められている。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、液状の異物に対するシール性能を向上させることができる密封装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る密封装置は、軸線について互いに相対回転可能な外周側部材と前記外周側部材に少なくとも部分的に包囲された内周側部材との間の隙間の密封を図る密封装置であって、前記外周側部材に固定される密封装置本体と、前記内周側部材に固定されるスリンガとを備え、前記密封装置本体は、前記軸線周りに環状の補強環と、前記補強環に取り付けられ、前記軸線周りに環状の弾性体から形成された弾性体部とを備え、前記弾性体部は、前記軸線方向において一方の側に向かって延びる、前記スリンガに接触するようになっている環状のサイドリップと、前記サイドリップよりも内周側において、前記一方の側に向かって延びる、前記スリンガに接触するようになっている環状の中間リップとを有しており、前記中間リップは、外周側に面する環状の面である接触面において、前記スリンガに接触するようになっている。
【0008】
本発明の一態様に係る密封装置において、前記中間リップの前記接触面は外周側及び前記一方の側に面する面である。
【0009】
本発明の一態様に係る密封装置において、前記中間リップは、外周側及び前記軸線方向において他方の側に面する環状の面である腕面を有しており、前記接触面は、前記他方の側において、前記腕面につながっている。
【0010】
本発明の一態様に係る密封装置において、前記接触面は、前記中間リップの外周側に面する環状の面である外周面の先端側の一部であり、前記外周面は、前記接触面と、前記接触面に前記一方の側においてつながっている腕面との部分において、外周側に向かって凸になっている。
(【0011】以降は省略されています)

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