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公開番号
2025047262
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-03
出願番号
2023155664
出願日
2023-09-21
発明の名称
バルブおよび緩衝器
出願人
カヤバ株式会社
代理人
個人
主分類
F16F
9/34 20060101AFI20250326BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】リーフバルブによるコンタミナントの噛み込みを防止できるとともに特性のばらつきも抑制できるバルブと、安定した減衰力を発生できる緩衝器を提供する。
【解決手段】本発明のバルブVは、内周側と外周側のいずれかを固定端として自由端のたわみが許容されるリーフバルブ1と、環状の固定端側シート部2cと固定端側シート部2cの自由端側であって周方向に間隔を空けて設けられる複数のポート2dとリーフバルブ1の自由端側が離着座する自由端側シート部2eとポート2dと固定端側シート部2cとの間の幅全体に設けられた凹部2fとを有する弁座部材2とを備え、凹部2fは、固定端側シート部側に設けられる第1凹部2f1と、第1凹部2f1に隣接してポート側に設けられるとともに第1凹部2f1よりも深さが深い第2凹部2f2とを備えている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
環状であって内周側と外周側の一方が固定端とされるとともに内周側と外周側の他方が自由端とされるリーフバルブと、
前記リーフバルブの前記固定端に当接する環状の固定端側シート部と、前記固定端側シート部における前記リーフバルブの自由端側であって周方向に間隔を空けて設けられる複数のポートと、前記ポートを前記固定端側シート部とともに取り囲むとともに前記リーフバルブの自由端側が離着座する自由端側シート部と、前記ポートと前記固定端側シート部との間に設けられた凹部とを有する弁座部材とを備え、
前記凹部は、固定端側シート部側に設けられる第1凹部と、前記第1凹部に隣接してポート側に設けられるとともに前記第1凹部よりも深さが深い第2凹部とを有する
ことを特徴とするバルブ。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記第1凹部の深さは、一定である
ことを特徴とする請求項1に記載のバルブ。
【請求項3】
前記弁座部材は、前記第1凹部の底部から突出して前記リーフバルブの弁座部材側に当接して前記リーフバルブを支持するランドを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のバルブ。
【請求項4】
前記ランドは、前記ポートと径方向で対向する位置に設けられている
ことを特徴とする請求項3に記載のバルブ。
【請求項5】
前記弁座部材の硬度は、前記リーフバルブの硬度よりも低い
ことを特徴とする請求項1に記載のバルブ。
【請求項6】
前記凹部は、前記弁座部材における前記ポートと前記固定端側シート部との間の幅全体に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載のバルブ。
【請求項7】
アウターチューブと、前記アウターチューブ内に軸方向へ移動可能に挿入されるロッドと、前記アウターチューブに対する前記ロッドの移動によって液体が行き来する少なくとも2つの作動室とを有する緩衝器本体と、
前記作動室間に設けられた請求項1から6のいずれか一項に記載のバルブとを備えた
ことを特徴とする緩衝器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブおよび緩衝器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
緩衝器は、たとえば、車両における乗心地を向上する目的で、車両における車体と車軸との間に介装されて使用され、伸縮時に発揮する減衰力で車体および車輪の振動を抑制する。
【0003】
このような緩衝器は、たとえば、シリンダと、シリンダ内に移動自在に挿入されるピストンロッドと、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンと、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内の圧側室の下方に気室を区画するフリーピストンと、ピストンに設けられて伸側室と圧側室とを連通する減衰通路と、減衰通路に設けたバルブとを備えている。
【0004】
バルブは、たとえば、緩衝器のシリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するとともに伸側室と圧側室とを連通するポートを備えたピストンと、環状であって内周側を固定端としてピストンロッドに固定され外周側を自由端として撓みが許容されてピストンに積層されるリーフバルブとを備えている。また、ピストンは、ポートの内周側に設けられてリーフバルブの内周側が積層される環状シート部と、ポートを取り囲んでリーフバルブの自由端側に当接する外周シート部とを備えている。そして、リーフバルブは、ポートを通過しようとする作動油から圧力を受けて自由端である外周側を撓ませて外周シート部から離間させてポートを開放しつつ、外周シート部との間の隙間を通過する作動油の流れに抵抗を与えて減衰力を発生する。
【0005】
このように構成されたバルブでは、リーフバルブが外周を大きく撓ませるとそれまで密着していた内周シート部との間に隙間が生じ、ポートを通過しようとした作動油が当該隙間に吸い込まれる現象が発生する。ここで、緩衝器を構成する部品には切削加工によって製造される部品も多く、組み立てる前に洗浄されて切削屑やバリの除去作業が行われるが、除去作業によって取り除けなかった屑がコンタミナントとして緩衝器内に残ってしまう場合がある。すると、リーフバルブが大きく撓んだ際に作動油中に浮遊するコンタミナントが前記隙間に入り込んでリーフバルブと環状シート部との間に噛みこまれてしまってリーフバルブの撓みが解消されても外周シート部の全体に密着できずにポートを閉塞できなくなったり、リーフバルブが外周シート部から浮き上がるためにリーフバルブの外周が振動して異音を発生するといった問題が生じる。
【0006】
そのため、従来のバルブでは、環状シート部の外周径を小さくして、環状シートとポートとの間に深い凹部を設けて、リーフバルブによるコンタミナントの噛みこみを防止して、前記問題を解消している(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実開昭63-14038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来のバルブは、リーフバルブと弁座部材における環状シート部との間でのコンタミナントの噛みこみを防止できるが、環状シートの径方向の幅を狭くする必要がある。
【0009】
環状シートの径方向の幅を狭くすると、環状シートに隣接して深い凹部が形成されるため、環状シートの強度が低下して環状シートの成型時にだれが生じてリーフバルブが着座する面の平面度にばらつきが出やすく、当該ばらつきがリーフバルブの着座姿勢に与える影響が大きくなって、バルブの特性のばらつきが大きくなってしまうという新たな問題が生じる。
【0010】
環状シートの径方向幅を広くすれば新たな問題は解決されるが、そうすると環状シートとポートとの間に凹部を設けることができずリーフバルブによるコンタミナントの噛み込みによって従来の問題を解決できなくなり、そうかと言って、環状シートとポートとの間に凹部を設けるとともに環状シートの径方向幅を広くすると弁座部材が大型化して緩衝器への利用に適さなくなるので、このような対策も採ることが難しい。
(【0011】以降は省略されています)
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