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公開番号2025026783
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-25
出願番号2023131729
出願日2023-08-12
発明の名称長周期地震動を考慮した免震テーブル
出願人個人
代理人
主分類F16F 15/06 20060101AFI20250217BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】製作が容易なX方向及びY方向移動機構を用いて、免震効果が高く、長周期地震動による共振を抑制でき、かつ、背が低い免震テーブルを提供すること。
【解決手段】底板上に、両端を固定壁によって平行に保持された2本のX方向ガイドレールと、これら2本のガイドレール上を前後に結合されて走行する2枚の移動板と、移動板の一枚と一方の固定壁の間に取り付けられたコイルばねとオイルダンパーから成るX方向免震機構に加えて、前記2枚の移動板の間に、ガイドレールと平行に固着された2本のリニアベアリング軸と、各リニアベアリング軸上を滑らかに走行する2個の可動部と、これら可動部と底板上の2枚の保持壁との間に取り付けられた2個の漸硬ばね-ダンパー装置、とから成るX方向共振抑制機構を備えたX方向移動機構と、前記X方向移動機構の上に、X方向移動機構と同様な構造を持つY方向移動機構を固着し、その上にテーブル板を固着装備した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
平坦な底板上に、両端を固定壁によって平行に保持された2本のX方向ガイドレールと、前記2本のX方向ガイドレール上を前後に結合されて走行する2枚の移動板と、移動板の一枚と一方の固定壁の間に取り付けられた円筒コイルばね及びオイルダンパー、とから成るX方向免震機構に加えて、
前記2枚の移動板の間に、ガイドレールと平行に固着された2本のリニアベアリング軸と、各リニアベアリング軸上を滑らかに走行する2個の可動部と、これら可動部と底板上の2枚の保持壁との間に取り付けられた2個の漸硬ばね-オイルダンパー装置、とから成るX方向共振抑制機構を備えたX方向移動機構と、
前記X方向移動機構の上に、X方向移動機構と同じ構造を持つが、90度回転させて使用するY方向移動機構を固着し、その上にテーブル板を固着装備したことを特徴とする免震テーブル。
続きを表示(約 94 文字)【請求項2】
請求項1に記載した免震テーブルにおいて、
前記漸硬ばね-オイルダンパー装置のオイルダンパーを、摩擦ダンパーに置き換えたことを特徴とする免震テーブル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水平免震テーブル装置に係わり、通常の短周期地震動を受けた時のみならず、長周期地震動を受けた時においても、テーブル板上の機器や装置の転倒・損傷を防ぐことができる、水平免震テーブル装置(以後、単に免震テーブルと呼ぶ)に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
精密機器、コンピューター、美術品、仏具などを、地震による転倒や損傷から守るために、色々なタイプの免震テーブルが用いられている。これらの免震テーブルは、一般に、テーブル板と、地震終了後にテーブル板を元の位置に戻すためのばねと、テーブル板の振動を熱に変えて小さくするための減衰装置(ダンパー)から構成されている。
【0003】
ばねで支えられたテーブル板に機器などを搭載すると、近似的に地震波の方向についての1自由度振動系となり、その固有周期Tn(秒)は、支えるばねのばね定数をk(N/m)、テーブル板と搭載機器の合計質量をm(kg)とし、減衰を無視すると
Tn=2π(m/k)
1/2
で与えられる。
【0004】
多数の死者と大きな被害をもたらした阪神・淡路大震災(1995年1月)、東日本大震災(2011年3月)、或いは熊本地震(2016年4月)などは、周期が0.2~1秒程度の短周期成分が卓越した地震動であった。このような短周期成分が卓越した速い地震動を、以後「通常の地震動」と呼ぶことにする。
【0005】
多くの免震テーブル系(機器を搭載した免震テーブルを指す)は、主として通常の地震動を対象としており、機器搭載時の固有周期が2~4秒となるように設計されている。
【0006】
固有周期が2~4秒となるように設計された免震テーブル系は、通常の地震動に対しては有効で、地震動の最大加速度を1/5~1/10程度に低減させるとされている。
【0007】
しかしながら、この免震テーブル系に、周期が2秒以上のゆっくりとした卓越成分を含む地震動(以後、長周期地震動と呼ぶ)が到来して、地震動の卓越成分と免震テーブル系の固有周期がほぼ一致すると、 免震テーブル系は共振し、許容変位範囲を超えて大きく振動することになる。
【0008】
長周期地震動は、これまでにも、幾つかの大地震時にその発生が認められている。例えば、東日本大震災時には、震源から約800km離れた大阪に長周期地震動が到来し、咲洲庁舎(55階建て)が共振して、横に大きく揺れたことが報告されている。
【0009】
また、南海トラフに沿った巨大地震が発生すると、東京、名古屋、大阪の3大都市圏には、長周期地震動が到来するであろうと予想されている。
【0010】
通常の地震動に対して高い免震効果を持つように設計された免震テーブル系が、長周期地震動によって共振することを抑制するためには、次の二つの方法が考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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