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公開番号2025054938
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023164184
出願日2023-09-27
発明の名称バルブおよび緩衝器
出願人カヤバ株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/348 20060101AFI20250401BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】開弁動作を滑らかにしつつも劣化しにくいバルブおよび緩衝器を提供する。
【解決手段】本発明のバルブV1は、ポート1cを有する弁座部材1と、円環状であって内周を固定端とし、外周を自由端として自由端側の撓みが許容されるとともに弁座部材1に積層されるディスク2とを備え、ディスク2は、同一円周上に周方向に間欠的に3つ以上設けられて一部または全部の周方向長さが異なる円弧状孔h1,h2,h3を有し、周方向長さが異なる円弧状孔h1,h2同士および円弧状孔h2,h3同士の周方向で対向する固定端側の角部h1b,h2a同士のR形および角部h2b,h3aのR形の大きさは、周方向長さが短い円弧状孔h2よりも周方向長さが長い円弧状孔h1,h3の方が大きくなっている。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
ポートを有する弁座部材と、
円環状であって、外周と内周との一方を固定端とし、前記外周と前記内周の他方を自由端として前記自由端側の撓みが許容されるとともに前記弁座部材に積層されるディスクとを備え、
前記ディスクは、同一円周上に周方向に間欠的に2つ以上設けられて一部または全部の周方向長さが異なる円弧状孔を有し、
周方向長さが異なる円弧状孔同士の周方向で対向する固定端側の角部同士のR形或いはC形の大きさは、周方向長さが短い円弧状孔よりも周方向長さが長い円弧状孔の方が大きい
ことを特徴とするバルブ。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記円弧状孔の固定端側のR形或いはC形の大きさは、周方向長さが長いほど大きい
ことを特徴とする請求項1に記載のバルブ。
【請求項3】
シリンダと、
前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるロッドと、
前記ロッドの先端に連結されるとともに前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されて前記シリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンと、
請求項1または2に記載のバルブとを備え、
前記ピストンが前記弁座部材とされ、
前記バルブは、前記ピストンの伸側室側に積層される
ことを特徴とする緩衝器。
【請求項4】
シリンダと、
前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるロッドと、
前記ロッドの先端に連結されるとともに前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されて前記シリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンと、
前記シリンダの端部に設けられて前記圧側室と前記シリンダの外方に形成されるリザーバとを区画するバルブケースと、
請求項1または2に記載のバルブとを備え、
前記バルブケースが前記弁座部材とされ、
前記バルブは、前記バルブケースの圧側室側に積層される
ことを特徴とする緩衝器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブおよび緩衝器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
緩衝器は、たとえば、車両における乗心地を向上する目的で、車両における車体と車軸との間に介装されて使用され、伸縮時に発揮する減衰力で車体および車輪の振動を抑制する。
【0003】
このような緩衝器は、たとえば、シリンダと、シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるピストンロッドと、ピストンロッドの先端に連結されてシリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンと、シリンダを覆ってシリンダとの間にリザーバを形成する外筒と、シリンダの端部に嵌合されて圧側室とリザーバとを区画するバルブケースと、バルブケースとバルブケースに積層されてバルブケースに設けたポートを開閉するディスクとで構成されるバルブとを備えるものがある。
【0004】
バルブは、たとえば、円環状であってバルブケースの軸心部を貫くセンターロッドの外周に固定される内周部と、内周部の外周側に配置されてバルブケースのポートを開閉する円環状の外周部と、内周部と外周部とを接続するブリッジとを備えており、緩衝器が伸長作動して作動油がリザーバから圧側室へ移動する際にブリッジを大きく撓ませて外周部をポートから大きく離間させて抵抗を殆ど与えることなく作動油の通過を許容する逆止弁として機能する(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開平7‐22147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のバルブにおけるディスクでは、1つのブリッジで内周部と外周部とを接続しているが、図6に示すように、ディスク100に複数の円弧状の孔101,102,103を間欠的に設けて隣り合う孔間に複数のブリッジ104,105,106を設けるとともに孔101,102,103の周方向長さを不均等にして、周方向でディスク100の外周部107の撓み易さに変化をつけて撓み易い部分から開弁させることによって開弁動作を滑らかにすることがある。
【0007】
このように円弧状孔の周方向長さを不等にすることによってディスクの開弁動作が滑らかになるが、周方向長さが長い円弧状の外周部の方が周方向長さが短い円弧状孔の外周部よりもバルブケースからより大きく離間するため、長い円弧状と短い円弧状孔とで挟まれるブリッジの内周部側の付け根部分に応力が集中して劣化しやすくなる心配がある。
【0008】
そこで、本発明は、開弁動作を滑らかにしつつも劣化しにくいバルブおよび緩衝器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明のバルブは、ポートを有する弁座部材と、円環状であって、外周と内周との一方を固定端とし、外周と内周の他方を自由端として自由端側の撓みが許容されるとともに弁座部材に積層されるディスクとを備え、ディスクは、同一円周上に周方向に間欠的に2つ以上設けられて一部または全部の周方向長さが異なる円弧状孔を有し、周方向長さが異なる円弧状孔同士の周方向で対向する固定端側の角部同士のR形或いはC形の大きさは、周方向長さが短い円弧状孔よりも周方向長さが長い円弧状孔の方が大きい。
【0010】
このように構成されたバルブでは、ディスクにおける円弧状孔の一部または全部の周方向長さが異なっているので、円弧状孔の周方向長さに応じて自由端の周方向の剛性に高低差を設けることができ、滑らかな開弁動作を実現できる。そして、バルブでは、周方向長さが異なる円弧状孔同士の周方向で対向する固定端側の角部同士のR形の大きさは、周方向長さが短い円弧状孔よりも周方向長さが長い円弧状孔の方が大きくなっているので、円弧状孔間のブリッジの固定端側の付け根の幅が隣接する円弧状孔の周方向長さに応じて広くなるのでブリッジに捩じりが作用してもブリッジの応力を緩和できる。
(【0011】以降は省略されています)

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