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公開番号
2025035214
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023142125
出願日
2023-09-01
発明の名称
運動案内装置
出願人
THK株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F16C
29/06 20060101AFI20250306BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】複数のセパレートリテーナによって少なくとも2列のボールの配列を維持することができ、ターン路におけるセパレートリテーナの弾性変形を抑制できる運動案内装置を提供する。
【解決手段】循環路に少なくとも2列のボール6が配置される運動案内装置において、少なくとも2列のボール6を回転自在に保持する複数のセパレートリテーナ21a,21bを設ける。一方のセパレートリテーナ21aは、一方の列L1の1つのボール6aと他方の列L2の2つのボール6bの合計3つのボール6を保持する。他方のセパレートリテーナ21bは、他方の列L2の1つのボール6bと一方の列L1の2つのボール6aの合計3つのボール6を保持する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
レールと、
前記レールに対して相対移動可能なキャリッジと、
前記レールと前記キャリッジとの間の転動路、前記キャリッジの戻し路、前記キャリッジのターン路を含む循環路に配置される少なくとも2列のボールと、を備える運動案内装置において、
前記少なくとも2列のボールを回転自在に保持する複数のセパレートリテーナを設け、
一方のセパレートリテーナは、一方の列の1つのボールと他方の列の2つのボールの合計3つのボールを保持し、
他方のセパレートリテーナは、前記他方の列の1つのボールと前記一方の列の2つのボールの合計3つのボールを保持する運動案内装置。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記一方のセパレートリテーナは、
前記一方の列の1つのボールの進行方向の両端に設けられる一対の第1間座部と、
前記他方の列の2つのボール間に設けられる第2間座部と、
前記2列のボール間に設けられ、前記第1間座部と前記第2間座部よりも薄い中間部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の運動案内装置。
【請求項3】
前記一方のセパレートリテーナの平面視において、
前記一方のセパレートリテーナは、前記一方の列の1つのボールの幅方向の外側に設けられる第1バンド部と、
前記他方の列の2つのボールの幅方向の外側に設けられる第2バンド部と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の運動案内装置。
【請求項4】
前記一方のセパレートリテーナは、前記一方の列の1つのボールの全周を囲むことを特徴とする請求項1又は2に記載の運動案内装置。
【請求項5】
前記一方のセパレートリテーナは、前記他方の列の2つのボールそれぞれを半周より長くかつ1周未満囲むことを特徴とする請求項1又は2に記載の運動案内装置。
【請求項6】
前記第1間座部の前記一方の列の1つのボールとは反対側の進行方向の端面が、平面又は凸面に形成されることを特徴とする請求項2又は3に記載の運動案内装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、循環路に少なくとも2列のボールが配置される運動案内装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ベースに対してテーブル等が直線運動するのを案内する運動案内装置が知られている。運動案内装置は、レールと、レールに対して相対移動するキャリッジと、を備える。レールとキャリッジとの間には、複数のボールが転がり運動可能に介在する。ボールは、レールとキャリッジとの間の転動路、キャリッジの戻し路、キャリッジのターン路を含む循環路を循環する。
【0003】
循環路に少なくとも2列のボールを配置した運動案内装置が提案されている(特許文献1参照)。この運動案内装置によれば、キャリッジのウェービング(キャリッジのボール通過振動)を低減することができ、案内の高精度化を図ることができる。
【0004】
循環路の少なくとも2列のボールを保持する方式には、連結リテーナ方式が存在する。連結リテーナ方式においては、少なくとも2列のボールの全てが連結リテーナによって一連に保持される。一方、総ボール方式においては、循環路には少なくとも2列のボールのみが配置されていて、連結リテーナは配置されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-055670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
連結リテーナ方式を採用すれば、循環路における少なくとも2列のボールの配列を維持することができる。しかし、連結リテーナ方式においては、ターン路で連結リテーナが弾性変形を強いられるという課題がある。このため、連結リテーナに繰り返し弾性変形に対して耐久性がある材質を使用する必要がある。
【0007】
総ボール方式においては、少なくとも2列のボールの配列を維持するために、循環路とボールとのクリアランスの設計値、公差等が厳しく制約されてしまうという課題がある。
【0008】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、複数のセパレートリテーナによって少なくとも2列のボールの配列を維持することができ、ターン路におけるセパレートリテーナの弾性変形を抑制できる運動案内装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、レールと、前記レールに対して相対移動可能なキャリッジと、前記レールと前記キャリッジとの間の転動路、前記キャリッジの戻し路、前記キャリッジのターン路を含む循環路に配置される少なくとも2列のボールと、を備える運動案内装置において、前記少なくとも2列のボールを回転自在に保持する複数のセパレートリテーナを設け、一方のセパレートリテーナは、一方の列の1つのボールと他方の列の2つのボールの合計3つのボールを保持し、他方のセパレートリテーナは、前記他方の列の1つのボールと前記一方の列の2つのボールの合計3つのボールを保持する運動案内装置である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、少なくとも2列のボールを回転自在に保持する複数のセパレートリテーナを設けるので、少なくとも2列のボールの配列を維持できる。また、本発明は、3点(3つのボールの中心)によって平面が決定されるという原理を利用しており、セパレートリテーナが合計3つのボールを保持するので、ターン路におけるセパレートリテーナの弾性変形を抑制できる。これに対して、セパレートリテーナが4つ以上のボールを保持すると、ターン路において4つ以上のボールの中心を平面内に配置しにくいので、セパレートリテーナが弾性変形し易くなる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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