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公開番号
2025018160
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023121642
出願日
2023-07-26
発明の名称
電子写真部材及び電子写真画像形成装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
G03G
15/16 20060101AFI20250130BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】環境に対する配慮に優れ、かつ、長期に亘って高品位な電子写真画像の形成に資する電子写真部材。
【解決手段】少なくとも基層31及び表面層32を有する電子写真部材であって、該表面層は、下記A、B、及びCを含有する、ことを特徴とする電子写真部材。
A:下記式(I)で示される構造及び下記式(II)で示される構造を有する化合物1、
B:パーフルオロポリエーテル、C:結着樹脂
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【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも基層及び表面層を有する電子写真部材であって、
該表面層は、下記A、B、及びCを含有する、ことを特徴とする電子写真部材。
A:下記式(I)で示される構造及び下記式(II)で示される構造を有する化合物1
B:パーフルオロポリエーテル
C:結着樹脂
TIFF
2025018160000023.tif
95
153
式(I)中、R
11
は水素原子又はメチル基を示し、R
12
は単結合又は炭素数1~3のアルキレン基を示し、Rf
1
は炭素数1~4のパーフルオロアルキル基を示し、式(II)中、R
21
は水素原子又はメチル基を示し、R
22
は単結合又は炭素数1~3のアルキレン基を示し、Rt
1
は複環式のモノテルペンを有する構造を示す。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記複環式のモノテルペンを有する構造が下記式(Rt1-1)で示される、請求項1に記載の電子写真部材。
TIFF
2025018160000024.tif
28
153
【請求項3】
前記Rf
1
は炭素数3又は4のパーフルオロアルキル基を示す、請求項1に記載の電子写真部材。
【請求項4】
前記結着樹脂は、(メタ)アクリル樹脂及びエポキシ樹脂からなる群から選択される少なくとも一の樹脂を含む請求項1に記載の電子写真部材。
【請求項5】
前記化合物1の重量平均分子量が15000~80000である、請求項1に記載の電子写真部材。
【請求項6】
前記表面層から前記パーフルオロポリエーテルを除去して、前記パーフルオロポリエーテルが除去された表面層を作製したとき、
前記パーフルオロポリエーテルが除去された該表面層は、その外表面に開口を有する空隙を有し、
該空隙の総体積の、前記パーフルオロポリエーテルが除去された該表面層が中実であると仮定したときの体積に対する比率(空隙体積率)が、8.0~25.0%である、請求項1に記載の電子写真部材。
【請求項7】
前記パーフルオロポリエーテルが除去された前記表面層の前記外表面の単位面積(1μm
2
)あたりの前記開口の面積の総和の割合が、10.0~35.0%である、請求項6に記載の電子写真部材。
【請求項8】
前記パーフルオロポリエーテルが除去された前記表面層の前記外表面の単位面積(1μm
2
)あたりの前記開口の個数が、10~500個である、請求項7に記載の電子写真部材。
【請求項9】
前記表面層において、前記パーフルオロポリエーテルを含むドメインと、前記結着樹脂と、が相分離している、請求項1に記載の電子写真部材。
【請求項10】
前記電子写真部材が、エンドレス形状を有する電子写真ベルトである、請求項1に記載の電子写真部材。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
複写機やプリンタなどの電子写真画像形成装置において中間転写部材などに用いられる電子写真部材、及び電子写真部材を具備する電子写真画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置においては、中間転写部材として中間転写ベルト上にイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの各色のトナー像を重ね合わせた後に、紙上に一括転写することで、フルカラー画像を得るタンデム方式が広く採用されている。
【0003】
ここで用いられる中間転写ベルトとしては半導電性のベルトが一般的で、代表的なものとしてはポリイミド及びポリアミドイミドのような樹脂に、カーボンブラックを分散させて形成したベルトが知られている。そうした中で、高速及び高耐久性が求められる電子写真装置においては、中間転写ベルトの更なる転写特性の向上が求められている。その一つとして、中間転写ベルトの表面層中に、表面自由エネルギーが非常に小さい、オイル状のパーフルオロポリエーテル(以降、「PFPE」ともいう)を表面層に含有させることで、表面層の表面へのトナーの付着力を低減させることが提案されている。
【0004】
特許文献1の段落0071には、表面層中のマトリックス樹脂にPFPEをよく分散させるために分散剤として、パーフルオロアルキル鎖と、炭化水素に親和性のある部位と、を有する化合物を用いることが開示されている。PFPEに対する親和性は、パーフルオロアルキル基の炭素数が長いほど高くなる。そのため、PFPEの分散性の観点からは、炭素数が長いパーフルオロアルキル鎖を有する化合物が有利である。
しかしながら、炭素数の長いパーフルオロアルキル鎖を有する化合物が難分解性であり、環境中に残留しやすい。近年、パーフルオロヘキサン酸(PFHxA)のようなフッ素原子が結合した炭素の連続する数が6個の化合物の使用の規制が検討されている。そのため、パーフルオロアルキル鎖部分の分解性が相対的に高い化合物として、フッ素原子が結合した炭素原子の連続する数が4以下となるような構造を有する化合物をPFPEの分散剤に用いることが提案されている。特許文献2は、PFPEの分散剤として、フッ素原子が結合した炭素の連続する数が3個以下となるようにエーテル構造を導入した側鎖を有するアクリル樹脂を用いることを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-231964号公報
特開2022-167788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らの検討によれば、特許文献2に係るフッ素を含有する共重合体は、フッ素原子が結合する炭素原子の連続する数を3個以下としつつ、側鎖部分に多くのフッ素原子を存在させることで、PFPEに対する高い吸着性を確保している。しかしながら、このような構造を有する共重合体は、パーフルオロアルキル鎖をエーテル構造で分断した複雑な構造を有するため、高コストであった。
【0007】
本開示の少なくとも一つの態様は、環境に対する配慮に優れ、かつ、長期に亘って高品位な電子写真画像の形成に資する電子写真部材に向けたものである。また、本開示の少なくとも一つの態様は、高品位な電子写真画像を安定して形成することができる電子写真画
像形成装置に向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の少なくとも一つの態様によれば、少なくとも基層及び表面層を有する電子写真部材であって、
該表面層は、下記A、B、及びCを含有する、電子写真部材が提供される。
A:下記式(I)で示される構造及び下記式(II)で示される構造を有する化合物1
B:パーフルオロポリエーテル
C:結着樹脂
TIFF
2025018160000002.tif
95
153
式(I)中、R
11
は水素原子又はメチル基を示し、R
12
は単結合又は炭素数1~3のアルキレン基を示し、Rf
1
は炭素数1~4のパーフルオロアルキル基を示し、式(II)中、R
21
は水素原子又はメチル基を示し、R
22
は単結合又は炭素数1~3のアルキレン基を示し、Rt
1
は複環式のモノテルペンを有する構造を示す。
【0009】
また、本開示の少なくとも一つの態様によれば、トナー像を担持する像担持体と、該像担持体から1次転写されたトナー像を記録材に2次転写する中間転写部材とを具備し、該中間転写部材が、上記電子写真部材である電子写真画像形成装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本開示の少なくとも一つの態様によれば、環境に対する配慮に優れ、かつ、長期に亘って高品位な電子写真画像の形成に資する電子写真部材を提供することができる。また、本開示の少なくとも一つの態様によれば、高品位な電子写真画像を安定して形成することができる電子写真画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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