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公開番号2025017527
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023120610
出願日2023-07-25
発明の名称搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板
出願人株式会社ヲサメ工業
代理人個人,個人
主分類B05B 13/02 20060101AFI20250130BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】搬送コンベヤにおけるスリット開口部に、隙間なく仕舞板を配列し、必要な部分のみを開くことで隙間の最小化を図った搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板を提供する。
【解決手段】ヒンジ型の仕舞板5が、スリット状開口部4の全長に亘って隙間なくチドリ状に複数配設され、搬送用ハンガー3A又は搬送治具3Bに取り付けられたアタッチメント8が、搬送コンベヤ1の動力により進行方向Kに前記仕舞板5を当接するにしたがって、仕舞板5が順次持ち上げられて開き、アタッチメント8が通過した後には、ヒンジ型の仕舞板5が自重で閉じられ、スリット状開口部4の開口状態が最小限に抑えられる構成である。
【選択図】 図1


特許請求の範囲【請求項1】
塗装ラインや加工ラインの搬送コンベヤにおいて、処理物たるワークが各塗装設備付帯装置内に搬送される際、搬送用ハンガー又は搬送治具と塗装設備付帯装置との干渉回避用に、前記塗装設備付帯置のフレームに設けられた搬送軌跡上のスリット状開口部を仕舞う手段であって、
(a)ヒンジ型の仕舞板が、前記スリット状開口部の全長に亘って隙間なくチドリ状に複数配設され、
(b)前記搬送用ハンガー又は搬送治具に取り付けられたアタッチメントが、前記搬送コンベヤの動力により進行方向に前記仕舞板を当接するにしたがって、前記仕舞板が順次持ち上げられて開き、
(c)前記アタッチメントが通過した後には、前記ヒンジ型の仕舞板が自重で閉じられ、前記スリット状開口部の開口状態が最小限に抑えられる構成であること、
を特徴とする、搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記ヒンジ型の仕舞板が、内向きに先鋭する三角形状部に形成されており、
隣り合う複数の前記ヒンジ型の仕舞板が、チドリ状に接近して配設されることにより、前記スリット状開口部の閉じ状態が維持される構成であること、
を特徴とする、請求項1に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板。
【請求項3】
前記内向きに先鋭する三角形状部の仕舞板の基部に、四角形状の拡張基部がつづいて形成されていること、
を特徴とする、請求項2に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板。
【請求項4】
前記三角形状部の仕舞板の基部が、ヒンジピンを介してヒンジベース部に回動自在に取り付けられていること、
を特徴とする、請求項2に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板。
【請求項5】
前記三角形状部の仕舞板の四角形状の拡張基部が、ヒンジピンを介してヒンジベース部に回動自在に取り付けられていること、
を特徴とする、請求項3に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板。
【請求項6】
前記塗装設備付帯装置のフレームにおける前記スリット状開口部の近傍に固定レールが設けられ、
前記ヒンジ型の仕舞板の前記基部又は拡張基部が、前記ヒンジベース部を介してチドリ状になるように前記固定レールに配設されていること、
を特徴とする、請求項1又は2又は3又は4又は5に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板。
【請求項7】
前記アタッチメントが、円錐形状等の先鋭形状に形成されていること、
を特徴とする、請求項1に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板の技術分野に属し、さらに言えば、塗装ラインや加工ラインの搬送コンベヤにおいて、処理物たるワークが各塗装設備付帯装置内に搬送される際、搬送用ハンガー又は搬送治具と塗装設備付帯装置との干渉回避に設けられた搬送軌跡上のスリット状の開口部を、必要最小限に開く他は閉じるスリット仕舞板に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
塗装ライン・加工ラインに於いて搬送コンベヤにて処理物を各塗装設備付帯装置2内を搬送する際、搬送用ハンガー3A又は搬送治具3Bが塗装設備付帯装置2(前処理装置、塗装ブース、乾燥炉、加工機など)に干渉を避けるために、搬送軌跡上に設けたスリット状の開口部4に隙間Pを開ける必要が生じる(図8、図9参照)。
しかし、前記のように設けた隙間Pによって、外気からのゴミ物の混入、前処理装置内からの湯気・ミストの飛散、塗装ブースでのコンベヤに付着したゴミ物落下、塗料ミストのコンベヤへの付着、乾燥炉での熱の逃げ、加工機でのミスト飛散などが作業環境を悪化させてしまう。
そこで、図8A~Dのような前記隙間Pの狭小化対策を実施している。図8Aはフロアコンベアにおいて隙間Pを仕舞う仕切板の例、同図8BとCはオーバーヘッドコンベヤにおいて隙間Pを仕舞う仕切板の例、図8Dはオーバーヘッドコンベヤにおいて隙間Pを仕舞うブラシシールによる例である。同図中、下記の本発明と同じ符号は援用しているが、符号Sは仕切板、符号Bはブラシシールをそれぞれ示している。
【0003】
前記の仕切り板の技術として、例えば下記特許文献1には、同文献1の符号を援用すると、ハンガロッド11Aの中間にある垂直部分にほぼ長方形のシール板13が固定又はその重心部分で前後方向に多少の自由度が与えられて支持され、シール板13はその前後端で互いに順次重なってほぼ連続の面を形成するように取り付けられ、処理空間の上部には連続したシール板13を左右両側から取り囲むようにしたシール板収納室6が設けられている。このシール板収納室6のスリット部を構成する上下左右の板及びシール板13の左右両側によりシール性を向上するためのラビリンスが形成された、コンベヤ部に連続したシール板を用いた塗装装置が開示されている(同文献1の請求項1、図1、図2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-277577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来の仕切り板SやブラシシールBを設けることにより、隙間Pを閉じる手段は、破損、経年劣化等により全体を更新する必要がある上、効率が悪い。
特に、図9に詳しく図示したブラシシールBによる場合、経年使用すると、図10に搬送コンベヤ1の上方部の様子を示したように、ブラシシールBの上方や前後方向に当該ブラシが折曲がるように変形してしまう。その結果、生じた隙間Pから塗装設備付帯装置2内での処理、例えば塗装ミストの上方への飛散が生じ、問題となっている。
したがって、本発明は上記課題に鑑みて案出されたものであり、その目的は、搬送コンベヤにおけるスリット状開口部に、隙間なく仕舞板を配列し、必要な部分のみ仕舞板を開くことで隙間の最小化を実現し、作業環境の保全を図った搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、塗装ラインや加工ラインの搬送コンベヤ1において、処理物たるワークWが各塗装設備付帯装置2内に搬送される際、搬送用ハンガー3A又は搬送治具3Bと塗装設備付帯装置との干渉回避用に、前記塗装設備付帯装置2のフレーム20に設けられた搬送軌跡上のスリット状開口部4を仕舞う手段であって、
(a)ヒンジ型の仕舞板5が、前記スリット状開口部4の全長に亘って隙間なくチドリ状に複数配設され、
(b)前記搬送用ハンガー3A又は搬送治具3Bに取り付けられたアタッチメント8が、前記搬送コンベヤ1の動力により進行方向Kに前記仕舞板5を当接するにしたがって、前記仕舞板5が順次持ち上げられて開き、
(c)前記アタッチメント8が通過した後には、前記ヒンジ型の仕舞板5が自重で閉じられ、前記スリット状開口部4の開口状態が最小限に抑えられる構成であること、
を特徴とする、搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板である。
【0007】
請求項2に記載した発明は、前記ヒンジ型の仕舞板5が、内向きに先鋭する三角形状部50に形成されており、
隣り合う複数の前記ヒンジ型の仕舞板5が、チドリ状に接近して配設されることにより、前記スリット状開口部4の閉じ状態が維持される構成であること、
を特徴とする、請求項1に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板である。
【0008】
請求項3に記載した発明は、前記内向きに先鋭する三角形状部50の仕舞板5の基部51に、四角形状の拡張基部52がつづいて形成されていること、
を特徴とする、請求項2に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板である。
【0009】
請求項4に記載した発明は、前記三角形状部50の仕舞板5の基部51が、ヒンジピン6を介してヒンジベース部7に回動自在に取り付けられていること、
を特徴とする、請求項2に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板である。
【0010】
請求項5に記載した発明は、前記三角形状部50の仕舞板5の四角形状の拡張基部52が、ヒンジピン6を介してヒンジベース部7に回動自在に取り付けられていること、
を特徴とする、請求項3に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板である。
(【0011】以降は省略されています)

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