TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025017345
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-05
出願番号
2024116763
出願日
2024-07-22
発明の名称
積層フィルム
出願人
ユニチカ株式会社
代理人
弁理士法人森本国際特許事務所
主分類
B32B
27/34 20060101AFI20250129BHJP(積層体)
要約
【課題】熱処理後の黄変が抑制された耐熱性に優れたフィルムを提供する。
【解決手段】少なくとも基材フィルム(X)と無機薄膜層(Y)を有する積層フィルムであって、基材フィルム(X)が半芳香族ポリアミドフィルムであり、250℃×5分間の条件で熱処理したときの黄色度(YI
B
)が、5.50以下であり、熱処理する前の黄色度(YI
A
)に対する比で表わされる黄変度(YI
B
/YI
A
)が、1.60以下であることを特徴とする積層フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも基材フィルム(X)と無機薄膜層(Y)を有する積層フィルムであって、
基材フィルム(X)が半芳香族ポリアミドフィルムであり、
250℃×5分間の条件で熱処理したときの黄色度(YI
B
)が、5.50以下であり、熱処理する前の黄色度(YI
A
)に対する比で表わされる黄変度(YI
B
/YI
A
)が、1.60以下であることを特徴とする積層フィルム。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
23℃×50%RHから23℃×90%RHに湿度環境を変化させた際に測定される、積層フィルムの長手方向の吸湿伸び率および幅方向の吸湿伸び率が、それぞれ0.2%以下であることを特徴とする請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項3】
JIS K7129-1法に準拠して測定した40℃×90%RHにおける積層フィルムの水蒸気透過度が5.5g/(m
2
・d)以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の積層フィルム。
【請求項4】
基材フィルム(X)の第1の面側に無機薄膜層(Y)を有し、かつ、基材フィルム(X)の第2の面側にも無機薄膜層(Y)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の積層フィルム。
【請求項5】
半芳香族ポリアミドフィルムが二軸配向されたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の積層フィルム。
【請求項6】
基材フィルム(X)と無機薄膜層(Y)が隣接していることを特徴とする請求項1または2に記載の積層フィルム。
【請求項7】
請求項1または2に記載の積層フィルムを含む銅張積層板。
【請求項8】
請求項1または2に記載の積層フィルムを使用したLED実装基板。
【請求項9】
請求項8に記載のLED実装基板を使用したLEDディスプレイ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基材フィルムと無機薄膜層を有する積層フィルムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、発光ダイオード(LED)素子を用いたLEDディスプレイや、有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子を用いた有機ELディスプレイの実用化が進んでいる。素子実装基板には、従来ガラス基板が用いられてきたが、より一層の薄型化、軽量化、フレキシブル性などが要求され、樹脂フィルム基板の採用が検討されている。
LED用基板には、LED素子のハンダ付けによる実装時やLED発光時の高温に耐え得るように、耐熱性が高いことが求められる。また、高温でも寸法変化し難いように、熱収縮率が低いことが求められる。このような観点から、LED用基板の材料として、半芳香族ポリアミドフィルムを用いることが検討されており、例えば、特許文献1には、ディスプレイ材料の基板として好適に使用できる半芳香族ポリアミドフィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/230806号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
LED用基板に回路を形成した後の基板フィルムには、ハンダに耐え得るとともに、熱処理後の黄変が抑制された耐熱性が求められている。
本発明の課題は、LED実装基板として使用可能な、熱処理後の黄変が抑制された耐熱性(以下、単に「耐熱性」ともいう)に優れたフィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、特定の無機薄膜層を有する積層フィルムが、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は下記の通りである。
【0006】
(1)少なくとも基材フィルム(X)と無機薄膜層(Y)を有する積層フィルムであって、
基材フィルム(X)が半芳香族ポリアミドフィルムであり、
250℃×5分間の条件で熱処理したときの黄色度(YI
B
)が、5.50以下であり、
熱処理する前の黄色度(YI
A
)に対する比で表わされる黄変度(YI
B
/YI
A
)が、1.60以下であることを特徴とする積層フィルム。
(2)23℃×50%RHから23℃×90%RHに湿度環境を変化させた際に測定される、積層フィルムの長手方向の吸湿伸び率および幅方向の吸湿伸び率が、それぞれ0.2%以下であることを特徴とする(1)に記載の積層フィルム。
(3)JIS K7129-1法に準拠して測定した40℃×90%RHにおける積層フィルムの水蒸気透過度が5.5g/(m
2
・d)以下であることを特徴とする(1)または(2)に記載の積層フィルム。
(4)基材フィルム(X)の第1の面側に無機薄膜層(Y)を有し、かつ、基材フィルム(X)の第2の面側にも無機薄膜層(Y)を有することを特徴とする(1)または(2)に記載の積層フィルム。
(5)半芳香族ポリアミドフィルムが二軸配向されたものであることを特徴とする(1)または(2)に記載の積層フィルム。
(6)基材フィルム(X)と無機薄膜層(Y)が隣接していることを特徴とする(1)または(2)に記載の積層フィルム。
(7)上記(1)または(2)に記載の積層フィルムを含む銅張積層板。
(8)上記(1)または(2)に記載の積層フィルムを使用したLED実装基板。
(9)上記(8)に記載のLED実装基板を使用したLEDディスプレイ。
【発明の効果】
【0007】
本発明の積層フィルムは、耐熱性に優れるため、フレキシブルLEDディスプレイのLED実装基板、有機EL等の光学基板、フレキシブルプリント配線板、フレキシブルフラットケーブルなどの電子基板材料、フレキシブルプリント配線用カバーレイフィルムなどとして、好適に使用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の積層フィルムは、少なくとも基材フィルム(X)と無機薄膜層(Y)を有する積層フィルムであって、基材フィルム(X)は、半芳香族ポリアミドフィルムであり、積層フィルムは、250℃×5分間の条件で熱処理したときの黄色度(YI
B
)が5.50以下であり、熱処理する前の黄色度(YI
A
)に対する比で表わされる黄変度(YI
B
/YI
A
)が1.60以下である。
【0009】
<基材フィルム(X)>
本発明の積層フィルムを構成する基材フィルム(X)は、半芳香族ポリアミドフィルムである。半芳香族ポリアミドは、耐熱性、耐屈曲性などの機械特性のバランスに優れ、半芳香族ポリアミドを製膜してなるフィルムは透明性を有する。
【0010】
(半芳香族ポリアミド)
本発明において、半芳香族ポリアミドフィルムを構成する半芳香族ポリアミドは、ジカルボン酸成分とジアミン成分とから構成され、ジカルボン酸成分またはジアミン成分中に芳香族成分を有する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ユニチカ株式会社
積層フィルム
8日前
東レ株式会社
積層体
8か月前
東レ株式会社
積層体
8か月前
東レ株式会社
積層体
29日前
東レ株式会社
積層体
4か月前
東レ株式会社
積層体
7か月前
東レ株式会社
積層体
7か月前
東レ株式会社
フィルム
4か月前
東レ株式会社
積層構造体
14日前
東レ株式会社
多層成形品
9か月前
東レ株式会社
積層フィルム
10か月前
個人
生地
10か月前
東レ株式会社
積層フィルム
今日
東レ株式会社
積層フィルム
9か月前
アイカ工業株式会社
化粧板
5か月前
アイカ工業株式会社
化粧板
4か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
10か月前
セーレン株式会社
導電性編物
10か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
9か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
9か月前
三菱製紙株式会社
離型フィルム
9か月前
東ソー株式会社
蓋材用フィルム
2か月前
日本バイリーン株式会社
表面材
7か月前
ダイニック株式会社
ターポリン
6か月前
株式会社エフコンサルタント
面材
9か月前
東レ株式会社
電子機器筐体用部材
24日前
三洋化成工業株式会社
複層硬化膜
9か月前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
8か月前
株式会社 スワコー
光学フィルム
9か月前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
9か月前
個人
加熱調理に利用可能な鉄製品
1か月前
東レ株式会社
電子機器筐体用部材
24日前
東レ株式会社
サンドイッチ構造体
4か月前
東洋紡株式会社
包装用積層フィルム
10か月前
菊地シート工業株式会社
遮熱シート
8日前
株式会社カネカ
保護フィルム積層体
5か月前
続きを見る
他の特許を見る