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公開番号2025016974
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023119825
出願日2023-07-24
発明の名称エレベーターのワイヤロープ探傷装置
出願人株式会社日立ビルシステム
代理人弁理士法人信友国際特許事務所
主分類B66B 5/00 20060101AFI20250129BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】ワイヤロープの変位に応じて探傷部を確実に追従させることができるエレベーターのワイヤロープ探傷装置を提供する。
【解決手段】ワイヤロープ探傷装置10は、検査ユニット2と、検査ユニット2を支持する支持ユニット30と、を備えている。支持ユニット30は、取付けブラケット31と、第1支持部35と、第2支持部36と、第3支持部37と、支持棒32と、を備えている。取付ブラケット31は、エレベーターが設置された昇降路内に設置される。第1支持部35は、取付ブラケット31に設けられる。第2支持部36は、第1支持部35に回動部34を介して回動可能に連結される。第3支持部37は、第2支持部36に伸縮連結部33を介して伸縮可能に連結される。支持棒32は、第3支持部37に取り付けられ、検査ユニット2を支持する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
エレベーターのワイヤロープを検査するワイヤロープ探傷装置において、
前記ワイヤロープの損傷を検査する探傷部を有する検査ユニットと、
前記検査ユニットを支持する支持ユニットと、を備え、
前記支持ユニットは、
前記エレベーターが設置された昇降路内に設置される取付ブラケットと、
前記取付ブラケットに設けられた第1支持部と、
前記第1支持部に回動部を介して回動可能に連結される第2支持部と、
前記第2支持部に伸縮連結部を介して伸縮可能に連結される第3支持部と、
前記第3支持部に取り付けられ、前記検査ユニットを支持する支持棒と、
を備えたエレベーターのワイヤロープ探傷装置。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記回動部には、前記第2支持部を前記第1支持部に対して所定の位置に向けて付勢する弾性部材が設けられ、
前記伸縮連結部には、前記第3支持部を前記第2支持部に対して所定の位置に向けて付勢する弾性部材が設けられる
請求項1に記載のエレベーターのワイヤロープ探傷装置。
【請求項3】
前記検査ユニットは、前記支持棒の軸方向に沿って移動可能に前記支持棒に支持される
請求項1に記載のエレベーターのワイヤロープ探傷装置。
【請求項4】
前記検査ユニットは、前記エレベーターの前記ワイヤロープの本数に応じて、複数設けられ、
前記支持棒は、その軸方向が複数の前記ワイヤロープが並べられた方向と平行に配置され、
前記支持棒には、複数の前記検査ユニットが支持される
請求項3に記載のエレベーターのワイヤロープ探傷装置。
【請求項5】
前記検査ユニットは、前記支持棒に取り付けられる連結治具を有し、
複数の前記検査ユニットにおける隣接する2つの検査ユニットの前記連結治具の間には、弾性部材が介在される
請求項4に記載のエレベーターのワイヤロープ探傷装置。
【請求項6】
前記支持棒は、円柱状に形成され、
前記連結治具は、前記支持棒を中心に回動可能に前記支持棒に支持される
請求項5に記載のエレベーターのワイヤロープ探傷装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベーターのワイヤロープ探傷装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、エレベーターの主ロープは、複数本の鋼線(以下「素線」と称する。)を撚って構成されたストランドを、複数本撚って構成されている。このような主ロープ(ワイヤロープ)は、巻上機の綱車を通過する際の曲げや接触に起因する疲労や摩耗により、素線が少しずつ破断していく。そして、素線の破断数が所定の基準値を超えたときに、主ロープの交換が行なわれる。
【0003】
そのため、定期的な検査により、素線の破断数を計測し、主ロープが安全に使用できるか否かを評価する必要がある。そして、破断数の基準は、単位長さあたりの素線切れ数で規定され、主ロープの構造(ストランド数や素線径など)によりそれぞれ規定されている。
【0004】
この素線の損傷状態を調査する方法として、例えば、漏洩磁束法を用いた探傷装置が用いられている。漏洩磁束法は、主ロープを長手方向に磁化して、破断した素線部分(以下、損傷部)から漏洩した磁束をセンサで検出して、破断の有無を検査する方法である。
【0005】
この種の従来技術としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、機械台に取り付けられた一対の第1支持具と、これら第1支持具に設けられた第2支持具と、一側が第2支持具に回動自在に設けられ、他側には第4支持具が設けられた技術が記載されている。また、特許文献1には、一側と他側の相対距離が可変な構成の第3支持具と、この第3支持具の他側に設けられ、ロープテスタを支持する第4支持具と、第3支持具の他側に位置調節可能に設けられ、ロープテスタに接触可能な構成の第5支持具とを備えた技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-56657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
また、主ロープであるワイヤロープを移動させる際に、巻上機の綱車に、乗りかごや釣合おもり、又は乗りかごや釣合おもりに設けたプーリが近づくにつれて、ワイヤロープにフリートアングルといわれる角度が付き、ワイヤロープが大きく変位する。しかしながら、特許文献1に記載された技術では、ワイヤロープの微小な振動や揺れなどに対しては探傷部を追従させることができるが、フリートアングルによる大きなワイヤロープの変位に対しては、探傷部を追従させることができていなかった。その結果、特許文献1に記載された技術では、探傷部がワイヤロープから離れ、安定した検査を行うことができない、という問題を有していた。
【0008】
本目的は、上記の問題点を考慮し、ワイヤロープの変位に応じて探傷部を確実に追従させることができるエレベーターのワイヤロープ探傷装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決し、本目的を達成するため、エレベーターのワイヤロープ探傷装置は、エレベーターのワイヤロープを検査するワイヤロープ探傷装置である。ワイヤロープ探傷装置は、ワイヤロープの損傷を検査する探傷部を有する検査ユニットと、検査ユニットを支持する支持ユニットと、を備えている。支持ユニットは、取付けブラケットと、第1支持部と、第2支持部と、第3支持部と、支持棒と、を備えている。取付ブラケットは、エレベーターが設置された昇降路内に設置される。第1支持部は、取付ブラケットに設けられる。第2支持部は、第1支持部に回動部を介して回動可能に連結される。第3支持部は、第2支持部に伸縮連結部を介して伸縮可能に連結される。支持棒は、第3支持部に取り付けられ、検査ユニットを支持する。
【発明の効果】
【0010】
上記構成のエレベーターのワイヤロープ探傷装置によれば、ワイヤロープの変位に応じて探傷部を確実に追従させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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