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公開番号
2025016766
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-04
出願番号
2024195577,2023084283
出願日
2024-11-08,2018-12-12
発明の名称
プルーフ検証に基づいてオフ・チェーン・データを認証するシステム及び方法
出願人
エヌチェーン ライセンシング アーゲー
代理人
弁理士法人ITOH
主分類
H04L
9/32 20060101AFI20250128BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】ブロックチェーン技術に関連し、スクリプトで検証することが可能なプルーフ・オブ・カンバセーションを生成し、リコースの場合にも利用することが可能な情報を提供する方法及びシステムを提供する。
【解決手段】コンピュータで実行する方法は、コンピューティング・エンティティとの暗号で保護された通信セッションを確立し、ブロックチェーン・ネットワークに公開されているプログラムの実行をコントロールする入力データを含むコミュニケーションを、暗号で保護された通信セッションで受信し、データを含む一群のコミュニケーションが暗号で保護された通信セッションで生じたことの第1証明を受信し、受信した入力データに少なくとも部分的に基づいて、プログラムの適正実行のプルーフと、データがデータ・ソースから受信されたことの第2証明とを生成し、プログラムの適正実行のプルーフを他のコンピュータ・システムに提供する。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
コンピュータで実行される方法であって:
コンピューティング・エンティティとの暗号で保護された通信セッションを確立するステップ;
プログラムの実行をコントロールする入力データを含む第1のコミュニケーションを、前記暗号で保護された通信セッションで受信するステップ;
一群のコミュニケーションが前記暗号で保護された通信セッションで生じたことの第1証明を受信するステップであって、前記一群のコミュニケーションは前記入力データを含む前記第1のコミュニケーションを含む、ステップ;
受信した入力データに少なくとも部分的に基づいて、前記プログラムの適正実行のプルーフと、前記入力データは前記第1のコミュニケーションに含まれていたことの第2証明とを生成するステップ;
前記プログラムの適正実行のプルーフをブロックチェーンにブロードキャストするステップ;及び
前記第2証明を前記プログラムの当事者に送信するステップ;
を含む、コンピュータで実行される方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記第1証明は、マークル・ツリーのルート・ノードに少なくとも部分的に基づく値を有し、前記マークル・ツリーは、前記一群のコミュニケーション及び一群のソルト値から決定される一群のリーフ・ノードを含む、請求項1に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項3】
前記一群のコミュニケーションの各コミュニケーションは、前記コミュニケーションが受信されたか又は送信されたかに基づいて決定される対応する中間ノードを含む、請求項2に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項4】
前記第1証明の値は、少なくとも前記一群のコミュニケーションの時間間隔及び前記マークル・ツリーのルート・ノードから生成される暗号ハッシュ出力に少なくとも部分的に更に基づいている、請求項2又は3に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項5】
前記第2証明は前記マークル・ツリーのマークル・パスに少なくとも部分的に基づいており、前記マークル・パスは前記マークル・ツリーの一群のノードの値を含み、前記一群のノードの値は前記マークル・ツリーの前記ルート・ノードの値を計算するのに十分である、請求項2~4のうちの何れか1項に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項6】
前記マークル・パスの前記一群のノードは、前記マークル・ツリーのそれぞれのリーフではなくルートでもない深さで厳密に1つのノードを含む、請求項5に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項7】
前記プログラムは2人以上の当事者により合意される一群のルールを含み、前記方法は、前記コンピューティング・エンティティを、前記2人以上の当事者のうちの少なくとも1人により信頼される1つ以上のコンピューティング・エンティティから選択するステップを更に含む、請求項1~6のうちの何れか1項に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項8】
前記データはイベントが生じたか否かを示すバイナリ・データを含む、請求項1~7のうちの何れか1項に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項9】
前記データは、前記ブロックチェーンにおける他のデータに基づいて検証することはできない情報を含むデータである、請求項1~8のうちの何れか1項に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項10】
前記第1証明はディジタル署名であり、前記ディジタル署名の真正は前記コンピューティング・エンティティに関連する暗号パブリック鍵を利用して検証可能である、請求項1~9のうちの何れか1項に記載のコンピュータで実行される方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は概してブロックチェーン技術に関連し、特にビットコイン・スクリプトで検証することが可能なプルーフ・オブ・カンバセーションを生成すること、更にリコースの場合にも利用することが可能な情報も提供することに関連する。所定のコミュニケーションがカンバセーション中に起こったことの証明は、マークル・ツリーを利用する可能性がある。カンバセーション又はコミュニケーションのデータは、プログラム又はスクリプトを正しく実行するための入力として使用される可能性がある。本発明は、スマート・コントラクトの生成及び実行における利用に特に適しているが、これらに限定されない。
続きを表示(約 4,900 文字)
【背景技術】
【0002】
この文献において、用語「ブロックチェーン」は何種類もの電子的なコンピュータ・ベースの分散された台帳のうちの何れを指してもよい。これらはコンセンサス・ベースのブロックチェーン及びトランザクション・チェーン技術、許可型及び非許可型の台帳、共有台帳、及びそれらの変形を含む。ブロックチェーン技術の最も広く知られたアプリケーションはビットコイン台帳であるが、他のブロックチェーン実装も提案され開発されている。便宜上及び説明の目的のために、本願で説明される技術の有用なアプリケーションとしてビットコインが言及されるかもしれないが、ビットコインは、本開示で説明される技術が適用され得る多数のアプリケーションのうちのほんの1つに過ぎない。しかしながら、本発明はビットコイン・ブロックチェーンで使用することに限定されず、非商用アプリケーションを含む代替的なブロックチェーン実装及びプロトコルもまた、本発明の範囲に属することに留意すべきである。例えば、本開示の中で説明される技術は、ブロックチェーンにとって外部のデータを当てにする可能性があるブロックチェーン・ネットワークに公表されているプログラム又はスクリプトの実行に関して、ビットコインと同様な制限を有する他のブロックチェーン実装を利用することにも恩恵を提供するであろう。
【0003】
ブロックチェーンは、ピア・ツー・ピアの電子台帳を指す可能性があり、ブロックで構成されるコンピュータ・ベースの非セントラル化された分散システムとして実装され、ブロックはトランザクション及び他の情報で構成される可能性がある。幾つかの例において、「ブロックチェーン・トランザクション」はデータ及び条件一式を含むフィールド値の構造化された集まりをエンコードする入力メッセージを示し、条件一式の充足は、フィールドのセットに関し、ブロックチェーン・データ構造に書き込まれるために事前に必要なことである。例えば、ビットコインの場合、各々のトランザクションは、ブロックチェーン・システムの参加者間でのディジタル資産のコントロールの移転をエンコードするデータ構造であり、少なくとも1つの入力(インプット)と少なくとも1つの出力(アウトプット)とを含む。幾つかの実施形態において、「ディジタル資産」は、使用する権利に関連付けられるバイナリ・データを指す。ディジタル資産の具体例はビットコイン、イーサ(ether)、及びライトコインを含む。本願において使用される用語「ビットコイン」は、ビットコイン・プロトコルの変形である任意のプロトコルを含むように使用される。幾つかの実装において、ディジタル資産のコントロールを移転することは、ディジタル資産の少なくとも一部を第1エンティティから第2エンティティへ関連付け直すことにより実行されることが可能である。ブロックチェーンの各ブロックは先行するブロックのハッシュを含み、ブロックは先行するブロックと共にチェーン状になり、その発端以来ブロックチェーンに書き込まれてきた全てのトランザクションの永続的な変更できない記録を作る。
【0004】
幾つかの例において、「スタック・ベース・スクリプト言語」は、様々なスタック・ベース又はスタック指向の実行モデル又はオペレーションをサポートするプログラミング言語を指す。即ち、スタック・ベース・スクリプト言語はスタックを利用することができる。スタックでは、値がスタックのトップにプッシュされるか、又はスタックのトップからポップされる(取り出される)ことが可能である。スタックを操作するために実行される様々なオペレーションは、スタックのトップへ又はトップから、1つ以上の値をプッシュ又はポップする結果となる可能性がある。例えば、OP_EQUALオペレーションは、スタックから上位2つのアイテムを取り出し、それらを比較し、結果(例えば、等しければ1、あるいは等しくなければ0)をスタックのトップにプッシュする。OP_PICKのようなスタックに対して実行される他のオペレーションは、スタックのトップ以外の場所からアイテムが選択されることを許容することが可能である。幾つかの本願実施形態で使用される幾つかのスクリプト言語では、メイン・スタック及びオルタネート・スタックという少なくとも2つのスタックが存在する可能性がある。スクリプト言語の幾つかのオペレーションは、あるスタックのトップから別のスタックのトップへアイテムを移動させることが可能である。例えば、OP_TOALTSTACKは、メイン・スタックのトップからオルタネート・スタックのトップへ値を移動させる。スタック・ベースのスクリプト言語は、場合によっては、厳密に後入れ先出し(LIFO)方式でオペレーションのみに限定されない可能性があることに留意すべきである。例えば、スタック・ベースのスクリプト言語は、スタック内のn番目のアイテムをトップにコピー又は移動するオペレーションをサポートしている可能性がある(例えばビットコインではそれぞれOP_PICK及びOP_ROLLである)。スタック・ベースのスクリプト言語で書かれるスクリプトは、ベクトル、リスト、又はスタック等の適切な任意のデータ構造を利用して実装されることが可能な論理スタックにプッシュされる可能性がある。
【0005】
ブロックチェーンに書き込まれるトランザクションのために、「有効性が検証」されなければならない。ネットワーク・ノード(マイニング・ノード)は、各々のトランザクションが有効であることを保証するための作業を実行し、有効でないトランザクションはネットワークから拒否される。ノードは、他のノードと異なる有効性に関する基準を有することが可能である。ブロックチェーンにおける有効性はコンセンサス・ベースであるので、トランザクションは、そのトランザクションが有効であることに過半数のノードが合意する場合に有効であるとみなされる。ノードにインストールされているソフトウェア・クライアントは、部分的に未使用トランザクション・アウトプット(UTXO)を参照するトランザクションに関するこの検証作業を、UTXOロッキング及びアンロッキング・スクリプトを実行することによって実行する。ロッキング及びアンロッキング・スクリプトの実行がTRUEと評価する場合、及び適用可能であるならば他の検証条件が充足される場合に、トランザクションはノードによって有効性が検証される。検証されたトランザクションは他のネットワーク・ノードへ伝搬され、マイニング・ノードはブロックチェーンにトランザクションを含めることを選択することができる。従って、トランザクションがブロックチェーンに書き込まれるためには、i)トランザクションを受信する第1ノードにより検証され---トランザクションが有効であると検証されると、ノードはそれをネットワーク内の他のノードへ中継し;ii)マイニング・ノードにより構築される新たなブロックに追加され;iii)マイニングされる、即ち過去のトランザクションの公の台帳に追加されなければならない。トランザクションを事実上撤回できなくする程度に十分な数のブロックがブロックチェーンに追加された場合に、トランザクションは承認されたものとみなされる。
【0006】
ブロックチェーン技術は、暗号通貨実装の用途に最も広く知られているが、ディジタル起業家は、新しいシステムを実装するために、ビットコインが基礎としている暗号セキュリティ・システムと、ブロックチェーンに格納されることが可能なデータとの両方の活用を検討し始めている。ブロックチェーンが、暗号通貨の領域に限定されない自動化されたタスク及びプロセスに使用されることが可能であるならば、非常に有利であろう。このようなソリューションは、ブロックチェーンの利点(例えば、イベントの永続的な改ざん防止記録、分散処理など)を利用する一方、それらのアプリケーションでの多様性を豊富にすることができるであろう。
【0007】
本開示は、1つ以上のブロックチェーン・ベースのコンピュータ・プログラムの技術的側面を開示する。ブロックチェーン・ベースのコンピュータ・プログラムは、ブロックチェーン・トランザクションに記録された機械読み取り可能で実行可能なプログラムであってもよい。ブロックチェーン・ベースのコンピュータ・プログラムは、結果を生成するために入力を処理することが可能であり、次いで、それらの結果に依存してアクションが実行されることを引き起こすことが可能なルールを含む可能性がある。現在の研究の1つの分野は、「スマート・コントラクト」の実現のためのブロックチェーン・ベースのコンピュータ・プログラムの使用である。自然言語で書かれる伝統的な契約とは異なり、スマート・コントラクトは、機械読み取り可能な契約又は合意の条項の実行を自動化するように設計されたコンピュータ・プログラムである可能性がある。
【0008】
ブロックチェーン関連のもう別の関心領域は、ブロックチェーンにより現実世界のエンティティを表現して移転するための「トークン」(又は「カラード・コイン」)の使用である。潜在的に機密又は秘密のアイテムは、認識可能な意味又は値を有しないトークンによって表すことができる。従って、トークンは、現実世界のアイテムがブロックチェーンから参照されることを可能にする識別子として機能する。
【0009】
実施形態において、特定のエンティティとのやり取りは、スマート・コントラクトの特定のステップでエンコードされることが可能であるが、スマート・コントラクトは別の方法で自動的に実行され、自己強制されることが可能である。これは機械読み取り可能で実行可能である。幾つかの例では、自動実行は、UTXOの移転を可能にするために成功裏に実行されるスマート・コントラクトの実行を指す。なお、このような例では、UTXOの移転を引き起こすことが可能な「エンティティ」は、何らかの秘密情報を証明するように要求されることなく、アンロッキング・スクリプトを作成することが可能なエンティティを指すことに留意されたい。言い換えれば、アンロッキング・トランザクションは、データのソース(例えば、アンロッキング・トランザクションを作成したエンティティ)が暗号シークレット(例えば、プライベート非対称鍵、対称鍵など)に対するアクセスを有することを検証することなく、有効性を検証することが可能である。また、このような例では、自己強制(self-enforcement)は、ブロックチェーン・ネットワークの検証ノードが、制約に従ってアンロッキング・トランザクションを実施させられることを指す。幾つかの例では、UTXOを「アンロッキング」することは、UTXOを参照し、有効として実行するアンロッキング・トランザクションを作成することを指す。
【0010】
ブロックチェーン・トランザクション出力は、ロッキング・スクリプトと、ビットコインのようなディジタル資産の所有権に関する情報とを含む。エンカンブランス(an encumbrance)として言及される可能性もあるロッキング・スクリプトは、UTXOを移転するために満足するように求められる条件を指定することによって、ディジタル資産を「ロック」する。例えば、ロッキング・スクリプトは、関連するディジタル資産をアンロックするために所定のデータがアンロッキング・スクリプトで提供されることを要求することが可能である。ロッキング・スクリプトはビットコインでは「scriptPubKey」としても知られている。ディジタル資産をアンロックするためにデータを提供することを当事者に要求する技術は、ロッキング・スクリプト内にデータのハッシュを埋め込むことを含む。
(【0011】以降は省略されています)
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