TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025016612
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024189858,2020163321
出願日2024-10-29,2020-09-29
発明の名称光ファイバー物品、その製造および使用
出願人ショット アクチエンゲゼルシャフト,SCHOTT AG
代理人アインゼル・フェリックス=ラインハルト,個人,個人,個人
主分類C03C 25/104 20180101AFI20250128BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】光ファイバー物品、および光ファイバー物品の製造方法に関し、特に、ライトガイドおよび/またはイメージガイドとしてのファイバー束における、例えば内視鏡における光ファイバー物品の製造方法を提供する。
【解決手段】少なくとも1本の光ファイバーと、その表面上に配置された機能層とを含む光ファイバー物品である。前記機能層が、以下の構造式:
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025016612000039.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">36</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
[式中、Zは、アルキル基またはアリール基;R1、R2およびR3は、水素、酸素、アルキル、アルキルオキシ、ヒドロキシアルキルおよびヒドロキシルであり、R1、R2またはR3のうちの1個以上は光ファイバーの表面と結合;R4は、-NH2、-NHR‘、-NR‘R‘‘、グリシジルオキシおよび-SHから選択される]を有する少なくとも1種の官能性シランを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1本の光ファイバーと、前記光ファイバーの表面上に配置された機能層とを含む光ファイバー物品であって、
ここで、前記機能層が、以下の構造式:
TIFF
2025016612000038.tif
36
170
[式中、Zは、1~18個の炭素原子を有する分岐または非分岐のアルキル基またはアリール基であり、
R1、R2およびR3は、水素、酸素、アルキル、アルキルオキシ、ヒドロキシアルキルおよびヒドロキシルから互いに独立して選択され、基R1、R2またはR3のうちの1個、2個または3個は、共有結合を介して直接的または間接的に前記光ファイバーの表面と結合しており、
かつR4は、-NH

、-NHR‘、-NR‘R‘‘、グリシジルオキシおよび-SHから選択され、ここでR‘およびR‘‘は、アルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルキルおよび-(CH



NH

から互いに独立して選択され、mは1~6である]
を有する少なくとも1種の官能性シランを含む、光ファイバー物品。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記機能層中の光重合したポリマー、特にポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリビニルポリマー、ポリスチレンおよび/またはそれらの誘導体の含有量が、前記機能層の質量を基準として1重量%未満である、請求項1記載の光ファイバー物品。
【請求項3】
500ppm(m/m)未満のハロゲン化物を含む、請求項1または2記載の光ファイバー物品。
【請求項4】
前記機能層が少なくとも1種の脂肪酸をさらに含む、請求項1から3までのいずれか1項記載の光ファイバー物品。
【請求項5】
前記少なくとも1本の光ファイバーが、DIN 58141-6:2011による破断ループ試験で、10mm未満の曲げ半径を有する、請求項1から4までのいずれか1項記載の光ファイバー物品。
【請求項6】
少なくとも250Nの押出力を有する、請求項1から5までのいずれか1項記載の光ファイバー物品。
【請求項7】
ISO 10993-1:2018、USPクラスVIおよび/またはISO 10993-5:2009に従って生体適合性である、請求項1から6までのいずれか1項記載の光ファイバー物品。
【請求項8】
前記機能層が、前記ファイバーの表面に共有結合されたアルキルシランおよび/またはポリエチレングリコールシランを含む、請求項1から7までのいずれか1項記載の光ファイバー物品。
【請求項9】
R4が-NHR‘であり、ここで、R‘が-(CH



NH

であり、m=2であり、かつZが、1~10個の炭素原子、好ましくは3~8個の炭素原子を有する非分岐アルキル基である、請求項1から8までのいずれか1項記載の光ファイバー物品。
【請求項10】
前記機能層が、ポリアルキレンオキシド、特にポリグリコールを含む、請求項1から9までのいずれか1項記載の光ファイバー物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバー物品、および光ファイバー物品の製造方法に関する。本発明はまた、ライトガイドおよび/またはイメージガイドとしてのファイバー束における、例えば内視鏡における光ファイバー物品の使用に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【0002】
光ファイバー物品、例えばガラスファイバー物品などは、ライトガイドおよび/またはイメージガイドとして、データを伝送することおよび/または光を伝達することができる。光ファイバー物品は、医療分野において、例えば治療法および/または診断法に頻繁に使用される。ライトガイドおよび/またはイメージガイドは、例えば、測定機器、顕微鏡、分光器、検査カメラおよび内視鏡内で光を柔軟に伝達するために使用される。内視鏡などの医療機器は、非常に頻繁にオートクレーブ処理および/または滅菌される。蒸気滅菌において、これらの機材は、高圧、高温、および同時に高湿度に曝される。したがって、例えば内視鏡などの医療機器で使用するためのライトガイドおよび/またはイメージガイドは、これを長期間使用可能なままとするためには、良好なオートクレーブ性または滅菌性と高い耐食性とを有する必要がある。したがって、医療機器の長寿命性を向上させ、かつ腐食の発生を低減させる光ファイバー物品が必要とされる。さらに、高い温度耐性および耐湿性を有する光ファイバー物品が望ましいであろう。同時に、光ファイバー物品は、特に内視鏡での使用のために、高い曲げ性および良好な機械的安定性を有するべきである。
【0003】
多くの場合、光ファイバーは、保護層としての集束剤で覆われている。通常、光ファイバーは、UV照射で硬化する重合性コーティング組成物を備えている。そのようなコーティング組成物は、アクリレート、メタクリレートおよび他の重合性成分を含有していることが多い。しかしながら、そのような重合性コーティング組成物は健康面で懸念がある。さらに、そのようなコーティングは光開始剤を含有しており、ヒトの健康に対するその影響がますます問題視されている。特にヒトの臓器と接触する医療機器におけるそのような光重合性物質の使用が問題である。したがって、健康面で危険な成分なしで製造可能な光ファイバー物品が望ましいであろう。特に、これらの機材は、毒性が特に可能な限り少ないか、まったくあってはならず、患者にとって危険要因となるべきではない。したがって、生体適合性が改善され、かつ毒性が低減された光ファイバーを提供することが望ましいであろう。
【0004】
米国特許出願公開第2003/0045600号明細書には、例えばポリアルコキシシランおよびポリハロシランなどのシランを含み得る集束剤が記載されている。米国特許出願公開第2003/0045600号明細書の集束剤は、塩素またはフッ素などのハロゲン化物も含有し得る。さらに、米国特許出願公開第2003/0045600号明細書には、主成分としてポリエーテルウレタンアクリレートを含有し得る集束剤が記載されている。
【0005】
国際公開第01/49625号には、例えばカプロラクトン(メタ)アクリレートまたは4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどの光重合性化合物を含有し得るUV硬化性集束剤を有する光ファイバーが記載されている。さらに、国際公開第01/49625号の集束剤は、例えば1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンまたは2,2-ジメトキシ-2-フェニルアセトフェノンなどの光開始剤を含有し得る。
【0006】
したがって、本発明の課題は、従来技術の欠点を克服することである。特に、例えば内視鏡などの医療機器および診断機器で使用するための改良された光ファイバー物品を提供することが課題である。光ファイバー物品は、特に、蒸気滅菌においても耐食性が高い点、耐用期間が長い点、曲げ強度が良好である点、ならびに生体適合性が特に高い点、および毒性が低減されている点で優れているべきである。
【0007】
これらの課題は、特許請求の範囲の対象により解決される。これらの課題は、特に、少なくとも1本の光ファイバーと、その表面上に配置された機能層とを含む光ファイバー物品により解決される。光ファイバーは、ファイバーコアと、ファイバーコア上に配置されたクラッドとを有し得る。
【0008】
機能層は、以下の構造式:
TIFF
2025016612000002.tif
36
170
【0009】
[式中、Zは、1~18個の炭素原子を有する分岐または非分岐のアルキル基またはアリール基であり、
R1、R2およびR3は、水素、酸素、アルキル、ヒドロキシアルキルおよびヒドロキシルから互いに独立して選択され、基R1、R2またはR3のうちの1個、2個または3個は、共有結合を介して直接的または間接的に表面と結合しており、
かつR4は、-NH

、-NHR‘、-NR‘R‘‘、グリシジルオキシおよび-SHから選択され、ここでR‘およびR‘‘は、アルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルキルおよび-(CH



NH

から互いに独立して選択され、mは1~6である]
を有する少なくとも1種の官能性シランを含み得る。
【0010】
一態様において、本発明は、少なくとも1本の光ファイバーと、光ファイバーの表面上に配置された機能層とを含む光ファイバー物品であって、機能層がIRスペクトルにおいて以下の吸収:
a. 1500cm
-1
~1900cm
-1
の範囲の最大吸収バンド高さに対する800cm
-1
~1200cm
-1
の範囲の最大吸収バンド高さの比が少なくとも2.0であること、
b. 1500cm
-1
~1900cm
-1
の範囲の最大吸収バンド高さに対する2700cm
-1
~3000cm
-1
の範囲の最大吸収バンド高さの比が少なくとも2.0であること、および
c. 2700cm
-1
~3000cm
-1
の範囲の最大吸収バンド高さに対する800cm
-1
~1200cm
-1
の範囲の最大吸収バンド高さの比が少なくとも1.1かつ最大2.0であること
を特徴とする光ファイバー物品に関する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社フジクラ
シール装置
1か月前
個人
ガラス加工方法
10日前
日本電気硝子株式会社
ガラス材及び磁気光学素子
2か月前
株式会社フルヤ金属
ガラス熔解装置
3か月前
中島産業株式会社
金属ガラス複合体
1か月前
日本電気硝子株式会社
粉末材料及び粉末材料ペースト
3日前
日本電気硝子株式会社
結晶化ガラス及び磁性素子コア材
2か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス物品の製造方法
1か月前
株式会社住田光学ガラス
ガラス
3日前
AGC株式会社
車両用フロントガラスとその製造方法
1か月前
AGC株式会社
車両用フロントガラスとその製造方法
25日前
AGC株式会社
ガラス製造方法、及び成形装置
2か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス板の製造方法
1か月前
株式会社オハラ
光学ガラス、及び光学素子
1か月前
株式会社オハラ
光学ガラスおよび光学素子
3日前
個人
無機繊維製品処理システム
2か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス物品の製造方法
2か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス製品の製造方法
1か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス物品の製造方法
1か月前
デンカ株式会社
延焼防止材、組電池及び自動車
17日前
住友電気工業株式会社
光ファイバの製造方法
19日前
株式会社オハラ
光学ガラス、及び光学素子
3か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス組成物、封着材料及び封着材料ペースト
1か月前
株式会社オハラ
光学ガラス、及び光学素子
3か月前
古河電気工業株式会社
気化装置及び気化方法
1か月前
日本電気硝子株式会社
ビスマス系ガラス粉末及びこれを用いた複合粉末
1か月前
日本電気硝子株式会社
積層窓ユニット
1か月前
AGC株式会社
感光性ガラスおよびその製造方法
11日前
住友電気工業株式会社
光ファイバ用母材の製造方法
1か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス板の製造方法及び製造装置
3か月前
住友電気工業株式会社
光ファイバ用母材の製造方法
1か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス物品の製造方法及び溶融炉
3か月前
住友電気工業株式会社
ガラス微粒子堆積体の製造装置
24日前
AGC株式会社
化学強化ガラスおよびカバーガラス
2か月前
AGC株式会社
水性分散液、強化透明基材及び強化透明部材の製造方法
1か月前
AGC株式会社
ディスプレイ用ガラス基板の製造方法
2か月前
続きを見る