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公開番号2025016579
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024188133,2021102505
出願日2024-10-25,2016-08-25
発明の名称RNAガイド型エンドヌクレアーゼを使用してゲノム工学における特異性を改善する組成物および方法
出願人デューク ユニバーシティ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C12N 15/113 20100101AFI20250128BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】最適化されたガイドRNA(gRNA)を産生する方法の提供。
【解決手段】本明細書で開示するのは、最適化されたガイドRNA(gRNA)、ならびに、標的結合特異性の増大とオフターゲット結合の低下を有する前記最適化されたgRNAを設計および使用する方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
最適化されたガイドRNA(gRNA)を産生する方法であって、
a)対象となる標的領域を特定する工程であって、前記対象となる標的領域はプロトスペーサー配列を含む、工程と;
b)対象となる標的領域を標的にする完全長gRNAのポリヌクレオチド配列を決定する工程であって、前記完全長gRNAはプロトスペーサー-ターゲティング配列またはセグメントを含む、工程と;
c)完全長gRNAに対する少なくとも1つ以上のオフターゲット部位を決定する工程と;
d)第1のgRNAのポリヌクレオチド配列を産生する工程であって、前記第1のgRNAは完全長gRNAおよびRNAセグメントのポリヌクレオチド配列を含み、前記RNAセグメントは、プロトスペーサー-ターゲティング配列またはセグメントのヌクレオチドセグメントと相補的である、Mヌクレオチドの長さを有するポリヌクレオチド配列を含み、前記RNAセグメントは、完全長gRNAのポリヌクレオチド配列の5’末端であり、前記第1のgRNAは、完全長gRNAのポリヌクレオチド配列の5’末端とRNAセグメントとの間のリンカーを任意選択により含み、前記リンカーは、Nヌクレオチドの長さを有するポリヌクレオチド配列を含み、前記第1のgRNAは、プロトスペーサー配列に侵入して、プロトスペーサー配列と相補的であるDNA配列と結合して、プロトスペーサー-二重鎖を形成することが可能であり、前記第1のgRNAは、オフターゲット部位に侵入して、オフターゲット部位と相補的であるDNA配列と結合して、オフターゲット二重鎖を形成することが可能である、工程と;
e)侵入速度論、および第1のgRNAがプロトスペーサーおよびオフターゲット部位二重鎖内に侵入されたままである寿命を、推定値を算出するまたは計算によってシミュレートする工程であって、ここで、侵入の動力学は、異なるgRNAのさらなる侵入と、プロトスペーサー配列と相補的であるDNA配列に対する第1のgRNAの再アニーリングとの間のエネルギー差を決定することによって、ヌクレオチドごとに推定される、工程と;f)第1のgRNAのプロトスペーサーおよび/またはオフターゲット部位での推定寿命を、プロトスペーサーおよび/またはオフターゲット部位での完全長gRNAまたは切り詰め型gRNA(tru-gRNA)の推定寿命と比較する工程と;
g)リンカー内の0からNヌクレオチドおよび第1のgRNA内の0からMヌクレオチドをランダム化し、第2のgRNAを産生し、前記第2のgRNAを用いてステップ(e)を繰り返す工程と;
h)設計基準を満たすgRNA配列に基づいて、最適化されたgRNAを特定する工程と;
i)最適化されたgRNAをインビボで試験して、結合の特異性を決定する工程と
を含む方法。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
最適化されたガイドRNA(gRNA)を産生する方法であって、
a)対象となる標的領域を特定する工程であって、前記対象となる標的領域はプロトスペーサー配列を含む、工程と;
b)対象となる標的領域を標的にする完全長gRNAのポリヌクレオチド配列を決定する工程であって、前記完全長gRNAはプロトスペーサー-ターゲティング配列またはセグメントを含む、工程と;
c)完全長gRNAに対する少なくとも1つ以上のオフターゲット部位を決定する工程と;
d)第1のgRNAのポリヌクレオチド配列を産生する工程であって、前記第1のgRNAは完全長gRNAおよびRNAセグメントのポリヌクレオチド配列を含み、前記RNAセグメントは、プロトスペーサー-ターゲティング配列またはセグメントのヌクレオチドセグメントと相補的である、Mヌクレオチドの長さを有するポリヌクレオチド配列を含み、前記RNAセグメントは、完全長gRNAのポリヌクレオチド配列の3’末端であり、前記第1のgRNAは、完全長gRNAのポリヌクレオチド配列の3’末端とRNAセグメントとの間のリンカーを任意選択により含み、前記リンカーは、Nヌクレオチドの長さを有するポリヌクレオチド配列を含み、前記第1のgRNAは、プロトスペーサー配列に侵入して、プロトスペーサー配列と相補的であるDNA配列と結合して、プロトスペーサー-二重鎖を形成することが可能であり、前記第1のgRNAは、オフターゲット部位に侵入して、オフターゲット部位と相補的であるDNA配列と結合して、オフターゲット二重鎖を形成することが可能である、工程と;
e)侵入速度論、および第1のgRNAがプロトスペーサーおよびオフターゲット部位二重鎖内に侵入されたままである寿命を、推定値を算出するまたは計算によってシミュレートする工程であって、ここで、侵入の動力学は、異なるgRNAのさらなる侵入と、プロトスペーサー配列と相補的であるDNA配列に対する第1のgRNAの再アニーリングとの間のエネルギー差を決定することによって、ヌクレオチドごとに推定される、工程と;f)第1のgRNAのプロトスペーサーおよび/またはオフターゲット部位での推定寿命を、プロトスペーサーおよび/またはオフターゲット部位での完全長gRNAまたは切り詰め型gRNA(tru-gRNA)の推定寿命と比較する工程と;
g)リンカー内の0からNヌクレオチドおよび第1のgRNA内の0からMヌクレオチドをランダム化し、第2のgRNAを産生し、前記第2のgRNAを用いてステップ(e)を繰り返す工程と;
h)設計基準を満たすgRNA配列に基づいて、最適化されたgRNAを特定する工程と;
i)最適化されたgRNAをインビボで試験して、結合の特異性を決定する工程と
を含む方法。
【請求項3】
前記異なるgRNAのさらなる侵入のエネルギー特性が、(I)DNA-DNA塩基対合を切断すること、(II)RNA-DNA塩基対を形成すること、(III)侵入されていないガイドRNA内の異なる二次構造を破壊することまたは形成することから生じるエネルギー差、および(IV)プロトスペーサーと相補的である置き換えられたDNA鎖と、二次構造には含まれないいずれかの非対合ガイドRNAヌクレオチドとの間の相互作用を形成することまたは破壊することのうちの少なくとも1つのエネルギー特性を決定することによって決定される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のgRNAの、前記プロトスペーサー配列と相補的であるDNA配列への再アニーリングのエネルギー特性が、(I)DNA-DNA塩基対合を形成すること、(II)RNA-DNA塩基対を切断すること、(III)新たに侵入されていないガイドRNA内の異なる二次構造を破壊することまたは形成することから生じるエネルギー差、および(IV)プロトスペーサーと相補的である置き換えられたDNA鎖と、二次構造には含まれないいずれかの非対合ガイドRNAヌクレオチドとの間の相互作用を形成することまたは破壊することのうちの少なくとも1つのエネルギー特性を決定することによって決定される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
(V)ミスマッチにわたる塩基対合、(VI)Cas9タンパク質との相互作用、および/または(VII)追加のヒューリスティクスであって、結合寿命、侵入の程度、侵入するガイドRNAの安定性、またはCas9切断活性に対するgRNA侵入の、他の算出される/シミュレーションされる特性に関する追加のヒューリスティクスのうちの少なくとも1つから、エネルギー的考察を決定することをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記完全長gRNAが、約15から20個のヌクレオチドを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
Mが、1から20である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項8】
Mが、4から10である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記RNAセグメントが、プロトスペーサー-ターゲティング配列を補完する2から15個のヌクレオチドを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項10】
Nが、1から20である、請求項1または2に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、その内容全体が参照によって本明細書に組み込まれる、2015年8月25日に出願された米国仮特許出願第62/209,466号明細書に対する優先権を主張する。
続きを表示(約 5,100 文字)【0002】
政府の権利の陳述
本発明は、アメリカ国立科学財団(National Science Foundation)によって拠出された連邦政府助成金第MCB1244297号および第CBET1151035号、ならびにアメリカ国立衛生研究所(National Institutes of Health)によって拠出された連邦政府助成金第F32GM11250201号、第R01DA036865号、および第DP2OD008586号に基づいて、政府支援の下で行われた。政府は、本発明に対する一定の権利を有する。
【0003】
本開示は、最適化されたガイドRNA(gRNA)、ならびに、標的結合特異性の増大とオフターゲット結合の低下を有する前記gRNAを設計および使用する方法を対象とする。
【背景技術】
【0004】
RNAガイド型エンドヌクレアーゼ、特にタンパク質Cas9は、これが、一本鎖「ガイドRNA」分子によって、ほとんどあらゆる配列を有するDNAを切断するように誘導することができるので、潜在的な「完璧なゲノム工学ツール」として称賛されている。この能力は、いくつかの新たに出現しつつある生物および医療用途のために近年利用され、非常に大きな興奮とその将来の使用の有望性がもたらされている。しかし、実際のゲノム工学は、オフターゲットDNAが、意図せずに損傷および変異されるようにならないように、厳密なDNA配列を選択的に標的にしてこれを切断する能力の、極めて正確な制御を必要とする。
【0005】
Cas9は、原核生物のII型CRISPR(クラスター化され、規則的に間隔が空いた、短い回文配列リピート)のエンドヌクレアーゼ-侵入する外来DNAに対するCRISPR関連の(Cas)応答である。この応答中、Cas9は、最初にCRISPR RNA(crRNA):トランス活性化crRNA(tracrRNA)二重鎖によって結合され、次いで、crRNAの可変の20bpセグメントと相補的な20塩基対(bp)の「プロトスペーサー」部位を含有するDNAを切断するように誘導される(図1A)。一本鎖-ガイドRNA(sgRNA)と結合されて、Cas9-sgRNA複合体は、プロトスペーサーの直後にプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM、本明細書では「TGG」)が続くという条件で、標的とされるDNA内の20bpの「プロトスペーサー」配列と結合する。結合後、Cas9エンドヌクレアーゼは、プロトスペーサー内に二本鎖切断(三角形)を生じる。基本的に、Cas9が標的にすることができる配列に対する唯一の制約は、化膿レンサ球菌(S.pyogenes)Cas9の場合の「NGG」などの短いプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)が、外来DNA分子におけるプロトスペーサー部位のすぐ後に続かなければならないことである。結晶学的および生化学的実験の解析は、プロトスペーサー結合および切断における特異性が、最初にCas9タンパク質自体によるPAM部位の認識、続いて結合したRNA複合体によるストランド侵入、およびプロトスペーサーとの直接的ワトソン-クリック塩基対合を通して与えられることを示唆している(図1A)。
【0006】
Cas9が、ほとんどあらゆるDNA部位を標的にするために、一本鎖RNAヘアピンによってモジュール的に「プログラム」される能力は、近年、CRISPR-Cas9系がいくつかの異種生物工学用途に再び充てられた後、非常に大きな興奮をもたらしてきた。特に、crRNA:tracrRNA二重鎖の必須成分と組み合わせられて単一の機能性分子となる、一本鎖-ガイドRNA(sgRNA)ヘアピンが設計されている。このsgRNAを用いて、Cas9は、著しく容易なゲノム工学のために、様々な生物に導入されて、インビボで標的とされる二本鎖切断を生じることができる。ヌクレアーゼ-null Cas9(D10A/H840A、「dCas9」としても公知である)およびキメラdCas9誘導体はまた、プロモーター部位でまたはプロモーター部位の近くで、インビボで、標的とされる結合を介する遺伝子発現を変更するために、また、標的とされるエピジェネティック修飾を導入するために使用されている。
【0007】
実際には、Cas9によるオフターゲット結合および切断が、その潜在的使用に悪影響を及ぼす可能性があるので、問題である。Cas9/dCas9活性の特異性を改善するために、かなりの取り組みが行われている。第1に、最も幅広い取り組みは、ゲノム内に類似の他の配列を伴わない標的配列の賢明な選択によって大きく達成されるが、最近の調査では、これらの方法は、オフターゲット切断を予測する能力が不十分で実施されることが判明した。さらに、PAMまたはプロトスペーサー結合における特異性を調節または増大することが判明した点変異の導入を通して、タンパク質それ自体を直接的に操作することに対する取り組みが行われている。二本鎖DNA切断を実施するのではなくDNAの一本鎖に切れ目を入れるだけのCas9誘導体も、互いに二本鎖切断を生じるのに十分に近い複数の部位でオフターゲットに切れ目が入れられる可能性が極めて稀であるだろうという仮定の下で、一対で(「ペアードニッカーゼ」)使用される。最後に、より大きな特異性を実現することを目指して、ガイドRNAバリアントそれ自体を産生するいくつかの研究が行われている。プロトスペーサー以降のさらなるヌクレオチドを補完するためにガイドRNAへの5’-伸長部が付加される、以前の取り組みは、インビボでのCas9切断特異性の増大を示さなかった。それどころか、これは、生細胞内で消化されて、ほぼその標準の長さまで戻ってしまった(図1A)。ゲノム工学における用途について、特に治療用途については、オフターゲットDNAが損傷されない、また、不正な変異が起こらないように、遺伝子ターゲティングにおける極度の特異性が必要とされる。しかし、実際には、その潜在的使用に悪影響を及ぼす可能性がある、Cas9によるオフターゲット結合および切断のいくつかの報告が存在している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
CRISPR/Cas9系を使用して、オフターゲット結合を減少させる、かつヌクレアーゼ特異性を増大させる必要性が、依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、最適化されたガイドRNA(gRNA)を産生する方法を対象とする。この方法は、a)対象となる標的領域を特定する工程であって、前記対象となる標的領域はプロトスペーサー配列を含む、工程と;b)対象となる標的領域を標的にする完全長gRNAのポリヌクレオチド配列を決定する工程であって、前記完全長gRNAはプロトスペーサー-ターゲティング配列またはセグメントを含む、工程と;c)完全長gRNAに対する少なくとも1つ以上のオフターゲット部位を決定する工程と;d)第1のgRNAのポリヌクレオチド配列を産生する工程と(前記第1のgRNAは完全長gRNAおよびRNAセグメントのポリヌクレオチド配列を含み、前記RNAセグメントは、プロトスペーサー-ターゲティング配列またはセグメントのヌクレオチドセグメントと相補的である、Mヌクレオチドの長さを有するポリヌクレオチド配列を含み、前記RNAセグメントは、完全長gRNAのポリヌクレオチド配列の5’末端であり、前記第1のgRNAは、完全長gRNAのポリヌクレオチド配列の5’末端とRNAセグメントとの間のリンカーを任意選択により含み、前記リンカーは、Nヌクレオチドの長さを有するポリヌクレオチド配列を含み、前記第1のgRNAは、プロトスペーサー配列に侵入して、プロトスペーサー配列と相補的であるDNA配列と結合して、プロトスペーサー-二重鎖を形成することが可能であり、前記第1のgRNAは、オフターゲット部位に侵入して、オフターゲット部位と相補的であるDNA配列と結合して、オフターゲット二重鎖を形成することが可能である);e)侵入速度論、および第1のgRNAがプロトスペーサーおよびオフターゲット部位二重鎖内に侵入されたままである寿命を、推定値を算出するまたは計算によってシミュレートする工程と(ここで、侵入の動力学は、異なるgRNAのさらなる侵入と、プロトスペーサー配列と相補的であるDNA配列に対する第1のgRNAの再アニーリングとの間のエネルギー差を決定することによって、ヌクレオチドごとに推定される);f)第1のgRNAのプロトスペーサーおよび/またはオフターゲット部位での推定寿命を、プロトスペーサーおよび/またはオフターゲット部位での完全長gRNAまたは切り詰め型gRNA(tru-gRNA)の推定寿命と比較する工程と;g)リンカー内の0からNヌクレオチドおよび第1のgRNA内の0からMヌクレオチドをランダム化し、第2のgRNAを産生し、この第2のgRNAを用いてステップ(e)を繰り返す工程と;h)設計基準を満たすgRNA配列に基づいて、最適化されたgRNAを特定する工程と;i)最適化されたgRNAをインビボで試験して、結合の特異性を決定する工程とを含む。
【0010】
本発明は、最適化されたガイドRNA(gRNA)を産生する方法を対象とする。この方法は、a)対象となる標的領域を特定する工程であって、前記対象となる標的領域はプロトスペーサー配列を含む、工程と;b)対象となる標的領域を標的にする完全長gRNAのポリヌクレオチド配列を決定する工程であって、前記完全長gRNAはプロトスペーサー-ターゲティング配列またはセグメントを含む、工程と;c)完全長gRNAに対する少なくとも1つ以上のオフターゲット部位を決定する工程と;d)第1のgRNAのポリヌクレオチド配列を産生する工程と(前記第1のgRNAは完全長gRNAおよびRNAセグメントのポリヌクレオチド配列を含み、前記RNAセグメントは、プロトスペーサー-ターゲティング配列またはセグメントのヌクレオチドセグメントと相補的である、Mヌクレオチドの長さを有するポリヌクレオチド配列を含み、前記RNAセグメントは、完全長gRNAのポリヌクレオチド配列の3’末端であり、前記第1のgRNAは、完全長gRNAのポリヌクレオチド配列の3’末端とRNAセグメントとの間のリンカーを任意選択により含み、前記リンカーは、Nヌクレオチドの長さを有するポリヌクレオチド配列を含み、前記第1のgRNAは、プロトスペーサー配列に侵入して、プロトスペーサー配列と相補的であるDNA配列と結合して、プロトスペーサー-二重鎖を形成することが可能であり、前記第1のgRNAは、オフターゲット部位に侵入して、オフターゲット部位と相補的であるDNA配列と結合して、オフターゲット二重鎖を形成することが可能である);e)侵入速度論、および第1のgRNAがプロトスペーサーおよびオフターゲット部位二重鎖内に侵入されたままである寿命を、推定値を算出するまたは計算によってシミュレートする工程と(ここで、侵入の動力学は、異なるgRNAのさらなる侵入と、プロトスペーサー配列と相補的であるDNA配列に対する第1のgRNAの再アニーリングとの間のエネルギー差を決定することによって、ヌクレオチドごとに推定される);f)第1のgRNAのプロトスペーサーおよび/またはオフターゲット部位での推定寿命を、プロトスペーサーおよび/またはオフターゲット部位での完全長gRNAまたは切り詰め型gRNA(tru-gRNA)の推定寿命と比較する工程と;g)リンカー内の0からNヌクレオチドおよび第1のgRNA内の0からMヌクレオチドをランダム化し、第2のgRNAを産生し、この第2のgRNAを用いてステップ(e)を繰り返す工程と;h)設計基準を満たすgRNA配列に基づいて、最適化されたgRNAを特定する工程と;i)最適化されたgRNAをインビボで試験して、結合の特異性を決定する工程とを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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