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公開番号2025016451
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024168632,2022156496
出願日2024-09-27,2017-03-01
発明の名称優性網膜色素変性の治療のためのAAVベクター
出願人ユニバーシティ オブ フロリダ リサーチ ファンデーション インコーポレーティッド,ザ トラスティーズ オブ ザ ユニバーシティ オブ ペンシルバニア
代理人個人,個人
主分類C12N 15/113 20100101AFI20250128BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】対象における網膜色素変性(例えば、優性網膜色素変性)を治療するための組成物および方法を提供する。
【解決手段】対象において内在性rho遺伝子の対立遺伝子(網膜色素変性に関連する変異rho対立遺伝子)の一方または両方の発現を減少させるために、干渉核酸(例えば干渉RNA)を対象に送達するための組成物および方法を提供する。いくつかの実施形態において、干渉核酸に耐性のある置換rho遺伝子もまた、対象に送達される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
a)配列CUGCCUACAUGUUUCUGCU(配列番号1)のセンス鎖および配列AGCAGAAACAUGUAGGCAG(配列番号2)のアンチセンス鎖;
b)配列CCUACAUGUUUCUGCUGAU(配列番号3)のセンス鎖および配列AUCAGCAGAAACAUGUAGG(配列番号4)のアンチセンス鎖;
c)配列GCAUGGUCAUCAUCAUGGU(配列番号5)のセンス鎖および配列ACCAUGAUGAUGACCAUGC(配列番号6)のアンチセンス鎖;または
d)配列GUGGCAUUCUACAUCUUCA(配列番号7)のセンス鎖および配列UGAAGAUGUAGAAUGCCAC(配列番号8)のアンチセンス鎖:
を含む、合成リボ核酸(RNA)分子。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
RNAが低分子干渉RNA(siRNA)である、請求項1に記載の合成RNA分子。
【請求項3】
RNAが低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、請求項1に記載の合成RNA分子。
【請求項4】
配列UCAAGAG(配列番号9)のRNA、または配列UGUGCUU(配列番号10)のRNAを含むループを有する、請求項3に記載のshRNA。
【請求項5】
RNAが人工マイクロRNA(miRNA)である、請求項1に記載の合成RNA分子。
【請求項6】
人工miRNAが配列UGCUGUUGACAGUGAGCGA(X)

UAGUGAAGCCACAGAUGUA(Y)

CUGCCUACUGCCUCGGA(配列番号19)のRNAを含み、
a)(X)

が配列番号1を含み、(Y)

が配列番号2を含む;
b)(X)

が配列番号3を含み、(Y)

が配列番号4を含む;
c)(X)

が配列番号5を含み、(Y)

が配列番号6を含む;または
d)(X)

が配列番号7を含み、(Y)

が配列番号8を含む:
請求項5に記載の人工miRNA。
【請求項7】
さらに5’末端および/または3’末端に不対合突出配列を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の合成RNA。
【請求項8】
不対合突出配列が反復塩基配列を含む、請求項7に記載の合成RNA。
【請求項9】
反復塩基配列が反復ウラシル(U)塩基を含む、請求項8に記載の合成RNA。
【請求項10】
不対合突出配列がUUである、請求項9に記載の合成RNA。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、2016年3月1日に出願された米国仮特許出願第62/302,122号、および2016年9月22日に出願された米国仮特許出願第62/398,451号の利益を主張するものであり、これらのそれぞれの内容はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,900 文字)【0002】
政府の支援
本発明は、国立衛生研究所によって付与された補助金番号R24-EY022012による政府の支援によってなされた。
【背景技術】
【0003】
背景
常染色体優性網膜色素変性(adRP)は、12,000人に1人に発症する失明に至る疾病である。これらの個体のうちかなりの割合が、網膜の光受容細胞の集光性色素タンパク質である、ロドプシンの遺伝子(rho)に変異を有する。この疾患は、いずれかの親からの変異した遺伝子の遺伝が網膜の変性と最終的な失明につながるため、優性である。rhoで特定された100を超える異なる変異が、失明につながる。現在のところ、adRPに対する承認された薬物療法または遺伝子療法の治療はない。従って、adRPおよび関連する症状の、ありとあらゆる原因に関する、有効な治療選択肢が必要である。
【発明の概要】
【0004】
概要
本出願の局面は、対象における(例えば、ヒトにおける)網膜色素変性(例えば、優性網膜色素変性)を治療するための組成物および方法に関連する。いくつかの実施形態において、対象のロドプシン遺伝子(rho遺伝子)の対立遺伝子の一方または両方を、干渉RNA分子を対象(例えば、網膜色素変性を有する対象であって、例としては優性網膜色素変性を有するヒト)に投与することによりサイレンシングする。いくつかの実施形態において、置換rho遺伝子もまた対象に投与して、対象に光受容細胞の機能を回復させる、機能性RHOタンパク質を提供する。いくつかの実施形態において、置換rho遺伝子は、内在性遺伝子の対立遺伝子と比較して1つ以上のヌクレオチド置換を有しており、これが、該置換遺伝子を干渉RNAの効果に対して耐性にする。いくつかの実施形態において、置換rho遺伝子は、rho遺伝子を、干渉RNA分子により仲介される分解に対して耐性にする(「硬化する(hardened)」とも呼ばれる)、1つ以上の(例えば、1、2、3、4、5つ以上の)置換を含む、ヒトrho遺伝子(例えば、野生型ヒトrho遺伝子)である。いくつかの実施形態において、1つ以上のヌクレオチド置換は、rho遺伝子のコード配列に存在する。いくつかの実施形態において、1つ以上のヌクレオチド置換はサイレントである(例えば、RHOタンパク質のアミノ酸配列を変化させない)。いくつかの実施形態において、1つ以上の置換はアミノ酸の変化を導入するが、結果として生じるRHOタンパク質は、(少なくとも部分的な視力または正常な視力を回復または維持するのに)治療的に有効であるために十分に機能する。
【0005】
いくつかの実施形態において、干渉RNAおよび/または置換遺伝子は、任意の好適な技術を用いて対象に送達され得る。いくつかの実施形態において、干渉RNAは、干渉RNAをコードする遺伝子の形態で対象に提供される。いくつかの実施形態において、干渉RNAをコードする遺伝子は、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)で対象に提供される。いくつかの実施形態において、置換遺伝子は、rAAVで対象に提供される。いくつかの実施形態において、干渉RNAと置換遺伝子とをコードする遺伝子は、同一のrAAVで提供される(例としては、それらは両方とも、AAV逆位末端反復配列(ITR)が隣接する同一の組換えゲノム上にコードされている)。いくつかの実施形態において、両方の遺伝子は、同一のプロモーターの制御下にある。いくつかの実施形態において、これらの遺伝子は、2つの異なるプロモーターの制御下にある。いくつかの実施形態において、干渉RNAと置換遺伝子とをコードする遺伝子は、異なるrAAVで提供される。
【0006】
いくつかの実施形態において、干渉RNAは:
a)配列CUGCCUACAUGUUUCUGCU(配列番号1)のセンス鎖および配列AGCAGAAACAUGUAGGCAG(配列番号2)のアンチセンス鎖;
b)配列CCUACAUGUUUCUGCUGAU(配列番号3)のセンス鎖および配列AUCAGCAGAAACAUGUAGG(配列番号4)のアンチセンス鎖;
c)配列GCAUGGUCAUCAUCAUGGU(配列番号5)のセンス鎖および配列ACCAUGAUGAUGACCAUGC(配列番号6)のアンチセンス鎖;または
d)配列GUGGCAUUCUACAUCUUCA(配列番号7)のセンス鎖および配列UGAAGAUGUAGAAUGCCAC(配列番号8)のアンチセンス鎖:
を含む、合成リボ核酸(RNA)分子である。
【0007】
いくつかの実施形態において、合成RNA分子は低分子干渉RNA(siRNA)である。いくつかの実施形態において、干渉RNAは低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である。いくつかの実施形態において、shRNAは配列UCAAGAGのRNA(配列番号9)、または、配列UGUGCUUのRNA(配列番号10)を有するループを含む。
【0008】
いくつかの実施形態において、合成RNA分子は、人工マイクロRNA(miRNA)である。いくつかの実施形態において、人工miRNAは、UGCUGUUGACAGUGAGCGA(X)

UAGUGAAGCCACAGAUGUA(Y)

CUGCCUACUGCCUCGGA(配列番号19)
のRNA配列を有し:
a)(X)nが配列番号1を含み、(Y)nが配列番号2を含む;
b)(X)nが配列番号3を含み、(Y)nが配列番号4を含む;
c)(X)nが配列番号5を含み、(Y)nが配列番号6を含む;または
d)(X)nが配列番号7を含み、(Y)nが配列番号8を含む。
【0009】
いくつかの実施形態において、上記または本明細書の他の箇所に記載された合成RNAは、さらに、5’末端および/または3’末端に不対合突出配列を含む。いくつかの実施形態において、不対合突出配列は反復塩基配列を含む。いくかの実施形態において、反復塩基配列は反復ウラシル(U)塩基を含む。いくつかの実施形態において、不対合突出配列はUUである。
【0010】
いくつかの実施形態において、組成物(例えば、対象に投与するための組成物)は、上記または本明細書の他の箇所に記載された干渉RNA(例えば、合成RNA分子)の1つ以上(例えば、2、3、または4つ)を含む。いくつかの実施形態において、組成物(例えば、対象に投与するための組成物)は、上記または本明細書の他の箇所に記載された干渉RNA(例えば、合成RNA分子)の1つ以上(例えば、2、3、または4つ)をコードする核酸(例えば、DNA)を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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