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公開番号
2025016410
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-03
出願番号
2023192579
出願日
2023-11-10
発明の名称
樹脂組成物、ペレット、および、成形品
出願人
三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C08L
69/00 20060101AFI20250127BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 YI値が低い成形品を提供可能な樹脂組成物、ペレット、および、成形品の提供。
【解決手段】 ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、式(1)で表される化合物0.01~1.5質量部を含む、樹脂組成物。式(1)中、Rは、それぞれ独立に、置換もしくは無置換の炭素数1~10の脂肪族炭化水素基である。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025016410000025.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">53</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">139</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、
式(1)で表される化合物0.01~1.5質量部を含む、樹脂組成物。
TIFF
2025016410000022.tif
53
136
(式(1)中、Rは、それぞれ独立に、置換もしくは無置換の炭素数1~10の脂肪族炭化水素基である。)
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記式(1)中、Rは、それぞれ独立に、無置換の炭素数1~5のアルキル基である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記式(1)中、Rは、それぞれ独立に、メチル基またはエチル基である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
さらに、式(1-1)で表される化合物を、ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、0.01~1.5質量部含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
TIFF
2025016410000023.tif
71
136
(式(1-1)中、R
1
~R
3
は、それぞれ独立に、水素原子、または、置換もしくは無置換の炭素数1~10の炭化水素基であり、R
4
は、置換もしくは無置換の炭素数1~10の炭化水素基、または、-OR
5
で表される基であり、R
5
は、水素原子、または、置換もしくは無置換の炭素数1~10の炭化水素基であり、nは0~2の整数である。)
【請求項5】
式(1)で表される化合物と式(1-1)で表される化合物の質量比率が、10:90~90:10である、請求項4に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
式(1)で表される化合物と式(1-1)で表される化合物の合計含有量が、ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、0.01~1.5質量部である、請求項4に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記式(1)中、Rは、それぞれ独立に、メチル基またはエチル基であり、
さらに、式(1-1)で表される化合物を、ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、0.01~1.5質量部含み、
式(1)で表される化合物と式(1-1)で表される化合物の質量比率が、10:90~90:10である、請求項1に記載の樹脂組成物。
TIFF
2025016410000024.tif
69
135
(式(1-1)中、R
1
~R
3
は、それぞれ独立に、水素原子、または、置換もしくは無置換の炭素数1~10の炭化水素基であり、R
4
は、置換もしくは無置換の炭素数1~10の炭化水素基、または、-OR
5
で表される基であり、R
5
は、水素原子、または、置換もしくは無置換の炭素数1~10の炭化水素基であり、nは0~2の整数である。)
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の樹脂組成物のペレット。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか1項に記載の樹脂組成物から形成された成形品。
【請求項10】
請求項8に記載のペレットから形成された成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、ペレット、および、成形品に関する。特に、ポリカーボネート樹脂を主要成分とする樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 4,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、ポリカーボネート樹脂は、各種性能に優れるため、各種用途に広く用いられている。特に、ポリカーボネート樹脂の利用形態の1つとして、電力カバー、照明レンズ、照明カバー、導光部材等の透明性が求められる部材への利用が活発である。
例えば、特許文献1には、ポリカーボネート樹脂(A)と、下記式で表される芳香族化合物(B)と、リン系安定剤(C)とを含有するポリカーボネート樹脂組成物ペレットであって、ペレット中の芳香族化合物(B)の含有量が0.001~1質量%で、リン系安定剤(C)の含有量が0.003~0.5質量%であることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物ペレットが開示されている。
TIFF
2025016410000001.tif
30
136
(式中、Yは窒素、硫黄、及びハロゲンのいずれの元素も含まない有機基、或いは水素原子である。
Yが水素原子の場合、Xはアルキル基または置換基を有していてもよいアリール基であり、Yが窒素、硫黄、及びハロゲンのいずれの元素も含まない有機基の場合、Xは、窒素、硫黄、及びハロゲンのいずれの元素も含まない有機基であり、この場合において、XとYは同一であっても異なるものでもあってよい。
gは1または2の整数を表す。
nは0~5の整数を表し、nが2以上の場合、n個のXは同一であってもよく異なるものであってもよい。
kは1~4の整数を表し、kが2以上の場合、Yが該有機基である2個以上の-(CH
2
)
g
OY基は同一であってもよく異なるものであってもよい。ただし、n+kは6以下である。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/198321号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、電力カバー、照明レンズ、照明カバー、導光部材等の透明性が求められる部材に用いる樹脂成形品においては、YI値が低いことが求められる。この点について、特許文献1に記載の樹脂組成物から形成された成形品は、YI値に優れている。
しかしながら、用途等によっては、さらに低いYI値が求められることがある。
本発明は、かかる課題を解決することを目的とするものであって、YI値が低い成形品を提供可能な樹脂組成物、ペレット、および、成形品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題のもと、本発明者が検討を行った結果、後述する式(1)で表される化合物を配合することにより上記課題を解決しうることを見出した。
具体的には、下記手段により、上記課題は解決された。
<1>ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、
式(1)で表される化合物0.01~1.5質量部を含む、樹脂組成物。
TIFF
2025016410000002.tif
53
135
(式(1)中、Rは、それぞれ独立に、置換もしくは無置換の炭素数1~10の脂肪族炭化水素基である。)
<2>前記式(1)中、Rは、それぞれ独立に、無置換の炭素数1~5のアルキル基である、<1>に記載の樹脂組成物。
<3>前記式(1)中、Rは、それぞれ独立に、メチル基またはエチル基である、<1>に記載の樹脂組成物。
<4>さらに、式(1-1)で表される化合物を、ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、0.01~1.5質量部含む、<1>に記載の樹脂組成物。
TIFF
2025016410000003.tif
69
140
(式(1-1)中、R
1
~R
3
は、それぞれ独立に、水素原子、または、置換もしくは無置換の炭素数1~10の炭化水素基であり、R
4
は、置換もしくは無置換の炭素数1~10の炭化水素基、または、-OR
5
で表される基であり、R
5
は、水素原子、または、置換もしくは無置換の炭素数1~10の炭化水素基であり、nは0~2の整数である。)
<5>式(1)で表される化合物と式(1-1)で表される化合物の質量比率が、10:90~90:10である、<4>に記載の樹脂組成物。
<6>式(1)で表される化合物と式(1-1)で表される化合物の合計含有量が、ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、0.01~1.5質量部である、<4>または<5>に記載の樹脂組成物。
<7>前記式(1)中、Rは、それぞれ独立に、メチル基またはエチル基であり、
さらに、式(1-1)で表される化合物を、ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、0.01~1.5質量部含み、
式(1)で表される化合物と式(1-1)で表される化合物の質量比率が、10:90~90:10である、<1>~<6>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
TIFF
2025016410000004.tif
70
140
(式(1-1)中、R
1
~R
3
は、それぞれ独立に、水素原子、または、置換もしくは無置換の炭素数1~10の炭化水素基であり、R
4
は、置換もしくは無置換の炭素数1~10の炭化水素基、または、-OR
5
で表される基であり、R
5
は、水素原子、または、置換もしくは無置換の炭素数1~10の炭化水素基であり、nは0~2の整数である。)
<8><1>~<7>のいずれか1つに記載の樹脂組成物のペレット。
<9><1>~<7>のいずれか1つに記載の樹脂組成物から形成された成形品。
<10><8>に記載のペレットから形成された成形品。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、YI値が低い成形品を提供可能な樹脂組成物、ペレット、および、成形品を提供可能になった。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という)について詳細に説明する。なお、以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明は本実施形態のみに限定されない。
なお、本明細書において「~」とはその前後に記載される数値を下限値および上限値として含む意味で使用される。また、本明細書における数値の上限値と下限値は、前記上限値と下限値のいずれの組み合わせについても、本実施形態の一例として挙げられる。
本明細書において、各種物性値および特性値は、特に述べない限り、23℃におけるものとする。
本明細書における置換基の例としては、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、複素環基、複素環オキシ基、アルケニル基、アルキルスルファニル基、アリールスルファニル基、アシル基またはアミノ基であることが好ましく、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アルケニル基、または、アシル基であることがより好ましく、アルキル基、アリール基、アリールオキシ基またはアルケニル基であることがさらに好ましく、アルキル基であることが一層好ましい。これらの置換基の式量は、15以上であることが好ましく、また、200以下であることが好ましい。式量とは、例えば、メチル基(-CH
3
)であれば、15である。これらの置換基はさらに置換基を有していてもよいが、置換基を有していない方が好ましい。
本明細書で示す規格で説明される測定方法等が年度によって異なる場合、特に述べない限り、2023年1月1日時点における規格に基づくものとする。
【0008】
本実施形態の樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、式(1)で表される化合物0.01~1.5質量部を含むことを特徴とする。
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2025016410000005.tif
52
138
(式(1)中、Rは、それぞれ独立に、置換もしくは無置換の炭素数1~10の脂肪族炭化水素基である。)
【0009】
このような構成とすることにより、YI値が低い成形品を提供可能な樹脂組成物が得られる。また、押出性に優れた樹脂組成物が得られるのでペレットの製造が容易になる。さらに、モールドデポジットに優れた成形品が製造可能になる。
すなわち、本実施形態においては、式(1)で表される化合物を配合することにより、色相改良を達成している。式(1)で表される化合物のベンゼン環-CH
2
の部分が還元反応し、色相上昇を抑制すると考えられる。特に、式(1)で表される化合物がパラ位置で-CH
2
OR構造を有することにより、YI値をさらに低くすることに成功したものである。
上記理由は、縮合反応しにくいパラ位が、効率的に還元反応が可能となり、YI値の上昇を抑止できたと推測される。
以下、本実施形態の樹脂組成物について説明する。
【0010】
<ポリカーボネート樹脂>
本実施形態の樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂を含む。
ポリカーボネート樹脂は、分子主鎖中に炭酸エステル結合を含む-[O-R-OC(=O)]-単位(Rが、有機基、好ましくは炭化水素基、より好ましくは、脂肪族基、芳香族基、または、脂肪族基と芳香族基の双方を含むもの、さらに直鎖構造あるいは分岐構造を持つもの)を含むものであれば、特に限定されない。本実施形態においては、ポリカーボネート樹脂は、芳香族ポリカーボネート樹脂が好ましく、ビスフェノール骨格を有するポリカーボネート樹脂がより好ましい。このようなポリカーボネート樹脂を用いることにより、得られる成形品について、より優れた耐熱性と靱性が達成される。本実施形態においては、ビスフェノール骨格を有するポリカーボネート樹脂は、全構成単位の90モル%以上がビスフェノール骨格を有する構成単位であることが好ましく、全構成単位の90モル%以上がビスフェノールA、ビスフェノールCおよびビスフェノールAPの少なくとも1つの骨格を有する構成単位であることがより好ましく、全構成単位の90モル%以上がビスフェノールA骨格を有する構成単位であることがさらにより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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