特許ウォッチ

公開番号2025016277
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023119441
出願日2023-07-21
発明の名称表示装置、及び表示システム
出願人シャープディスプレイテクノロジー株式会社
代理人弁理士法人イノベンティア
主分類G09G 3/20 20060101AFI20250124BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】休止モードによる制御処理を実行中の期間において、消費電力を低減することが可能な表示装置、及び表示システムを提供する。
【解決手段】表示装置は、タイミング制御回路2と、電力変換回路4と、を備える。タイミング制御回路2は、表示モードから休止モードに移行させる制御信号をホストコントローラ102から受信した場合に、電力制御回路4に休止信号B1を送信する。電力制御回路4は、休止信号B1を受信する前の表示モードにおいて、スイッチング周波数f1により入力電圧V1を出力電圧V2に変換し、タイミング制御回路2から休止信号B1を受信した後の休止モードにおいて、スイッチング周波数f1よりも低いスイッチング周波数f2により入力電圧V1を出力電圧V2に変換する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
表示パネルと、
前記表示パネルへ駆動信号を供給する表示駆動回路と、
前記表示パネルへ画像信号を供給し、前記表示駆動回路へタイミング信号を供給するタイミング制御回路と、
入力された電力の電圧である入力電圧を、出力電圧に変換し、前記出力電圧を有する電力を、前記表示パネル、前記表示駆動回路、及び前記タイミング制御回路の少なくとも一つに供給する電力変換回路と、を備え、
前記タイミング制御回路は、前記表示パネルによる表示を実行する表示モードから、前記表示パネルによる表示を停止させる休止モードに移行させる制御信号をホストコントローラから受信した場合に、前記電力変換回路に休止信号を送信し、
前記電力変換回路は、
前記休止信号を受信する前の前記表示モードにおいて、第１のスイッチング周波数により前記入力電圧を前記出力電圧に変換し、
前記タイミング制御回路から前記休止信号を受信した後の前記休止モードにおいて、前記第１のスイッチング周波数よりも低い第２のスイッチング周波数により前記入力電圧を前記出力電圧に変換する、表示装置。
続きを表示（約 980 文字）【請求項２】
前記電力変換回路は、
前記表示モードにおいて、前記タイミング制御回路、前記表示パネル、及び前記表示駆動回路へ電力を供給し、
前記休止信号を受信した場合に、前記タイミング制御回路への電力の供給を維持しながら、前記表示パネル、及び前記表示駆動回路への電力の供給の一部を停止させ、
前記休止モードにおいて、前記入力電圧から前記タイミング制御回路へ供給する電力の出力電圧を、前記第２のスイッチング周波数により変換する、請求項１に記載の表示装置。
【請求項３】
前記電力変換回路は、前記休止信号を受信した場合に、前記タイミング制御回路への電力の供給を維持しながら、前記表示パネル、及び前記表示駆動回路への電力の供給を停止させる、請求項２に記載の表示装置。
【請求項４】
表示パネルを有する表示装置と、
前記表示パネルによる表示を実行する表示モードから、前記表示パネルによる表示を停止させる休止モードに切り替える制御信号を前記表示装置に送信するホストコントローラと、を備えた、表示システムであって、
前記表示装置は、
前記表示パネルへ駆動信号を供給する表示駆動回路と、
前記表示パネルへ画像信号を供給し、前記表示駆動回路へタイミング信号を供給するタイミング制御回路と、
入力された電力の電圧である入力電圧を、出力電圧に変換し、前記出力電圧を有する電力を、前記表示パネル、前記表示駆動回路、及び前記タイミング制御回路の少なくとも一つに供給する電力変換回路と、を備え、
前記タイミング制御回路は、前記表示パネルによる表示を実行する表示モードから、前記表示パネルによる表示を停止させる休止モードに移行させる制御信号をホストコントローラから受信した場合に、前記電力変換回路に休止信号を送信し、
前記電力変換回路は、
前記休止信号を受信する前の前記表示モードにおいて、第１のスイッチング周波数により前記入力電圧を前記出力電圧に変換し、
前記タイミング制御回路から前記休止信号を受信した後の前記休止モードにおいて、前記第１のスイッチング周波数よりも低い第２のスイッチング周波数により前記入力電圧を前記出力電圧に変換する、表示システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、表示装置、及び表示システムに関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、表示装置に用いられる液晶の駆動用電源回路が開示されている。駆動用電源回路は、コンデンサと、スイッチとを含む。駆動用電源回路は、入力された電圧をコンデンサに印加してコンデンサに電荷を蓄えさせ、当該コンデンサに接続されたスイッチを、所定のスイッチング周波数でスイッチングすることにより、入力された電圧を、液晶を駆動させるために用いられる電圧値を有する電圧に変換する。
【０００３】
また、特許文献２に記載の表示装置は、表示パネルへの画像表示を行う通常動作モードと、表示パネルへの画像表示を行わないスリープモードとのいずれかで制御処理を実行する。この表示装置は、通常動作モードで一定期間タッチ操作が無いと、スリープモードに移行するように構成されている。また、表示装置は、スリープモードにおいて、タッチ操作があると、通常動作モードに移行するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００２－２６８６１０号公報
【０００５】
特開２０１７－９１２２４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
上記特許文献２に記載のスリープモード（休止モード）では、表示装置内の少なくとも一部の回路に電力を供給し続ける必要があるため、消費電力を十分に低減することはできない。
【０００７】
そこで、本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、休止モードによる制御処理を実行中の期間において、消費電力を低減することが可能な表示装置、及び表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記課題を解決するために、本開示の第１の態様に係る表示装置は、表示パネルと、前記表示パネルへ駆動信号を供給する表示駆動回路と、前記表示パネルへ画像信号を供給し、前記表示駆動回路へタイミング信号を供給するタイミング制御回路と、入力された電力の電圧である入力電圧を、出力電圧に変換し、前記出力電圧を有する電力を、前記表示パネル、前記表示駆動回路、及び前記タイミング制御回路の少なくとも一つに供給する電力変換回路と、を備え、前記タイミング制御回路は、前記表示パネルによる表示を実行する表示モードから、前記表示パネルによる表示を停止させる休止モードに移行させる制御信号をホストコントローラから受信した場合に、前記電力変換回路に休止信号を送信し、前記電力変換回路は、前記休止信号を受信する前の前記表示モードにおいて、第１のスイッチング周波数により前記入力電圧を前記出力電圧に変換し、前記タイミング制御回路から前記休止信号を受信した後の前記休止モードにおいて、前記第１のスイッチング周波数よりも低い第２のスイッチング周波数により前記入力電圧を前記出力電圧に変換する。
【０００９】
また、第２の態様に係る表示システムは、表示パネルを有する表示装置と、前記表示パネルによる表示を実行する表示モードから、前記表示パネルによる表示を停止させる休止モードに切り替える制御信号を前記表示装置に送信するホストコントローラと、を備えた、表示システムであって、前記表示装置は、前記表示パネルへ駆動信号を供給する表示駆動回路と、前記表示パネルへ画像信号を供給し、前記表示駆動回路へタイミング信号を供給するタイミング制御回路と、入力された電力の電圧である入力電圧を、出力電圧に変換し、前記出力電圧を有する電力を、前記表示パネル、前記表示駆動回路、及び前記タイミング制御回路の少なくとも一つに供給する電力変換回路と、を備え、前記タイミング制御回路は、前記表示パネルによる表示を実行する表示モードから、前記表示パネルによる表示を停止させる休止モードに移行させる制御信号をホストコントローラから受信した場合に、前記電力変換回路に休止信号を送信し、前記電力変換回路は、前記休止信号を受信する前の前記表示モードにおいて、第１のスイッチング周波数により前記入力電圧を前記出力電圧に変換し、前記タイミング制御回路から前記休止信号を受信した後の前記休止モードにおいて、前記第１のスイッチング周波数よりも低い第２のスイッチング周波数により前記入力電圧を前記出力電圧に変換する。
【発明の効果】
【００１０】
ここで、電力変換のスイッチング周波数が低い程、電力変換における消費電力が低くなる。上記の構成によれば、休止モードによる制御処理を実行中の期間においては、電力変換回路による電力変換を、表示モードよりも低いスイッチング周波数によって行うことができる。このため、休止モードによる制御処理を実行中の期間において、消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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