TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024166623
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023082830
出願日
2023-05-19
発明の名称
九九学習用デジタル教材
出願人
個人
代理人
個人
,
個人
主分類
G09B
5/06 20060101AFI20241122BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約
【課題】タイル図を用いた九九の学習効率をさらに高めることのできる教材を提供する。
【解決手段】この九九学習用デジタル教材1は、九九の式を表す文字情報3a,3bをディスプレイ2に表示し、九九の式を読み表す音声情報4a,4bを出力した後、対応するタイル図5をディスプレイ2に表示する第一学習ステップ10と、九九の式を表す文字情報3a,3bをディスプレイ2に表示した後、対応するタイル図5をディスプレイ2に表示した状態で、学習者が描画ツール9を用いてタイル図5に色塗りをする第二学習ステップ20と、タイル図5をディスプレイ2に表示した後、対応する九九の式を表す文字情報3a,3bをディスプレイ2に表示すると共に、九九の式を読み表す音声情報4a,4bを出力する第三学習ステップ30とを順に備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
九九の式を表す図形情報として、前記九九の段の数をタイルの列の長さで表し、前記九九の掛ける数を前記タイルの列の数で表すタイル図を用いた九九の学習用デジタル教材であって、
前記九九の式を表す文字情報をディスプレイに表示し、前記九九の式を読み表す音声情報を出力した後、対応する前記タイル図を前記ディスプレイに表示する第一学習ステップと、
前記九九の式を表す文字情報を前記ディスプレイに表示した後、前記対応するタイル図を前記ディスプレイに表示した状態で、学習者が描画ツールを用いて前記タイル図に色塗りをする第二学習ステップと、
前記タイル図を前記ディスプレイに表示した後、対応する前記九九の式を表す文字情報を前記ディスプレイに表示すると共に、前記九九の式を読み表す音声情報を出力する第三学習ステップとを順に備えたことを特徴とする、九九学習用デジタル教材。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記タイル図を表示した後、対応する前記九九の式を読み表す音声情報を出力する第四学習ステップをさらに備える、請求項1に記載の九九学習用デジタル教材。
【請求項3】
前記第三学習ステップにおいて、前記学習者が所定の操作を行うことにより、前記タイル図が表示された状態から前記九九の式を表す文字情報が表示された状態に切替え可能とする、請求項1に記載の九九学習用デジタル教材。
【請求項4】
前記第四学習ステップにおいて、前記タイル図が表示された状態で前記学習者が所定の操作を行うことにより、前記九九の式を読み表す音声情報を出力可能とする、請求項2に記載の九九学習用デジタル教材。
【請求項5】
前記タイル図が表示される際、前記タイル図の意味を説明する音声情報を出力可能とする請求項1に記載の九九学習用デジタル教材。
【請求項6】
前記九九の式がm(m:1から9の整数)の段の6以上の数を掛ける式である場合、前記タイル図のうちm×5までの部分を下側に表示し、m×6以降の部分を上側に表示する請求項1に記載の九九学習用デジタル教材。
【請求項7】
前記九九の答えが10以上の前記タイル図が表示された際、10単位で前記タイル図に色塗りがされると共に、前記10単位で色塗りがされるたびに、前記色塗りされたタイルが表す数の総量が音声で出力される請求項1又は6に記載の九九学習用デジタル教材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、九九を学習するためのデジタル教材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、九九に代表される掛け算の学習は、九九の式が表示されたシートを見ながら学習者が九九の式を暗唱できるまで繰り返し音読することにより行われてきた。
【0003】
しかしながら、従来の学習方法だと、単調な九九の暗唱の繰り返しに終始してしまい、九九に代表される掛け算本来の意味を理解することが難しいのが実情であった。また単調であるために飽きやすく、それが原因で暗記ミスを起こしたまま長期記憶としてミスが定着してしまうことが少なくなかった。
【0004】
そこで、本出願人は、タイル図と呼ばれる図形情報を利用して九九の本質的な理解を図るための教材を提案している(特許文献1を参照)。この教材は、紙などのシートに一対の表示部が設けられたものであり、この表示部の左面に、九九の式とその答えの図形情報として、1個で1の量を表す正方形のタイルと、これら正方形のタイルが5個連結されてなる長方形のタイルとで構成されるタイル図が表示され、表示部の右面に、九九の式とその読みを表す文字情報とが記載されている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
登録実用新案第3216575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、タイル図を用いた九九学習用教材であれば、「1あたりの数」が「いくつ」あるかで全体の数がわかる計算が 「掛け算」である、ということが視覚的に理解できるので、九九の本質的な意味を比較的容易に理解できるものと期待される。
【0007】
一方で、九九を学習し始めるのは、まだ脳が十分に発達し切っていない小学校低学年の子供であるから、図形情報を脳内で処理するのに多大な時間が必要となるおそれがある。そのため、従来のタイル図を用いた九九学習用教材では学習効率が十分であるとは言い難く、改善の余地があった。
【0008】
以上の事情に鑑み、本発明は、タイル図を用いた九九の学習効率をさらに高めることのできる教材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題は、本発明に係る九九学習用デジタル教材によって達成される。すなわち、このデジタル教材は、九九の式を表す図形情報として、九九の段の数をタイルの列の長さで表し、九九の掛ける数をタイルの列の数で表すタイル図を用いた九九の学習用デジタル教材であって、九九の式を表す文字情報をディスプレイに表示し、九九の式を読み表す音声情報を出力した後、対応するタイル図をディスプレイに表示する第一学習ステップと、九九の式を表す文字情報をディスプレイに表示した後、対応するタイル図をディスプレイに表示した状態で、学習者が描画ツールを用いてタイル図に色塗りをする第二学習ステップと、タイル図をディスプレイに表示した後、対応する九九の式を表す文字情報をディスプレイに表示すると共に、九九の式を読み表す音声情報を出力する第三学習ステップとを順に備えた点をもって特徴付けられる。
【0010】
このように、本発明では、最初の学習ステップ(第一学習ステップ)として、九九の式を表す文字情報を表示すると共に、九九の式を読み表す音声情報を組み合わせて出力するようにした。人間は文字を読むときでも、目から入ってきた文字情報を一旦脳内で音声情報に変換して、当該音声情報を脳内で聞くことで理解する、と言われている。従って、上述のように九九の式を読み表す音声情報を直接脳に与えることにより、幼児や小学生のように未発達の脳であってもストレスなく九九の式を理解することができる。また、図形情報としてのタイル図を表示するのに先立って、九九の式の文字情報と音声情報を付与することによって、タイル図を図形情報として処理するための前提となる情報を予め脳内で処理することができる。これにより、タイル図を処理する際の脳への負担を軽減してタイル図を含むこのデジタル教材の仕組みを容易に理解させることができる。また、これら九九の式に関する図形情報と文字情報、及び音声情報を組み合わせることで、九九の式に関する記憶が強化される相乗効果も期待できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る