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公開番号
2025016234
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-31
出願番号
2023119374
出願日
2023-07-21
発明の名称
藻類培養方法
出願人
三菱重工パワーインダストリー株式会社
代理人
SSIP弁理士法人
主分類
C12N
1/12 20060101AFI20250124BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】藻類培養にかかるコストの上昇を抑制することができる。
【解決手段】藻類培養方法は、浮灰を水面に散布して浮遊させるステップと、水面に浮遊する浮灰に藻類を付着させるステップと、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
浮遊担持体を水面に散布して浮遊させるステップと、
前記水面に浮遊する前記浮遊担持体に藻類を付着させるステップと、を備える、
藻類培養方法。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
前記浮遊担持体は、粒子径の範囲が30μm以上800μm以下の複数の粒子から構成される、
請求項1に記載の藻類培養方法。
【請求項3】
前記複数の粒子のそれぞれは、内部に空孔が形成され、且つ密度1g/cm
3
以下である、
請求項2に記載の藻類培養方法。
【請求項4】
前記水面に散布する前記浮遊担持体の量は、330g/m
2
以上である、
請求項1から3の何れか一項に記載の藻類培養方法。
【請求項5】
前記水面に散布された前記浮遊担持体に付着した前記藻類が前記水面に浮遊している際に、前記藻類を回収するステップをさらに備える、
請求項1から3の何れか一項に記載の藻類培養方法。
【請求項6】
前記藻類を回収するステップは、前記水面に浮遊している前記藻類が部分的に沈降を開始したら実行される、
請求項5に記載の藻類培養方法。
【請求項7】
前記浮遊担持体に前記藻類を付着させるステップの後、且つ前記藻類を回収するステップの前に、前記浮遊担持体の上面の少なくとも一部が前記藻類によって覆われるまで前記藻類を増殖させるステップをさらに備える、
請求項5に記載の藻類培養方法。
【請求項8】
前記浮遊担持体を前記水面に散布して浮遊させるステップの後、且つ前記藻類を回収するステップの前に、前記藻類に対して浮力を与える浮力体を前記水面に散布するステップをさらに備える、
請求項5に記載の藻類培養方法。
【請求項9】
前記浮力体は、パーライト粒子、バーミキュライト粒子、および植物の不完全燃焼によって炭化することで生成されたバイオ炭粒子のうちの少なくとも1つを含む、
請求項8に記載の藻類培養方法。
【請求項10】
前記浮遊担持体は、浮灰である、
請求項1から3の何れか一項に記載の藻類培養方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、藻類培養方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
温室効果ガスの一種である二酸化炭素を大気中や火力発電所などの排ガスから回収する方法の一つとして、藻類を培養し、その光合成の作用により二酸化炭素を固定する方法がある。この方法によって増殖した藻類は、回収・加工され、食糧や医薬品、ないしは燃料などの有用物質へと変換し利用される。培養液に分散して存在している藻類を分離回収するためには、大量に存在する水と藻類とを分離するために、例えば、凝集剤を用いて藻類を培養液表面に浮上させる方法、あるいは藻類を含む培養液を遠心分離機に投入し遠心分離する方法などが従来から用いられている。このほかにも、例えば、特許文献1には、培養した微細藻類を濃縮する方法として、培養している微細藻類を誘引する波長の光と、忌避する波長の光を組み合わせる技術が開示されている。また、特許文献2には、回収を容易とするために水面で藻類を培養する方法として、無機質材料と硬化材と藻類培養養分とを含む原料を混合した混合物を成形体に成形し、この成形体を養生することによって、水に浮遊可能な藻類培養媒体を製造する技術が開示されている。また、特許文献3には、水面に浮遊可能な発泡ガラス担体を水面に散布し、海藻または水藻を養殖する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6183825号公報
特開2000-245278号公報
特開2020-000214号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、凝集剤による分離方法においては、凝集剤が残存するために培養液を再利用することができなくなり、大量の廃液処理が必要となるという課題がある。また、遠心分離する方法では、大量の培養液を遠心分離機にかける必要があり、遠心分離機の運転に多大なエネルギが消費されてしまうという課題がある。特許文献1に記載の技術は、光を利用して省エネルギで藻類を濃縮する方法であるが、この方法が適用される藻類は、光に誘引される特性をもっている藻類に限定される。特許文献2に記載の技術は、見かけ比重が1以下であって、水面に浮上するような担持体によって、藻類を水面近くで増殖させることによって回収を容易としている反面、担持体の原料を混合するための混合装置、および混合物の養生が必要であり、藻類培養にかかるコストを上昇させている。特許文献3に記載の技術も同様に、見かけ比重が1未満で水面に浮上するような担持体を用いて、藻類回収を容易としている。しかしながら担持体のサイズはハンドリング性などの要求から10mmよりも大きくする必要があり、アオノリなどの大型藻類の付着・成長は期待できる反面、微細藻類を大量生産する用途には適さないという課題があった。
【0005】
本開示は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、藻類培養および藻類回収にかかるコストの上昇を抑制可能な藻類培養方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示に係る藻類培養方法は、浮遊担持体を水面に散布して浮遊させるステップと、前記水面に浮遊する前記浮遊担持体に藻類を付着させるステップと、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示の藻類培養方法によれば、藻類培養および藻類回収にかかるコストの上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係る藻類培養方法のフローチャートである。
一実施形態に係る浮灰の構成を概略的に示す図である。
一実施形態に係る水槽内の状態を示す図である。
一実施形態に係る水槽内の状態を示す図である。
一実施形態に係る水槽内の状態を示す図である。
一実施形態に係る水槽内の状態を示す図である。
浮灰に付着した藻類の拡大写真である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態による藻類培養方法について、図面に基づいて説明する。かかる実施の形態は、本開示の一態様を示すものであり、この開示を限定するものではなく、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
【0010】
<藻類培養方法>
図1は、一実施形態に係る藻類培養方法のフローチャートである。図1に示すように、藻類培養方法は、準備ステップS1と、浮遊ステップS2と、付着ステップS3と、増殖ステップS4と、浮力体散布ステップS5と、回収ステップS6と、を含む。一実施形態では、準備ステップS1、浮遊ステップS2、付着ステップS3、増殖ステップS4、浮力体散布ステップS5、および回収ステップS6の順に実行されている。培養対象である藻類は、光合成を行う生物のうち地上に生息するコケ植物、シダ植物、および種子植物を除いたものである。藻類の種類は、特に限定されず、体長が1μm以上1mm以下の微細藻類(例えば、スピルリナやユーグレナ)であってもよいし、体長が1mmよりも大きくなる大型藻類(例えば、アオサ)であってもよいし、淡水で生息する淡水藻類(例えば、アオミドロ、珪藻、イシクラゲ)であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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