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公開番号2025015936
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023118859
出願日2023-07-21
発明の名称玉掛け玉外し遠隔操作装置
出願人株式会社日立プラントコンストラクション
代理人個人,個人
主分類B66C 1/34 20060101AFI20250124BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】特にピンの形状を細くしてフック全体をコンパクト化して狭隘な箇所でも適用できる玉掛け玉外し遠隔操作装置を提供する。
【解決手段】本発明の玉掛け玉外し遠隔操作装置10は、クレーンから吊り降ろされたワイヤーに連結されるフレーム本体20と、フレーム本体から下方に延出して吊金具の開口面に磁力で吸着する受台40を下端に有する受台本体44と、受台に磁力で吸着して受台の開口に重なった吊金具の開口に向けて開閉移動して玉掛け又は玉外しするフック50を備え、フックは、受台の開口よりも小径のピン52と、ピンを支持するスライダーと、下端でスライダーと弾性体を介して接続するフック本体を備え、受台の開口に嵌ったピンは、弾性体により受台の開口上方側へ付勢されており、吊金具の吊り上げ時に弾性体の反付勢方向に荷重が掛かりピンの先端側が受台の開口下面に接することを特徴としている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
クレーンから吊り降ろされたワイヤーに連結されるフレーム本体と、
前記フレーム本体から下方に延出して吊金具の開口面に磁力で吸着する受台を下端に有する受台本体と、
前記受台に磁力で吸着して前記受台の開口と重なった前記吊金具の開口に向けて開閉移動して玉掛け又は玉外しするフックを備え、
前記フックは、前記受台の開口よりも小径のピンと、前記ピンを支持するスライダーと、下端で前記スライダーと弾性体を介して接続するフック本体を備え、前記受台の開口に嵌った前記ピンは、前記弾性体により前記受台の開口上方側へ付勢されており、前記吊金具の吊り上げ時に前記弾性体の反付勢方向に荷重が掛かり前記ピンの先端側が前記受台の開口下面に接することを特徴とする玉掛け玉外し遠隔操作装置。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
請求項1に記載された玉掛け玉外し遠隔操作装置であって、
前記ピンの先端下面側に凹部を形成し、前記ピンが嵌る前記受台の開口の内周面であって前記凹部と対向する箇所に前記凹部に嵌る凸部を設けたことを特徴とする玉掛け玉外し遠隔操作装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載された玉掛け玉外し遠隔操作装置であって、
前記受台本体は、前記フレーム本体の下面で軸心を水平方向に配置した回転軸に軸支されて自由回転可能に垂下していることを特徴とする玉掛け玉外し遠隔操作装置。
【請求項4】
請求項3に記載された玉掛け玉外し遠隔操作装置であって、
前記受台本体は、両主面から延出した突起物で前記フレーム本体の下面に接して前記フレーム本体の吊下げ中心から所定の可動角度に制限されていることを特徴とする玉掛け玉外し遠隔操作装置。
【請求項5】
請求項3に記載された玉掛け玉外し遠隔操作装置であって、
前記フレーム本体は、吊下げ中心に旋回軸心を一致させた第1歯車と、前記第1歯車よりも小さく前記第1歯車に噛み合う第2歯車と、前記第2歯車を回転させる旋回モータを有する旋回部を備え、
前記旋回モータは、T

:モータ定格トルク、i:減速比(N

/N

)、J

:装置の乾性モーメント、θ:目標回転角加速度、T

:摩擦モーメント、第1歯車の端数N

、第2歯車の端数N

としたとき、


×i>(1/i

)J

×θ+T

を満たすことを特徴とする玉掛け玉外し遠隔操作装置。
【請求項6】
請求項2に記載された玉掛け玉外し遠隔操作装置であって、
前記凸部は、前記受台の開口に嵌る半円部と、前記半円部の側面に接続して前記受台の主面で着脱できる取付部を有することを特徴とする玉掛け玉外し遠隔操作装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高所、狭隘、高線量など人が容易に近づけない箇所の吊搬作業を遠隔で行う玉掛け玉外し遠隔操作装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、大型クレーンによる構造物の据え付け作業等において構造物を吊り上げたり吊り下げたりする際に用いる玉掛け装置として特許文献1に開示の技術がある。この装置は結束された長尺物に巻回セットしたスリングベルトの玉掛け外し作業を行う装置であり、スリングベルトに揺動(回動)して引掛け係合するフックを有するスイングアームを備えている。フックにはスリングベルトが外れるのを防ぐロック機構を有している。しかし揺動するスイングアーム本体には何らロック機構がなく、吊搬作業などフックに荷重が加わったときにモーメントによりフックが開く(解除する)おそれがあった。
【0003】
特許文献2に開示の装置は、自動玉掛け装置に旋回機能を付加し、コンパクトで適切な旋回速度が得られる旋回機構を備えている。しかしフックは揺動する構成であるが、アクチュエータを用いて積極的に揺動回転する構成ではないため、フックの揺動範囲が限られてしまい傾斜のついた吊金具の場合には玉掛け作業が難しくなる。
また特許文献1、2に開示の装置は、いずれも玉掛け対象が、スリング、ワイヤーに限定されている。このため吊金具のような多種類(シャックル、プレート型、丸型など)且つフックとの隙間が少ない吊具には適用することができない。
【0004】
特許文献3の遠隔操作装置のフックは、受台の開口に嵌るピン(シャフト)と、ピンを着脱可能に支持するフック本体と、フック本体を回転させるアクチュエータを有し、多種類の吊金具を吊り上げることができる。しかし、フックが片持ち構造のため、吊下げ荷重に耐え得る剛性を備えるためにピンの形状が大きくなってしまう。狭隘な箇所に適用する場合、フックを含め装置全体のコンパクト化が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6228740号公報
特許第6309471号公報
特開2022-180952号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、上記従来技術の問題点に鑑み、特にピンの形状を細くしてフック全体をコンパクト化して狭隘な箇所でも適用できる玉掛け玉外し遠隔操作装置を提供することにある。
また多種類の吊金具に適用でき、かつ傾いた状態で取り付けられた吊金具であっても玉掛けすることができる玉掛け玉外し遠隔操作装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するための第1の手段として、クレーンから吊り降ろされたワイヤーに連結されるフレーム本体と、
前記フレーム本体から下方に延出して吊金具の開口面に磁力で吸着する受台を下端に有する受台本体と、
前記受台に磁力で吸着して前記受台の開口に重なった前記吊金具の開口に向けて開閉移動して玉掛け又は玉外しするフックを備え、
前記フックは、前記受台の開口よりも小径のピンと、前記ピンを支持するスライダーと、下端で前記スライダーと弾性体を介して接続するフック本体を備え、前記受台の開口に嵌った前記ピンは、前記弾性体により前記受台の開口上方側へ付勢されており、前記吊金具の吊り上げ時に前記弾性体の反付勢方向に荷重が掛かり前記ピンの先端側が前記受台の開口下面に接することを特徴とする玉掛け玉外し遠隔操作装置を提供することにある。
上記第1の手段によれば、従来、フックの片持ち構造のためにピンの径が太くスリム化が困難となりフックが大型化していたが、弾性体の伸縮を利用して受台とフック本体でピンを両持ちする構造とすることでピンのスリム化が実現できる。また、受台の磁力で受台とフックの間に吊金具を誘導でき、高所、狭隘、高線量など人が容易に近づけない箇所であっても現場内に人が入ることなく遠隔操作で玉掛け玉外しが容易に行える。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するための第2の手段として、第1の手段において、前記ピンの先端下面側に凹部を形成し、前記ピンが嵌る前記受台の開口の内周面であって前記凹部と対向する箇所に前記凹部に嵌る凸部を設けたことを特徴とする玉掛け玉外し遠隔操作装置を提供することにある。
上記第2の手段によれば、受台の開口内で凹凸の嵌め合い構造により、開閉(回転)動作するフックのピンに荷重が加わったときにモーメントでフックが開くことがない。従ってフックの玉掛け状態を維持することができ吊搬作業中に誤ってフックが受台の開口から外れることを防止できる。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するための第3の手段として、第1又は第2の手段において、前記受台本体は、前記フレーム本体の下面で軸心を水平方向に配置した回転軸に軸支されて自由回転可能に垂下していることを特徴とする玉掛け玉外し遠隔操作装置を提供することにある。
上記第3の手段によれば、構造物に対して斜めに取り付けるなどの吊金具であっても、玉掛け時に吊金具の傾斜状態に倣って受台も容易に傾斜して玉掛け作業することができる。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するための第4の手段として、第3の手段において、前記受台本体は、両主面から延出した突起物で前記フレーム本体の下面に接して前記フレーム本体の吊下げ中心から所定の可動角度に制限されていることを特徴とする玉掛け玉外し遠隔操作装置を提供することにある。
上記第4の手段によれば、玉掛け時に傾斜した吊金具よりも受台が倒れる(傾斜角度がきつくなる)ことがなく容易に玉掛け作業が行える。
また装置上部の姿勢が変わらないので、吊フックがクレーンフックから外れるリスクが少なくなる。所定の可動角度に制限することにより装置をコンパクト化できる。
さらに所定の可動角度に制限することにより、受台本体の振り幅が大きくなることがなく、荷振れの発生を抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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