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公開番号2025015839
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2024203157,2020118818
出願日2024-11-21,2020-07-09
発明の名称樹脂フィルム、積層体、および、包装袋
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20250123BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】積層体におけるガスバリア性の低下を抑えることのできる樹脂フィルム、積層体、および、包装袋を提供する。
【解決手段】樹脂フィルム10は、ガスバリア性を有したガスバリア層を積層されることによって包装袋用の積層体を構成する。樹脂フィルム10は、ポリエチレンテレフタレートを含み、樹脂フィルム10のtanδと温度との関係を示す損失正接曲線におけるピーク位置のtanδが、0.160以上0.190以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガスバリア性を有したガスバリア層を積層されることによって包装袋用の積層体を構成する樹脂フィルムであって、
メカニカルリサイクルポリエチレンテレフタレート、および、ケミカルリサイクルポリエチレンテレフタレートの少なくとも一方であるリサイクルポリエチレンテレフタレートを含み、
前記樹脂フィルムのtanδと温度との関係を示す損失正接曲線におけるピーク位置のtanδが、0.160以上0.190以下である
樹脂フィルム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記損失正接曲線におけるピーク位置の温度は、108℃以上115℃以下である
請求項1に記載の樹脂フィルム。
【請求項3】
前記樹脂フィルムが含有する前記リサイクルポリエチレンテレフタレートの質量割合は、前記樹脂フィルムの総質量の70%以上である
請求項1または2に記載の樹脂フィルム。
【請求項4】
前記リサイクルポリエチレンテレフタレートは、繰り返し単位中のジカルボン酸単位にテレフタル酸とイソフタル酸とを含む
請求項1~3のいずれか一項に記載の樹脂フィルム。
【請求項5】
前記樹脂フィルムに含まれるポリエチレンテレフタレートの全ジカルボン酸単位に占めるイソフタル酸の割合は、0.5モル%以上5モル%以下である
請求項4に記載の樹脂フィルム。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の樹脂フィルムと、
ガスバリア性を有するガスバリア層と、
を備える積層体。
【請求項7】
前記ガスバリア層は、無機酸化物蒸着層、または、金属蒸着層であり、
前記無機酸化物蒸着層は、ケイ素、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、カリウム、スズ、ナトリウム、ホウ素、チタン、鉛、ジルコニウム、および、イットリウムのいずれかの酸化物からなり、
前記金属蒸着層は、アルミニウム、マグネシウム、スズ、ナトリウム、チタン、鉛、ジルコニウム、イットリウム、金、および、クロムのいずれかからなる
請求項6に記載の積層体。
【請求項8】
前記ガスバリア層は、
酸化アルミニウム、酸化ケイ素、および、アルミニウムの少なくとも一つを含む第1バリア層と、
高分子材料を含む第2バリア層と、を有する
請求項6に記載の積層体。
【請求項9】
前記第2バリア層は、前記第1バリア層に隣接して積層されている
請求項8に記載の積層体。
【請求項10】
前記第2バリア層は、Si(OR



、もしくは、R

Si(OR



(OR

、OR

は加水分解性基であり、R

は有機官能基である。)で表されるケイ素化合物あるいはその加水分解物を1種以上と、水酸基を有する水溶性高分子と、を含む
請求項8または9に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂フィルム、樹脂フィルムを備える積層体、および、包装袋に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエチレンテレフタレートを含む樹脂フィルムは、食品、医薬品、化粧品などの対象物を包装するための包装材に広く用いられている。対象物の品質の低下を抑えるために、包装材は、酸素や水蒸気などの気体を通しにくい性質であるガスバリア性を有していることが好ましい。そのため、包装材として、樹脂フィルムと、金属膜や金属酸化膜などを含むガスバリア層との積層体が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-81607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
包装された対象物である商品の流通過程では、輸送中の商品に振動が加わる場合などのように、包装材に折れや捩れなどの変形を生じさせる外力が、商品に対して繰り返し印加される場合がある。包装材として用いられる積層体においては、こうした外力の印加に起因したガスバリア性の低下が小さいことが望ましい。
【0005】
本発明は、積層体におけるガスバリア性の低下を抑えることのできる樹脂フィルム、積層体、および、包装袋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する樹脂フィルムは、ガスバリア性を有したガスバリア層を積層されることによって包装袋用の積層体を構成する樹脂フィルムであって、ポリエチレンテレフタレートを含み、前記樹脂フィルムのtanδと温度との関係を示す損失正接曲線におけるピーク位置のtanδが、0.160以上0.190以下である。
【0007】
上記構成によれば、樹脂フィルムにおいて、弾性体としての性質に対する粘性体としての性質の大きさが好適となり、柔軟性が高められる。すなわち、樹脂フィルムにおいて、外力への応答に際しての弾性の寄与に対する粘性の寄与の割合が十分に大きくなるため、振動の吸収性が高くなる。したがって、樹脂フィルムとガスバリア層とを備える積層体に外力が繰り返し印加された場合でも、樹脂フィルムに積層されたガスバリア層の動きが抑えられて、ガスバリア層における欠陥の発生が抑えられる。それゆえ、積層体のガスバリア性の低下を抑えることができる。
【0008】
上記構成において、前記損失正接曲線におけるピーク位置の温度は、108℃以上115℃以下であってもよい。
上記構成によれば、ピーク位置の温度が高すぎないため、包装袋が使用される環境で、粘性に起因した樹脂フィルムの柔軟性が良好に発揮されやすい。
【0009】
上記構成において、前記樹脂フィルムは、繰り返し単位中のジカルボン酸単位にテレフタル酸とイソフタル酸とを含むポリエチレンテレフタレートを含んでもよい。
上記構成によれば、ピーク位置のtanδが上記範囲内である樹脂フィルムが好適に得られる。
【0010】
上記課題を解決する積層体は、上記樹脂フィルムと、ガスバリア性を有するガスバリア層と、を備える。
上記構成によれば、外力が繰り返し印加された場合でも、積層体におけるガスバリア性の低下が抑えられるため、包装材としての利用に対する積層体の適性が高められる。
(【0011】以降は省略されています)

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