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公開番号2025015770
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2024201698,2023116465
出願日2024-11-19,2023-07-18
発明の名称プリン体濃度が低減されたビールテイスト飲料およびその製造方法
出願人キリンホールディングス株式会社
代理人弁理士法人フィールズ国際特許事務所
主分類C12C 5/02 20060101AFI20250123BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】プリン体濃度が低減されつつも、中後半の厚み、重厚な味わいおよびバランスが良好な新規なビールテイスト飲料の提供。
【解決手段】本発明によれば、プリン体濃度が12mg/100mL以下であるビールテイスト飲料であって、2-メチルピラジンを0.5ppb以上、および/または、2,6-ジメチルピラジンを0.5ppb以上含有する、ビールテイスト飲料が提供される。2-メチルピラジンおよび2,6-ジメチルピラジンの合計含有量は好ましくは1ppb以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
プリン体濃度が12mg/100mL以下であるビールテイスト飲料であって、2-メチルピラジンを0.5ppb以上、および/または、2,6-ジメチルピラジンを0.5ppb以上含有する、ビールテイスト飲料。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
2-メチルピラジンおよび2,6-ジメチルピラジンの合計含有量が1ppb以上である、請求項1に記載のビールテイスト飲料。
【請求項3】
プリン体濃度が3.0mg/100mL以下である、請求項1または2に記載のビールテイスト飲料。
【請求項4】
ビールテイスト発酵麦芽アルコール飲料である、請求項1または2に記載のビールテイスト飲料。
【請求項5】
アルコール濃度が10.0v/v%以下である、請求項4に記載のビールテイスト飲料。
【請求項6】
プリン体濃度が12mg/100mL以下であるビールテイスト飲料の製造方法であって、製造された飲料の2-メチルピラジン濃度が0.5ppb以上となり、および/または、製造された飲料の2,6-ジメチルピラジン濃度が0.5ppb以上となるように2-メチルピラジンおよび/または2,6-ジメチルピラジンを含有させる工程を含む、製造方法。
【請求項7】
プリン体濃度が12mg/100mL以下であるビールテイスト飲料の風味改善方法であって、製造された飲料の2-メチルピラジン濃度が0.5ppb以上となり、および/または、製造された飲料の2,6-ジメチルピラジン濃度が0.5ppb以上となるように2-メチルピラジンおよび/または2,6-ジメチルピラジンを含有させる工程を含む、風味改善方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プリン体濃度が低減されたビールテイスト飲料およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
発酵麦芽飲料であるビール中には麦原料等に由来するプリン体化合物が含まれていることが知られている。プリン体化合物は、食餌として摂取された場合、尿酸に分解される。高尿酸血症における食餌制限では、このプリン体化合物の摂取の制限がなされる場合があるが、より高含有食物としての肉、卵、肝等の制限に加えて、ビール等の発酵麦芽飲料についても食餌制限を受けることがある。このため、ビール等の発酵麦芽飲料についてもプリン体化合物を低減した製品が望まれる。
【0003】
プリン体濃度が低減されつつも、ビールらしさや味の厚みが実現されたビールテイスト飲料およびその製造方法としては、例えばこれまでに特許文献1および2の技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-196336号公報
特開2019-097414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、プリン体濃度が低減されつつも、中後半の厚み、重厚な味わいおよびバランスが良好な新規なビールテイスト飲料並びにその製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、プリン体濃度が低減されたビールテイスト飲料にピラジン類が所定量含まれるようにすることで、プリン体濃度が低減されつつも、中後半の厚み、重厚な味わいおよびバランスが良好なビールテイスト飲料を提供できることを見出した。本発明はこの知見に基づくものである。
【0007】
本発明によれば以下の発明が提供される。
[1]プリン体濃度が12mg/100mL以下であるビールテイスト飲料であって、2-メチルピラジンを0.5ppb以上、および/または、2,6-ジメチルピラジンを0.5ppb以上含有する、ビールテイスト飲料。
[2]2-メチルピラジンおよび2,6-ジメチルピラジンの合計含有量が1ppb以上である、上記[1]に記載のビールテイスト飲料。
[3]プリン体濃度が3.0mg/100mL以下である、上記[1]または[2]に記載のビールテイスト飲料。
[4]ビールテイスト発酵麦芽アルコール飲料である、上記[1]または[2]に記載のビールテイスト飲料。
[5]アルコール濃度が10.0v/v%以下である、上記[4]に記載のビールテイスト飲料。
[6]プリン体濃度が12mg/100mL以下であるビールテイスト飲料の製造方法であって、製造された飲料の2-メチルピラジン濃度が0.5ppb以上となり、および/または、製造された飲料の2,6-ジメチルピラジン濃度が0.5ppb以上となるように2-メチルピラジンおよび/または2,6-ジメチルピラジンを含有させる工程を含む、製造方法。
[7]プリン体濃度が12mg/100mL以下であるビールテイスト飲料の風味改善方法であって、製造された飲料の2-メチルピラジン濃度が0.5ppb以上となり、および/または、製造された飲料の2,6-ジメチルピラジン濃度が0.5ppb以上となるように2-メチルピラジンおよび/または2,6-ジメチルピラジンを含有させる工程を含む、風味改善方法。
【0008】
本発明によれば、プリン体濃度が低減されたビールテイスト飲料において、ピラジン類が所定量含まれるようにすることで、プリン体濃度を低減しつつも、中後半の厚み、重厚な味わいおよびバランスが良好なビールテイスト飲料を提供することができる。このため本発明は、消費者の健康志向等、多様なニーズに応えることができる点で有利である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明において「ビールテイスト」とは通常にビールを製造した場合、すなわち、酵母等による発酵に基づいてビールを製造した場合に得られるビール特有の味わい、香りを意味する。
【0010】
本発明において、「ビールテイスト発酵アルコール飲料」は、炭素源、窒素源、および水等を原料として酵母により発酵させた飲料を意味し、ビール、発泡酒および原料として麦芽を使用するビールや発泡酒にアルコールを添加してなる飲料(例えば、酒税法上、「リキュール(発泡性)(2)」に分類されるリキュール系新ジャンル飲料)が挙げられる。ビールテイスト発酵アルコール飲料の好ましい態様としては、麦芽および/または未発芽の麦類を原料の少なくとも一部とするビールテイスト発酵アルコール飲料が挙げられ、より好ましい態様としては、麦芽を原料の少なくとも一部とするビールテイスト発酵アルコール飲料が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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