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公開番号2025015145
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023118330
出願日2023-07-20
発明の名称中空構造体、及び中空構造体の製造方法
出願人岐阜プラスチック工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 3/12 20060101AFI20250123BHJP(積層体)
要約【課題】部品点数を増やすことなく、他部材に締結可能な中空構造体の強度を向上させる。
【解決手段】複数のセルSが並設されたコア層21と、コア層21の一方の主面に接合された第1スキン層22とを備えた板状の中空構造体10であって、コア層21は、熱可塑性樹脂を含有する材料からなり、他部材に締結するために使用する締結部材を取り付けるための締結凹部30が形成され、締結凹部30は、一方の前記主面側から他方の前記主面側に凹む第1凹部31を備え、第1凹部31の底壁である第1底壁32aは、コア層21が厚み方向に圧縮された圧縮部によって形成され、第1凹部31の側壁である第1側壁32bは、他方の前記主面に向かって延びる第1スキン層22によって形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数のセルが並設されたコア層と、前記コア層の一方の主面に接合された第1スキン層とを備えた板状の中空構造体であって、
前記コア層は、熱可塑性樹脂を含有する材料からなり、
他部材に締結するために使用する締結部材を取り付けるための締結凹部が形成され、
前記締結凹部は、一方の前記主面側から他方の前記主面側に凹む第1凹部を備え、
前記第1凹部の底壁である第1底壁は、前記コア層が厚み方向に圧縮された圧縮部によって形成され、
前記第1凹部の側壁である第1側壁は、他方の前記主面に向かって延びる前記第1スキン層によって形成されていることを特徴とする中空構造体。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記第1側壁は、前記第1凹部の断面積が前記第1底壁に向かって小さくなる傾斜面として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の中空構造体。
【請求項3】
前記コア層の他方の前記主面に接合された第2スキン層を備え、
前記締結凹部は、他方の前記主面側から前記第1底壁に向かって凹む第2凹部を有しており、
前記第2凹部の側壁である第2側壁は、前記第1底壁に向かって延びる前記第2スキン層によって形成されていることを特徴とする請求項2に記載の中空構造体。
【請求項4】
前記第1凹部は、前記第1底壁側に形成された凹部本体と、前記凹部本体に連設されて一方の前記主面側に形成された収容部とを備え、
前記収容部は、前記締結部材としてのボルトの頭部を収容可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の中空構造体。
【請求項5】
前記第1底壁には、前記コア層の厚み方向に貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の中空構造体。
【請求項6】
他部材に締結するために使用する締結部材を取り付けるための締結凹部が形成された中空構造体の製造方法であって、
熱可塑性樹脂を含有する材料からなるとともに複数のセルが並設されたコア層と、前記コア層の一方の主面に接合された第1スキン層とを備えた中空板材を形成する中空板材形成工程と、
前記中空板材を加熱押圧して、底壁及び側壁を有する前記締結凹部を成形する成形工程とを備え、
前記成形工程では、前記第1スキン層を前記コア層の他方の前記主面に向かって引き延ばすとともに、前記コア層を厚み方向に圧縮して、前記コア層が圧縮された前記底壁と、前記第1スキン層が他方の前記主面に向かって延びる前記側壁とを成形することを特徴とする中空構造体の製造方法。
【請求項7】
前記締結凹部の前記底壁に、貫通孔を形成する貫通孔形成工程を備えることを特徴とする請求項6に記載の中空構造体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、中空構造体、及び中空構造体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
熱可塑性樹脂製の中空構造体は軽量でありながら適度な剛性を備えていることから、車両用内装材、家具、建材等、様々な分野に幅広く適用されている。特許文献1には、ハニカム構造体或いは発泡構造体からなる基材に、繊維強化複合材を配置した車両用の複合パネルに係る発明が記載されている。複合パネルには、車体に取り付けるためのボルト取付構造が設けられている。ボルト取付構造は、複合パネルに形成されたブッシュ取付穴と、ブッシュ取付穴に取り付けられたブッシュ部材とからなる。ブッシュ部材に形成されたボルト孔にボルトを挿入することにより、複合パネルを車両に取り付けることが可能である。ここでは、ブッシュ部材が複合パネルを補強するように作用するため、ボルトの締め付け力が、直接複合パネルの圧縮力として伝わることが抑制される。これにより、ハニカム構造体或いは発泡構造体からなる基材が積層されてなる複合パネルが、変形等することが抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-51224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、補強用のブッシュ部材が必要であるために、その分、車両に取り付ける際に必要な部品点数が増えることになる。部品点数が増えると、コストが上昇したり、組立時の作業性がよくなかったりといった問題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するため、本発明は、複数のセルが並設されたコア層と、前記コア層の一方の主面に接合された第1スキン層とを備えた板状の中空構造体であって、前記コア層は、熱可塑性樹脂を含有する材料からなり、他部材に締結するために使用する締結部材を取り付けるための締結凹部が形成され、前記締結凹部は、一方の前記主面側から他方の前記主面側に凹む第1凹部を備え、前記第1凹部の底壁である第1底壁は、前記コア層が厚み方向に圧縮された圧縮部によって形成され、前記第1凹部の側壁である第1側壁は、他方の前記主面に向かって延びる前記第1スキン層によって形成されている。
【0006】
上記の構成において、前記第1側壁は、前記第1凹部の断面積が前記第1底壁に向かって小さくなる傾斜面として形成されていることが好ましい。
上記の構成において、前記コア層の他方の前記主面に接合された第2スキン層を備え、前記締結凹部は、他方の前記主面側から前記第1底壁に向かって凹む第2凹部を有しており、前記第2凹部の側壁である第2側壁は、前記第1底壁に向かって延びる前記第2スキン層によって形成されていることが好ましい。
【0007】
上記の構成において、前記第1凹部は、前記第1底壁側に形成された凹部本体と、前記凹部本体に連設されて一方の前記主面側に形成された収容部とを備え、前記収容部は、前記締結部材としてのボルトの頭部を収容可能に形成されていることが好ましい。
【0008】
上記の構成において、前記第1底壁には、前記コア層の厚み方向に貫通する貫通孔が形成されていることが好ましい。
上記の課題を解決するため、本発明は、他部材に締結するために使用する締結部材を取り付けるための締結凹部が形成された中空構造体の製造方法であって、熱可塑性樹脂を含有する材料からなるとともに複数のセルが並設されたコア層と、前記コア層の一方の主面に接合された第1スキン層とを備えた中空板材を形成する中空板材形成工程と、前記中空板材を加熱押圧して、底壁及び側壁を有する前記締結凹部を成形する成形工程とを備え、前記成形工程では、前記第1スキン層を前記コア層の他方の前記主面に向かって引き延ばすとともに、前記コア層を厚み方向に圧縮して、前記コア層が圧縮された前記底壁と、前記第1スキン層が他方の前記主面に向かって延びる前記側壁とを成形する。
【0009】
上記の構成において、前記締結凹部の前記底壁に、貫通孔を形成する貫通孔形成工程を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、部品点数を増やすことなく、他部材に締結可能な中空構造体の強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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