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公開番号
2025014694
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023117462
出願日
2023-07-19
発明の名称
プレキャストコンクリート造の柱梁接合構造
出願人
三井住友建設株式会社
代理人
弁理士法人大島特許事務所
主分類
E04B
1/21 20060101AFI20250123BHJP(建築物)
要約
【課題】柱梁接合構造11において、プレキャスト部材の再利用を容易にする。
【解決手段】プレキャストコンクリート造の柱梁接合構造11は、プレキャスト柱部材12と、プレキャスト柱部材12の側面12aに対向して配置されるプレキャスト梁部材13と、プレキャスト柱部材12とプレキャスト梁部材13との間に形成される空隙に充填される充填材14と、充填材14を介してプレキャスト梁部材13をプレキャスト柱部材12に圧着するべく、プレキャスト柱部材12及びプレキャスト梁部材13にプレストレスを導入するアンボンドの緊張材15と、を備える。空隙を画定するプレキャスト柱部材12の側面12aの部分である接合領域12c及びプレキャスト梁部材13の端面13aの少なくとも一方に剥離剤25が塗布されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
プレキャストコンクリート造の柱梁接合構造であって、
プレキャスト柱部材と、
前記プレキャスト柱部材の側面に対向して配置されるプレキャスト梁部材と、
前記プレキャスト柱部材と前記プレキャスト梁部材との間に形成される空隙に充填される充填材と、
前記充填材を介して前記プレキャスト梁部材を前記プレキャスト柱部材に圧着するべく、前記プレキャスト柱部材及び前記プレキャスト梁部材にプレストレスを導入するアンボンドの緊張材と、を備え、
前記空隙を画定する前記プレキャスト柱部材の前記側面の部分である接合領域及び前記プレキャスト梁部材の端面の少なくとも一方に剥離剤が塗布されている、柱梁接合構造。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
前記プレキャスト柱部材の前記接合領域及び前記プレキャスト梁部材の前記端面に突起が設けられていない、請求項1に記載の柱梁接合構造。
【請求項3】
前記プレキャスト柱部材の前記接合領域及び前記プレキャスト梁部材の前記端面に凹部が設けられていない、請求項1に記載の柱梁接合構造。
【請求項4】
前記プレキャスト柱部材の前記接合領域及び前記プレキャスト梁部材の前記端面の一方が他方に比べて粗い粗面とされている、請求項1~3のいずれか1項に記載の柱梁接合構造。
【請求項5】
前記プレキャスト梁部材は、長手方向の中間部に比べて拡幅した梁拡幅部を長手方向の両端部に備え、前記梁拡幅部が長手方向の前記中間部に向く肩面を有し、
前記緊張材が前記プレキャスト柱部材の両側方に配置された1対の前記プレキャスト梁部材の各梁拡幅部の前記肩面に定着具によって定着されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の柱梁接合構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレキャスト部材の柱梁構造体を構成するプレキャストコンクリート造の柱梁接合構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ラーメン構造の建物の柱及び梁からなる柱梁構造体に、プレキャストコンクリート製の柱部材(以下、PCa柱と記すことがある)や梁部材(以下、PCa梁と記すことがある)が用いられることがある。これらのプレキャスト部材は一般的に、機械式鉄筋継手及び目地グラウトを用いて互いに剛結合される。
【0003】
特許文献1には、PCa柱に梁受け用顎が一体成形され、PCa梁が梁端部を梁受け用顎に支持されて柱間に架設された梁とPCa柱の接合構造が開示されている。この接合構造では、梁受け用顎と梁端部との間にPCa柱及びPCa梁よりも強度の大きい充填材が設けられ、PCa梁がPC鋼線によってプレストレスを付与されてPCa柱に緊張定着されている。大地震時においては、充填材が破壊される前に充填材とPCa柱又はPCa梁との縁が切れてヒンジ構造になり、建物の水平変形で地震エネルギーが吸収される。
【0004】
一方、プレキャストコンクリート造の柱の接合構造として、PCa柱とPCa柱とがアンボンドの緊張材によって、グラウトを介して接合される、又はグラウト及びPCa梁を介して接合される発明が公知である(特許文献2)。この柱接合構造では、互いに隣接する両PCa部材の一方の接合面に凹部が形成され、両PCa部材の間に形成される空隙にグラウトが充填される。両PCa部材には緊張材挿通孔が形成され、両貫通孔は、緊張材やそれを連結するナットの周りを覆うカバー材によって空隙から区画されて互いに連通し、そこにアンボンド状態で緊張材が配置される。これにより、両PCa部材はアンボンドプレストレストコンクリート(アンボンドPC)構造となり、材軸方向に変形可能な緊張材の復元力によって地震後に変形が残らず、元の状態に戻る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第2909451号公報
特開2021-156152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のPCa部材の接合構造においては、解体時に緊張材を撤去し、充填材を除去することにより、プレキャスト部材の再利用が可能になる。しかしながら従来のPCa部材の接合構造では、充填材が一方のPCa部材に強力に接着するため、解体が困難なことがある。地震が発生することよって充填材が一方のPCa部材から剥がれることはあるが、この場合、充填材は剥がれた側と反対側のPCa部材に接着した状態になり、そこから充填材を除去することは困難であった。
【0007】
本発明は、以上の背景に鑑み、プレキャスト柱部材及びプレキャスト梁部材を用いた柱梁接合構造において、プレキャスト部材の再利用を容易にすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、プレキャストコンクリート造の柱梁接合構造であって、プレキャスト柱部材(12)と、前記プレキャスト柱部材の側面(12a)に対向して配置されるプレキャスト梁部材(13)と、前記プレキャスト柱部材と前記プレキャスト梁部材との間に形成される空隙に充填される充填材(14)と、前記充填材を介して前記プレキャスト梁部材を前記プレキャスト柱部材に圧着するべく、前記プレキャスト柱部材及び前記プレキャスト梁部材にプレストレスを導入するアンボンドの緊張材(15)と、を備え、前記空隙を画定する前記プレキャスト柱部材の前記側面の部分である接合領域(12c)及び前記プレキャスト梁部材の端面(13a)の少なくとも一方に剥離剤(25)が塗布されている。
【0009】
ここで剥離剤とは、コンクリート表面に塗布されることにより、コンクリート表面に皮膜を形成し、コンクリートに対する充填材の接着力を低下させる液体を意味する。例えば剥離剤は、剥離剤により形成される皮膜のコンクリートに対する接着性が充填材のコンクリートに対する接着性よりも低いことで、コンクリートに対する充填材の接着力を低下させる液体であってよい。或いは、剥離剤は、剥離剤により形成される皮膜に対する充填材の接着性がコンクリートに対する充填材の接着性よりも低いことで、コンクリートに対する充填材の接着力を低下させる液体であってもよい。
【0010】
この態様によれば、プレキャスト柱部材の接合領域及びプレキャスト梁部材の端面の少なくとも一方に対する充填材の接着力が低下するため、柱梁接合構造の解体時にプレキャスト柱部材及びプレキャスト梁部材の少なくとも一方から充填材を除去し易い。よって、プレキャスト部材の再利用が容易になる。
(【0011】以降は省略されています)
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